k_maru027

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Webライターとして案件を受注しています。法律系の記事や資格記事のリライト実績、記事執筆では資格・教育ジャンルでの公開記事(無記名)実績あり。 第三回武蔵野文学賞中間選考通過。 尚、コメント欄にて不適切と思われるコメントは削除することがあります。

マガジン

  • 鬼と天狗

    幕末二本松藩の様子を描いた拙作「鬼と天狗」の各話(スピンオフ含む)をまとめたマガジンです。 マガジンイラスト/紫乃森統子さま ©紫乃森統子.2023

  • 福島応援記事マガジン

    福島の広告宣伝部長を自認していて、今回の厄災に立ち向かうべく福島の魅力をお伝えします。 「うちの商品の魅力語って~」という地元企業様、只今募集中です!

  • 二本松藩・二本松関連トピック

    元々は地元枠として「福島応援マガジン」に入れていたのですが、小説でも二本松藩を扱っていることもあり、別途マガジンを作りました。 歴史ネタだけではなく、現代の地元ネタまで扱っています。

  • 俳句幼稚園 ~弐~

    • 2,241本

    ⚜️各自note内で俳句を詠み、俳句幼稚園タグ付け&マガジン格納。⚜️【コメント欄は宝物】互いの句をコメント欄で鑑賞し高め合いましょう。(無理せず、自分のペースで) 投句時『意見(甘口・ふつう・辛口)希望』の書込みは任意。⚜️ 超初心者は、🔰マークを俳句につけて下さると有り難いです。🔰マーク基準 : これまでの投句数0〜30句程度(個人判断)🚫誹謗中傷等の発言や、一方的な意見押しつけ、相手の気持ちを推し量れない方には、マガジン退出、コメント自重をお願いすることがあります。 ⚜️退園時は、ご自身のアカウントで「マガジンから脱退する」ボタンを押下願います。⚜️《運営》白・なごみ・橘鶫・中岡はじめ・よねとも ・卯月紫乃 ⚜️責任者&問い合わせ先:卯月紫乃 ⚜️ヘダー画アポロ ラブ&ピース '23.11.

  • 歴史こぼれ話

    今まで書いた歴史関連の話をまとめました。 「直違の紋に誓って」を書いた際に、その派生で結構たまっていたので。

最近の記事

  • 固定された記事

「30分」の縛り

本日もタイムアタックで。目標30分。 最近自分の投稿記事やライバルサイトリサーチと、noteとを往復しているうちに、読まれやすい文章のスタイルというのは何となく感触的につかめてきた。 やはり、傾向として「ストーリー性」があるものは読みやすい。たとえ「PREP」方に従っていても、事実の羅列は飽きる。語りかけの要素などをうまく入れている文章は、リズム感が生まれて金太郎飴のような文章からは脱出しやすい。 もうひとつ。素人が書いた教科書のお手本のような文章は、日本語としては成立し

    • 【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~嶽の出湯(1)

       ――半刻後、鳴海は権太左衛門や政之進と共に、馬首を嶽温泉の方へ向けた。 「鳴海様。守山の者らが嶽に来ているというのは、まことでございましょうか」  権太左衛門が、気遣わしげに鳴海の横に馬を並べた。竹ノ内擬戦の頃は「鳴海殿」呼びだったのだが、鳴海が正式に番頭に就任したこともあり、今ではすっかり上司扱いである。 「新十郎殿曰く、気になると。守山から嶽はその気になれば日帰りできる距離にも関わらず、強いて長期滞在を願い出ているというのも、不審であるしな」  鳴海は、眉根を寄せた。

      • 【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(5)

         那津の婚儀の日は、この季節にしてはうららかな穏やかな日だった。白絹の綿帽子を被った義姪は、日頃の御転婆を包み隠し、鳴海も思わず目を細めるほどの淑やかな花嫁姿であった。 「父上、母上。ここまで慈しみ育てていただきまして、まことに有難うございました」  三つ指をついて父母に挨拶する那津の声は、さすがに涙混じりだった。 「夫君や春山家の父母に、よくよくお仕えせよ」  そう声を掛ける水山の声からも、娘を嫁がせる感慨が感じ取られた。水山に取っても、那津は嫁にやるべき最後の娘である。那

