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【超短編小説】朝の顔見知り

毎朝乗る通勤電車。

乗る車両も同じ。
合わす顔も同じ。

みんなスマホを観ていたり、音楽を聴いていたり
左右に揺られながら自由時間を過ごしている。

さて、先週あたりから、ある人の顔が見えない。
知らない人だし、特に気に掛ける必要もないのだが。
電車を降りれば、そんなことも忘れて仕事に向かうのに
ちょっとした顔見知りだというように、気になったりして。

きっと、今までよりも明るい道に進んだのだと願う。
同じ車両にいた「顔見知り」に幸あれ。

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