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恥ずかしげもなく、叩き案

ふと振り返ると、若い頃からやったこともない仕事なのに、その道のプロの方に「私案」とか「叩き案」とかを恥ずかしげもなく出していたなと。
でも、その経験って、けっこう意味あるなとか思ったので書いてみます。

その昔、印刷系の会社で働いていた時に「ラジオCM」の仕事の相談がありました。
先輩からラジオ局系の制作会社を教えていただき、そこへの初回MTG時に得意先からのオリエン内容をお伝えした後に、「例えば、こんな感じかなと思うんですが」とラジオCMの脚本案を提示しました。
ラジオCMなんかやったことはないけど、まあ、ラジオCMなんて何十本・何百本と聞いたことはあるわけだし、得意先の意図はこっちの方が知ってるから、叩き案なら作れるわけです。
叩き案を見た制作会社のプロデューサーやディレクターは「こんなんぜんぜんあかんやん。尺も長すぎ」とか言ってくるわけですが、その後の打ち合わせはだいたいスムーズにいくし、ブレが小さくなりやすい。

というのは、僕の作った叩き案には「得意先の意図と、その具現化例」が入っているので、得意先の意図の誤解が減るし、具現化例からどっち方向に動かしていくか?という共通イメージを持ってディスカッションができるのです。
若い頃はそんなことは考えておらず、作りたいから作って、せっかく作ったんだからプロの意見を聞きたくて持っていってただけなんですが。
叩き案を持って行ったからこそ、プロフィードバックがもらえるわけで、叩き案を持っていくことは、恥ずかしさ以外はいいことしかないと思う。

その後も、
●フラッシュアニメーションを作る時に、絵コンテ作って持って行ったり
●動画コンテンツ作る時に、脚本を持って行ったり
●コンサルタントに戦略案を持って行ったり
いろんな叩き案を作って持って行ったし、そんな経験が今の仕事に繋がってるなと思う次第です。

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