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【インターネット速度改善】我が家の光回線戦争

2020年3月―― 私は転居先で光回線を引くことが出来ず、半年もたたずに再度転居する羽目になってしまいました。この記事では無知で情報弱者だった私の失敗談を綴っていきます。光回線工事の件で同じようにお困りになられている方や、これから引越しを考えていらっしゃる方が、Google検索で偶然この記事にヒットし、問題を解決するヒントや、引越しで失敗しないためのヒントにでもなれば幸いに存じます。

今まで使っていた光回線は

ADSL回線から光回線に移行したのは10数年前でした。フレッツ光、プロバイダーはYahoo! BB 以来何の不自由もなくこのセットで光回線を利用していたのです。渋谷から新小岩に1度転居しました。渋谷の家は築浅物件だったのですが、新小岩の家は築20年以上の物件でした。しかし転居後も何ら問題なく光回線を使えるようになったので、引っ越すことによって光回線が使えなくなるなど夢にも思わなかったのです。

家電量販店の光回線キャンペーン

引っ越しに伴い、冷蔵庫、洗濯機など、家電を一新すべく大型家電量販店に行った時のこと。新たに光回線を契約すると最大で3万円を値引いてくれるキャンペーンが行われていました。良い機会だと思ったので以前の光回線を解約し、このキャンペーンに乗っかってみることにしました。結局この時、新規に申し込んだ光回線とは契約しなかったのですが、家電だけはキッチリ3万円値引きできたので、この時の判断は間違いではなかったように思います。

Softbank Air は超低速回線

この時申し込んだ光回線は「Softbank光」です。電源をコンセントにぶっ刺せばすぐ使えるタイプのホームルーター(名称・SoftBank Air)を、新居の光回線工事が終わるまで無料で貸し出してくれるというサービス付きでした。しかしこのSoftBank Air、回線速度が非常に遅く下りが10mbpsも出ない。上りに至っては2mbps程度。ギガ使い放題で無制限ということだったのですが、ピークタイムになると、ほぼ通信制限中のようなゴミ回線だったので、利用していてとてもストレスを感じました。

しかし私も、無料で提供されているものに対して文句をつけるほど頭の悪い人間ではありません。回線工事が終わるまでの辛抱だ・・・と自分にそう言い聞かせて、平常時はSoftBank Air、ピーク時はiPhoneのテザリングでインターネットを利用することにしていました。おかげさまでiPhoneの通信費は、3月に4万円、4月になると5万円と徐々に膨れ上がっていくのですが、今となっては自分が頭の悪い人間だったと深く反省しております。

工事業者の対応

申し込んだ時期が悪かったのでしょう。コロナ禍ということもあり、新居に回線工事の業者が来たのは引っ越してから半月以上経った後でした。部屋を一通り内見した後、その業者は私にこう言いました。

業者「このマンションには1階までしか光回線が通っていませんので、4階まで光回線を繋げる工事が必要となります」

能書きは良いからさっさと工事を始めてくれやボケ!という言葉を飲み込み、丁寧に工事を依頼すると、その業者は私に向かって更にとんでもないことを言い始めたのです。

業者「おそらくですが、工事費用はざっと20万以上かかるかと・・・管理会社に相談してみて下さい」

業者いわく、リフォームしている床や壁を一旦剥がす作業が必要となるので、管理会社の許可がないと工事は無理だというのです。言われるがままに管理会社に相談してみたのですが、運が悪いことに電話応対に出た事務員が、光回線について知識や理解が不十分な人だったのです。私も工事の内容について詳しく理解していないので話し合いは全くらちがあきませんでした。

そこで私は工事業者に、マンションの管理会社と直接交渉してみてくれないかと依頼することにしました。しかし業者は「それはできない」の一点張り、少しイラついた私は「じゃあお前のところには頼まない!」と、「softbank光」ではなく他の光回線を引こうと「docomo光」に乗り換えるべく新規に申し込みをしたのです。

「docomo光」との交渉はとてもスムーズで、工事の日程も簡単に決まりました。日程が決まった時点で「Softbank光」とは契約しないことを伝えると、伝えた瞬間にSoftBank Airは使えなくなってしまいました。

ホームルーターはWiMAX HOME 02がおすすめ

工事予定日は1か月半以上先でした。それまでテザリングでインターネットを利用していたら、いくら料金がかかるかわからない・・・ と思った私は「docomo光」が開通するまでのネット回線を確保すべく、新たにネット回線の契約をすることにしたのです。それがWiMAX HOME 02というホームルーターでした。

