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ノビル

昨夜、Twitterでヤマボシ醤油様の庭先に生えていた植物が「何の植物だろう?」という話になりまして。

この2枚めのイヌフグリの脇に生えているひょろっとした植物ですね。
「ニラみたい」というお話があったのですが、私はどうもノビルのような気がするんですよね。

そんな話をしているうちに、私もノビルが食べたくなって、午後のひとときにノビルを掘りに行ってきました。

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あ、奥のボウルに入っているのはセリです。
これも食べたかった春の恵みの1つですが、普通の食材なので今回はカット。(ちゃんと、ナムルにしていただきました)

ノビルは球根から葉の部分まで全て食べられるのですが、やはり美味しいのは球根部分。
私が掘り起こしてきたのは、成長の際に栄養を取られてしまったのか、球根部分がやや小さめです。でも、香りはノビルそのもの。

「どんな香り?」と訊かれると。
うーん、万能ねぎをややワイルドにした感じでしょうか。
各種の山菜の中でもあまり栽培されていないようで、自分で採取してこなければなりません。

なので、今日は園芸用スコップを片手に、里山の一角で採取してきました。

さて、調理法ですが。

ネギの一種なので、酢味噌和えやツウは生でかじって楽しむようですが、私は火を通して香りとともに玉の甘みも楽しむのが好きです。

というわけで、有川浩さんの「植物図鑑」に登場する「ノビルのパスタ」にアレンジすることにしました。

作中ではノビルとベーコンを合わせて作り、味付けも塩・コショウのみと非常にシンプルですが、私は少しアレンジして、昨晩ご近所の方から頂いて水煮にしてあったたけのこを加えています。

味付けも、例によってヤマボシ醤油様のお醤油で、バター醤油風味に。

テイスティングは……。

これは大人向けの味ですね。
山菜のえぐみはないのですが、結構パンチが強いので、「植物図鑑」のさやかではありませんが、「ちょっと他の代替食材が思い浮かばない」。
さやかと樹(いつき)は、シーズン外に食べる時はネギ+玉ねぎなどで近づけようとしていたようですが……。
あのワイルドさは、栽培種ではなかなか再現が難しいかもしれません。

ちなみに、いつもはノビルにしっかり火を通すのですが、今回はノビルの色味を残すために、さっと火を通す程度にしてあります。

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それにしても、最近年齢を重ねたからでしょうか。
元々半強制的に、春になると山菜を食べさせられて育ったのですが(親の春のレジャーだったのです)、最近では山菜を素直に「美味しい」と感じられるようになりました。

タラの芽などは昔から好きだったのですが、ふきなどの苦味も楽しめるようになったのは、割と最近かもしれません。

ちなみに、私の近所の方々は大抵自家用の野菜を育てているから、タラの芽などの王道の山菜を除けば、その辺りに生えている山菜には目もくれません(笑)。

おかげでほぼ独占状態なので、数々の原稿の〆切さえなければ、もう数回ノビルを楽しめそうです。
栄養価も実は高いようなので、結構おすすめです!

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高血圧予防にも、効果があるそうです。
(カリウムが多いから?)

※似ている毒草はあまりないと思いますが、スイセンと間違える例もあるようなので、見分けに自信がなければ、山菜の達人に確認してくださいね!!





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