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失敗とエンターテイメント

会社のプレゼン資料で、役職から一言二言その人の信条となるワードを書く、みたいなコーナーがあり、全社員向けなのでせっかくなら何か刺さる言葉ないかなと考え出して暫く思いつかなくていたが、

(元は自分が言い出したのにだ)

今朝そろそろ資料の締め切りとのことでパッと思い付いた。やはりこういう内面を表す言葉は直感で出て来たものが一番だろうという事で採用。折角なのでコンテキストをnoteにまとめて置く。

二つあり、

「失敗の物語化」と

「仕事をエンターテイメントに」。

失敗の物語化

このワードは、日々のインプット(オンラインサロン)から完全に影響受けているわけだけれど、改めて自分のワードとして世に出すと新鮮だ。

転職して3年目だが、仕事は失敗の連続だった。

直感に近い感覚で兎に角やるぞと思った事に手を出すわけだけど、潜んでいるリスクを検討する場もなければ思考回路が自分に備わっていないので、リスク回避も対策も全て後手。

私は社内向けの課題に対する新しい仕組みや制度の提案等々をコンスタントに提示していて、役職では恐らくトップの提案数では無いかと思う。特に社内インフラ整備に関する提案は、検討するメンバー達に、スピード感を持って対応出来るだけの動機づけを与えられず、お蔵入りするかどうかと言った不毛な議論をさせてしまっている。建設的な方向に議論を促す努力は続けているが、大きな失敗の一つだ。

顧客側のプロジェクトに関しても、10数名の規模までマネジメント対象メンバーを増員したはいいが、マネジメントテクノロジーの吸収と実践、試行を同時に行なっていたため、十分な対応は出来なかったし、結果メンバー達と家族に大変な苦労をかけてしまった。人生で最も大きな失敗だったと思う。

そしてこの失敗経験は、私にストーリーと動機をくれた。得たものが非常に多いし、学ばなければならない事が明確になった。今後目指すべきキャリアやこれらの経験が身体に沁みてくるのを感じるし、思考に多大な影響を受けた。それまでの人生では決して考えなかったであろう意識が沢山誕生した。

誰かに話させるようになるまで時間にかかる類の失敗もあるだろう。失敗談が笑い話になるには相応の時間の経過があったからこそだろう。それら失敗があったからこそ今が充実していると言えるまでには、まだまだ私にも時間が必要だ。これからの人生は、これらの失敗を成功に変える物語だ。

仕事をエンターテイメントに

どこかで誰かが使っていた気がするし、昔から自分も偉そうに使っていた言葉が不意に降りて来た。これは今考えても、退屈そうに働いている社員に是非伝えたいワードだ。

仕事をしない人生は無い。人は生計を立てて生きていく。

働き、時にサボり、また働いて、寝て、翌朝また働いて、遊び、暮らしていく。

人生でどうしてもついて回るこの働くという行為を、1日の8時間なりのメインの時間を、退屈で面白くない時間にする事に何か大そうな意味があるのだろうか。

辛い辛いと我慢しながら働いて、何かお金なんぞを得た所でそれは幸せな時間だったと言えるだろうか。

上司に怒られ、ムカつくだなんだと愚痴や文句を内心呟くあなたを、子供達はステキな大人だと思うだろうか。

一つの仕事は巡り巡って誰かに何かを届ける事になる。その仕事は巡り巡って時には食べ物や物になり、時には国を超えて、時には誰かに楽しい時間を届けるサービスや環境に変わる。

人生と言う命の時間を削って、自分を笑顔にし、沢山の人を笑顔にする。そんなエンターテイメントに興じること。一つの仕事の側面である。

今日は昨日より少し、楽しく働いてみよう。

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