SoftBank Airの遅回線で相当懲りていたので、回線速度の評判についてはネットでかなり調べました。結論から申し上げますとこのWiMAX HOME 02は、下りは常時30mbps以上、上りも15mbps以上(Wi-FiではなくパソコンにLANケーブルを直結した場合)と、普通にインターネットを利用する分には申し分のない速度を確保することができました。

ただし、普通にインターネットを利用する分にはです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はYoutubeでライブ配信を頻繁に行っています。1回2時間の配信だとしても2~3ギガ消費します。WiMAX HOME 02は3日で10ギガ以上使用すると、翌日から通信制限がかかってしまうのです。通常業務とYoutubeライブ、このままだと2日連続配信をすると1休しなければ速攻で通信制限が掛かってしまいます。というわけで新しくホームルーターを入手するも、結局iPhoneのテザリングとの併用で通信費用は無駄にかかってしまうのでした。

5月・・・5月まで、光回線が繋がるまでの辛抱だ・・・・ そう思って我慢していたのですが、その我慢は結局報われることはなかったのです。

Youtubeライブを配信するために必要な回線速度

Youtubeライブを配信するためには、download(下り)の速度よりもupload(上り)の速度が重要となります。まともな配信をするために必要な上りの速度は、最低でも10mbps以上は欲しいところです。SoftBank Airは論外、iPhoneのテザリングも10mbpsは全く出なかったので配信は難しい。ポケットWi-Fiもレンタルで試したのですが10mbpsを若干下回る程度の回線速度で、ビットレートやエンコーダー、CPUのプリセットや解像度、FPSなど色々と設定を調整し、画質などをかなり落として配信していたのですが、それでもカクカク、クルクルと何度も画面は停止し、滑らかな配信を継続することはできませんでした。

※参照記事・初心者がゲーム実況するには

光ファイバーについて

自宅で光回線を利用するためには、自室まで光ファイバーという配線が引き込まれている必要があります。新居には元々それが無く、光ファイバーを引き込む工事も難しいという状態でした。近くの電柱から直接部屋に光ファイバーを引き込むという方法もありますが、新居からは電柱が遠く、それもできないということだったのです。そう結局「Softbank光」に依頼しても、「docomo光」に依頼しても、光ファイバーが自室まで引き込めなければ光回線を使うことが出来ないのです。「docomo光」からその旨の連絡が来たのは、なぜか工事予定日の3日前でした。その連絡を受けて管理会社に再度相談しても、光ファイバーを引き込む工事の許可はおりませんでした。

もうひとつの「自称光回線」

もうひとつ「光」という名の付くインターネット回線があります。それはCATV(ケーブルテレビ)の配線を利用した「半光回線」です。なぜ「半光回線」なのかというと、この回線はマンションまでは光ファイバーを使っておりますが、各戸までは変換器を経由し、光ファイバーとは全く別のケーブルを用いて繋げているため、純粋な光回線と比べるとかなり回線速度が落ちる代物だからです。新居のマンションもジェイコムというCATVと契約することは可能です。しかしジェイコム光の評判をネットで調べると、料金はともかくとして回線速度に対する不満の声がかなり多く――

「わい、ジェイコムの社員だけど、ネット遅いから光回線引いとるよ」

Youtubeライブに訪れたリスナーさんからのコメントが決定打でした。そもそもYoutubeライブに耐えうる回線速度を求めて光回線にしたいのに、CATVの「半光回線」を使うことはあり得ない。ホームルーターとテザリングの併用は通信費が高すぎる(約4~5万)し、Mリーグが始まると更に消費ギガも増えて料金が大変なことになりそう。現状の通信環境を維持するのは不毛すぎるので却下、そうなると残された選択肢はネット使用を控えながら粛々と活動するか、光回線を引けるマンションに新たに引越しするしかなかったのです。

引越し先で絶対光回線を使いたい人のためのアドバイス

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賃貸マンションをネットなどで調べると、このように設備一覧が記載されていると思います。「インターネット対応」とか「インターネット完備」とか「光ファイバー」の記載があったとしても、自室まで光ファイバーは通っている物件なのか? 光回線を引くことが出来る物件なのか? と不動産屋、または管理会社に事前に確認しておいたほうが良いです。

なぜなら光回線を引けないマンションでも、このような表記がある場合があるからです。現に私が住んでいた光回線が使えないマンションも「光ファイバー」という表記がしっかりと書いてありました。おいおい、詐欺じゃねぇかよ! と思うかもしれませんが、部屋まで光ファイバーが届いていなくても、1階までは光ファイバーが通っているのは事実ですし、光は光でも「ジェイコム光」のことだ! と主張される可能性もあるからなのです。