        • 気まぐれ創作裏話⑥~キャラが動く

          ……って、小説で時々聞きますよね。作者が当初意図したのとは別に、物語が進む内に勝手に成長し、思いもよらぬ話の展開になることです。 私の場合、割ときっちりプロットを組んでいることもあり、あまり「キャラが動く」のを経験したことはなかったのですが、今回、初めて?体験しました。 それが、守山藩の「三浦平八郎」です。 この人、言わばなるみんの「ライバル」的な存在で、二本松藩の脱藩者の手引をしたり、助郷騒動では邪魔をしてくれたり、はたまた自藩(守山藩)の領民が越訴したり……と、結構嫌

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        「30分」の縛り

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        • 気になった記事2023
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        記事

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(4)

          「二本松の外に出れば、そのような思想を持った者は数多おりまする。或いは、多少の諍いがあったとしても、皆一様に公への忠義心を持ち合わせている我が藩が、特別なのかもしれませぬな」  決して揶揄とは思えないその言葉に、鳴海は黙り込んだ。かつて、芳之助にも同じようなことを指摘されたことがあった。 「鳴海様だけではございませぬ。丹波様らも、決してお分かりになりませぬでしょう。生まれながらの身分の差というものは、時として残酷なものでございます」  どこか醒めたような物言いの黄山の言葉だっ

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(4)

          色々思うところはあるのですが、note創作大賞、どうしようかなあ……。 お祭りは好きなんですけれどね。 こんなものも手をつけたもので。 →サポーターズ作品にするため、販売予定はなし。

          色々思うところはあるのですが、note創作大賞、どうしようかなあ……。 お祭りは好きなんですけれどね。 こんなものも手をつけたもので。 →サポーターズ作品にするため、販売予定はなし。

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(3)

           彦十郎家に黄山が訪ねてきたのは、それからしばらくしてからのことだった。十右衛門の手紙が鳴海の元に届けられたのが昨年十一月の十日頃だったが、黄山はあの後も、商用かはたまた藩の密命を帯びていたものか、城下で姿を見かけることはなかった。 「久しぶりであるな、黄山殿」  鳴海は、黄山に茶を勧めながら話を切り出した。 「すっかり遅くなり申しましたが、鳴海様も御番頭への御就任、まことにおめでとうございます」  黄山は、懐から袱紗を取り出した。幾ばくかの金子が包まれているようであり、現在

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(3)

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(2)

          「先日の拙宅の結納では、世話になり申した」  努めて明るく屈託のない様子を心掛けながら、話し掛ける。 「いえいえ、後は御婚儀の日を待つばかりでございますな」  機微を読んで、善蔵も如才なく答えた。 「この後、我が家で茶でも振る舞いたく存じまする。先に我が家へご足労頂いても宜しいですかな」  鳴海の腹を括った誘いに、善蔵はにっこりと微笑んだ。 「これは勿体なきお言葉……。ですが、せっかくの鳴海殿のご厚意でございますれば、有り難くお招きに預かりまする」  そう言うと、善蔵は満足げ

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(2)

          今週のコングラボード

          何か、何気なく投稿したもので頂きました(^^) このところ、再び本業や「鬼と天狗」のリサーチ・執筆に集中していたもので、割とnoteの投稿も途切れ途切れ^^; ですが、あまりにもAIの的外れな生成ぶりが面白かったもので、ネタにしてみました(笑)。 何気に、今どきのAIは「男装の女性」がお好みなんでしょうか^^; でも声を大にして言いたい。 なるみんは、「男です!」 しかも、めっちゃゴツい設定……。 まあったく、AIはこれだから^^; そんなわけで、「鬼と天狗」も佳境

          今週のコングラボード

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(1)

           文久四年正月。鳴海は初めて「正月御目見得」の席に臨んだ。正月に行われる藩主から家臣らへの挨拶の席であるが、日常の「御目見得」と異なるのは、この席にはそれぞれの村や町の「町年寄」、すなわち管理責任者が姿を見せることである。  その日の朝、鳴海は髻を正絹の元結で束ね、月白紗綾形文様の小袖の上にやはり紗綾形文様の青藍の裃を身につけた。裃の着用が認められるのは高位の身分の者に限られるから、鳴海もこの姿で御目見得に臨むのは初めてである。さらに、袴もいつもの仙台袴ではなく正装である長袴

