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地域社会には中間支援が必要!?

「(障害者支援施設の)利用者さんの書いた絵を世に出してくれる会社は世田谷区にありますか?」
障害者支援事業所の代表から質問されたのが今年の7月のことでした

その翌日、別の方より「NPOの広報支援をしたい」と相談を受け、
その十日後に、障害者支援事業所のネットワーキングをしている、これまた別の方から「障害者支援事業所を支援する活動を広げたい」と相談されました

その時、ブルっと体が震える、ちょっと不思議な感覚が走り、二つの過去の記憶が鮮明によみがえり、脳内で「中間支援」という言葉が渦巻きました

・長崎県で障害者支援事業所の作品をおしゃれに売っている方々
 長崎の福祉が楽し熱かったお話~その1と~その2ご参照
工房まる(福岡市)の施設長の「(社会と接点を持ちづらい)利用者の作品は社会と接する窓である」という言葉

そこで、今、世田谷区で中間支援機能を生み出せないか、と考えている真っ最中です

〇中間支援?

そもそも中間支援って何のことなんでしょう?
ネットをみてみると以下の2つの意味があるようです
 ・NPO法人をはじめとする市民活動団体を支援すること
 ・行政、市民、企業、教育機関、市民活動団体をつなげ、情報やノウハウ、人材の交流を生み出すこと

有名な所では、日本NPOセンターがあります

支援の中身としては、組織運営の助言、情報提供、スタッフ研修、団体間のネットワークづくり、企業や行政との仲介、調査、政策提言など支援先のニーズにより多岐にわたり

また、支援の形式としても、アドバイスする、一緒に考え伴走する、支援先のビジネスパートナーとして事業の一部に関わる、に大別できそう

難しいのは、中間支援の人件費等を含めてお金をちゃんと回さないといけないこと
そういう意味では、企業に比べてお金がない業界(NPOや福祉事業所、任意団体)では、新たに組織を創るのではなく、現在存在する業界団体が、意識して中間支援機能を持つとよさそう、と思ってます
・実際にネットワーキングや勉強会などされている
・活動実績があり、基盤や体制がある程度、安定している
から

業界団体がない業界については、今後、考えます

〇世田谷区には

NPO法人が沢山あります
まちづくり協議会、PTA、おやじの会など非営利団体も沢山あります
児童福祉、高齢者福祉、障害者福祉などの福祉事業所も沢山あります
92万人の人口を支える町会・自治会も沢山あります
商店など生活密着型の中小企業も沢山あります

それぞれが、組織のミッションを果たそうと懸命に努力しているのですが、組織が小さいので、当然、大企業のように採用や労務、人材育成、経営企画、ICTのスキルを持つ人を揃えることはできません

人手不足時代、世田谷区に、いろんな組織をカバーする複数の中間支援機能が必須だと思います

〇中間支援っぽいことをやっていた

そういえば、私も今年の6月から、区内の複数の福祉事業所の利用者さんの絵を、月額サブスクでお借りして、副区長室の壁に飾っております(作品は月替わりです)
松村のSNSなどでも写真の背景に使わせてもらってます
これは、上記の工房まる施設長の言葉を実現したく考えたもの

施設側は、今回初めて利用者さんの絵を有償で貸出されるようで、その契約書を作ったこと、絵の架け替えなど運用コストの整理も、施設のノウハウになったと思います
そして、なにより、利用者さんの社会とのつながりを一つ多く持ってもらえたのが、私もうれしいです

〇おまけ

TOKYO MXテレビの「ぐるり東京 江戸散歩」という番組があるのですが、
9月23日(土)放送(11:30-12:00)に出演させていただくことになりそうです
区長にききたい!東京ハッピーライフ」という5分コーナーがあり、そこに区長の代理での登板となりました
世田谷区の魅力をうまく伝えられたらと思います

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