再度引越しをしたけれど

結局、光回線を引くために再度引越しをすることに決めました。転居に至った理由を不動産屋に話し、とにかく光回線が引ける物件は必須だということを明確に伝えました。ほどなくして新居は決まり、さっそく光回線の申し込みを転居前に済ませることにしたのです。ところが数日後、工事の日程を決める連絡を受けた際に、耳を疑うような不穏な話をされてしまうのでした。

光「マンションに光ファイバーが通っていないので、電柱から回線を引っ張ってくることになります。管理会社に工事の許可をもらって下さい」

え・・・・ そんなバカな・・・・ ちなみに工事の許可はおりませんでした。

戸建てタイプとマンションタイプ

戸建てタイプ(ファミリータイプともいう)というのは電柱から光ファイバーを直接自室まで引き込むタイプです。一戸建ての家で光回線を使うときには戸建てタイプ一択です。集合マンションでも戸建てタイプを使うことは可能ですが、電柱から光ファイバーを引き込む際、マンションの壁に一旦配線を固定する留め具をつける必要があります。留め具をつけるには壁に小さな穴を開ける必要があり、マンションによっては工事を嫌がるところも、いや工事の許可が下りないことが多いのです。

マンションタイプというのはマンションの共有部まで光ファイバーが通っていて、そこから自室まで配線工事がされているタイプです。この場合は工事不要、プロバイダーと契約さえすめばすぐにインターネットを使えるようになります。ただし自室までの配線方式は「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」の3タイプあり、「光配線方式」以外のタイプでは、光回線といえども、十分な回線速度が確保できない可能性があります

確実に光回線を引きたい、または回線速度にこだわりたいということならば、不動産屋に マンションタイプの光回線は使えるのか? 自室まで光ファイバーは通っているのか? 自室までの配線方式は光配線方式なのか? しつこいくらい確認した方が良いでしょう。

マンション全戸一括型インターネット接続サービス

私は不動産屋の「光回線は使えますよ」という言葉を鵜呑みにして、確認作業を怠っていたのです。新しく契約したマンションは分譲賃貸でした。そこでオーナーに、いままでどこの光回線を使っていたのか? 直接聞いてみることにしました。

オーナーに聞いてもよくわかっていないようだったので、管理会社に聞いて調査したところ、アルテリアネットワークスという会社によって、マンション全戸へインターネットを一括導入しているタイプのマンションでした。利用している人が少ないせいか、ネットでアルトリアネットワークスの口コミを調べてもあまりヒットしません。(CATVと似たような回線ではないだろうか・・・)(マンションの住人が良く使うであろうピーク時は回線速度が遅くなるのではないか・・・・) 不安が拭えない私は、転居前に現地に赴いて回線速度を計測してみることにしました。もしもこれで満足な速度が計測できなかったら・・・その時は戦争だ、戦争しかない。不動産屋にクレームを言って無理やりにでも解約してもらおうと思っていたのです。

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昼間の時間帯と夜の時間帯、実際に計測してみると回線速度は申し分なかったです。ハブとやらの規格(100mbpsが上限)が昔のものなので、最新のハブに切り替えればもっと速度が出るともいわれました。ネットの口コミというのは不満がある時によく出るのもので、全く不満がない時は口コミが少ないだけなのかもしれません。マンション全戸一括インターネットサービスの回線速度にも当たり外れがあると思います。どうしても回線速度にこだわるのなら、事前に計測させてもらうのが良いかもしれませんね。

結論

ネット配信をする方や、動きの激しいネットゲームを嗜む方、また長時間のの動画視聴もする方などは、回線速度が速くギガ制限のない光回線は必須です。ただし転居先のネット環境はしっかり調べてから契約すべきです。住宅情報の設備欄は鵜呑みにしないほうが良いでしょう。また不動産屋の事務員にも、管理会社の事務員にも、インターネットの事に詳しくない人はたくさんいます。少しでも曖昧な返答だったら、詳しい人に代わって教えてもらってください。

1人暮らしで家に帰って少しだけインターネットを嗜む程度なら、光回線にこだわる必要はないと思います。WiMAX HOME 02は、月額料金もかなり安いですし、回線速度にも不満はありませんでした。3日で10ギガ制限については参照記事をご覧ください。

参照記事・3日で10ギガって実際どれくらい使えるの?

今回の授業料

・引越し代 約65万円

敷金礼金、仲介手数料、引越し業者 etc・・・・

・通信費 約20万円

iPhoneテザリング、ホームルーター契約や解約、ポケットWi-Fiレンタル、楽天モバイル etc・・・・

・新居を探す時間や手間、引越しに費やす時間や手間

結構苦労したぜぇ・・・・


高い授業料でしたが、みなさんは同じような失敗をしませんように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




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