          【鬼と天狗】第三章 常州騒乱~鳴動(1)

          またしてもやらかしてくれたAI

          ちょこっとだけ、第三章の最初の原稿(鳴動)に着手致しました。 最初の場面は文久4年の正月から始まるのですが、正月ということで、藩公の御目見得があるんですよ。 もっとも長国公は上洛中なので、大殿=長富公に代役をさせています。 で、既に番頭に出世している鳴海は、当然その身分に相応しい身なりを求められるだろう……ということで、慣れぬ江戸時代の武士の正装を調べながら、お正月の正装なるみんの妄想を膨らませてみたわけです。 そして、あまり期待していなかったのですが、例によってAIに生

          またしてもやらかしてくれたAI

          二本松春紀行~寺院編

          10日に訪れてきた、二本松。 先に「桜」については別途特集を組みましたが、他にもちらほらと名所?巡りをしてきました。 台運寺ここは、「直違の紋~」のラストで剛介と座乗家老であった丹羽丹波の対峙の舞台として使ったお寺です。 ですが、今になって告白します。 どうやら、銃太郎のお墓は正慶寺が正解な模様……。 勘違いの原因は、参考資料として使った某資料の二本松少年隊についての情報が間違っていたこと。ですが、今更変えられないですし。 使用した資料は結構孫引きが多いことが後から判明し

          二本松春紀行~寺院編

          二本松桜紀行~2024(後編)

          さて、後編は「霞ヶ城」の桜から始まります。 前編は、こちらからどうぞ! 霞ヶ城さて、ここからは一気に自転車で城脇の脇道(多分、鳴海の自宅から龍泉寺までの逆ルート)を通って、御城の「箕輪門」の方に抜けます。 人気急上昇中の龍泉寺近辺もなかなかの人出だったのですが、御城の方ともなると完全に「観光スポット」。 さすがにその辺りに自転車を停めるのは申し訳ないので、一旦城報館の駐輪場に自転車を停め、少し早めのお昼を頂くことにしました。 御城近辺は案外飲食店が少ないのですが、この日お昼

          二本松桜紀行~2024(後編)

          二本松桜紀行~2024(前編)

          4/10、またまた二本松に行ってまいりました。少し前に、睦会から城報館の「新しい企画展」のお知らせを頂いていたのと、少し先に「鬼と天狗」の作中に入れる予定の、鳴海夫婦のデートシーンの検証も兼ねて取材に行ってきたわけです。 で、どうせならば「リアル霞ヶ城」を見ようということで、開花のタイミングを見計らいつつ、10日に二本松を訪れてきたのでした。 二本松神社今回は特に電車にまつわるハプニングもなく(→このところ割と多かった)、9時過ぎに二本松に到着。丁度桜スポットを巡る臨時バス

          二本松桜紀行~2024(前編)

          近々商標権周りについての事案について、noteで取り上げる予定。 それにしても、法律を「自己流」で解釈して勝手に憤慨し、記事にするのはホントやめてほしい。 当事者でもないのに法律論を語る人はビュー稼ぎのために煽り記事を上げているようにしか見えない。責任取れない・取らないくせに。

          近々商標権周りについての事案について、noteで取り上げる予定。 それにしても、法律を「自己流」で解釈して勝手に憤慨し、記事にするのはホントやめてほしい。 当事者でもないのに法律論を語る人はビュー稼ぎのために煽り記事を上げているようにしか見えない。責任取れない・取らないくせに。

          【鬼と天狗】第二章 尊皇の波濤~虎落笛(7)

           十二月十六日、鳴海は針道村へ赴いた。この日は公休日であるが、朝早くから紋付袴を身につけ、髷を整えた。予定通り宗形家で、彦十郎家と三春の春山家の結納の取り交わしが行われるのである。 「それでは、行って参る」  家格では劣る先方に気を遣い、鳴海は単身で針道に向かうつもりだった。既に前日、宗形家に人を遣わして結納の品を運ばせてあるので、後は鳴海が行くだけである。 「何卒、先方様によろしくお伝えくださいませ」  玲子が深々と頭を下げた。 「婿殿の御尊顔を、楽しみにしております」  

          【鬼と天狗】第二章 尊皇の波濤~虎落笛(7)