まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022…

まつむらかつひこ

チームワークあふれる社会を目指す個人アカウント 毎月27日アップ(努力目標) 2022サイボウズから世田谷区副区長に転職。 複業(福祉業界の経営&ICTアドバイザ)は停止中 FB: katsuhiko.matsumura.9 X:@ka_matsumura

最近の記事

世田谷区基本計画がスタート

皆さん、お役所って、何個ぐらい「計画」があると思いますか? 世田谷区でだいたい120ぐらいの計画があるんだそうです それらの中で最上位、トップオブ計画sなのが「世田谷区基本計画」で、2024年4月(今月)から8年間における、区が重点的に取り組む政策・施策の方向性を明らかにし、区政運営の基本的な指針を明確にしております 実はこの基本計画ですが、2022年の世田谷区基本計画審議会から、足掛け2年弱かけて作られました(検討経過ご参照) 流石、最上位計画 私も、基本計画審議

    • 民間と役所との連携について

      転職以来、民間企業や団体から「一度、情報交換を」というお話をよくいただきます ありがたい限りです 前職では、逆の立場でした 以下、両側から、つらつらと書いていきます <役所側> 地方自治体のミッションは、地方自治法に規定の通り「住民の福祉の増進」です 官民連携でも、その実現のために、官民連携の方が「良ければ」そちらを選択することになります 「良ければ」をもう少し具体的にいうと、 ・役所単体では実施できない(思いつかない、ノウハウがない、スキルを持つ人がいない、お金がな

      • 役所と民間の違い(主に働き方編)

        区役所へ転職して以来、日々、感じる違和感は学びのチャンスと、いろいろ調べたり、話したり、考えたりするようにしています 今回は、なぜ働き方が異なるのだろう、を考えてみました。 以前より、地域社会は一つのチームで、自治体職員も住民も、メンバー全員が対等だと思っています 前職(サイボウズ)時代から、 ・官も民も同じチーム(社会)のメンバーであり、役割分担しているだけで、特に違いはない。  ミッションはそれぞれにあり、地方自治体のミッションは住民の福祉の増進 *地方自治法第1条

        • 「つながる」と「横への成長」

          抱樸の奥田さんがいう「横への成長」は、つながりをつくることから始まるのでは。 今月、発生した「つながる」関連の4件から、なんとなく、「つながる」の要素が見えてきました 1,行政デジタル改革共創会議(デッカイギ)登壇 全国の自治体関係者400人(含、デジタル庁)が集う、熱気あふれる2日間の会議でした 自治体の組織は、安定的な運営維持のため、強固なピラミッド構造になっており、職員一人ひとりに至るまで個別の仕事がしっかり割り振られています 一方で、どの自治体も共通に、DXに

        世田谷区基本計画がスタート

          明日は仕事納めだけど新プロジェクト始動

          妻から「好きなことやれていいわね」って言われちゃいました 今年7月頃に「世田谷区の中間支援機能が欲しいなあ」と感じはじめ、いろんな方々と、その必要性や可能性など話し合いました この辺は以前のnote「地域社会には中間支援機能が必要!?」ご参照ください。 その中で、 「いきなり、組織を立ち上げるのでなく、まずは、いろんな人とつながる、いろんな人がつながるイベントしてみたらよいかも。その先に中間支援機能が生まれてくるかもしれない」 という話になり、ああでもない、こうでもないと

          明日は仕事納めだけど新プロジェクト始動

          声を聴くこと

          子ども夢パークとまいぷれいす 先日、川崎市の子ども夢パークを見学してきました ここは、川崎市が世田谷区の羽根木プレーパークに触発され、子供の権利に関する条例を実現するために作った子供の居場所です。 その傑出した取り組みが映画(ゆめパのじかん)やNHKのドキュメント番組(どろんこパーク 雨を走る子どもたち)など多くのメディアに取り上げられています 横道にそれますが、 ゆめパのじかん予告編の中の言葉 「身もだえしながら自分なりの生き方を探している」 この感覚には共感しまくり

          世田谷区DXへの階段

          写真は花畑けの向こうの富士山です さて、今回は、松村が想定するDXに至る道を書いてみたいと思います まだまだ思考不足ですので、皆さんのご意見お待ちしております 技術と風土の二つの軸に分けて考えてます 【技術軸】<1段目:デジタル化> データや会話をデジタル化し、ひとまとめにしていくこと ペーパーレスや見える化という表現もよく使います 業務システムの導入、行政手続きのオンライン化もこれに該当します 会話のデジタル化ツールとして、世田谷区はteamsを導入しました 紙や電話を

          世田谷区DXへの階段

          地域活動デビュー!しよっ

          わが子が生まれた20数年前、“公園デビュー”という言葉がありました 初めて子供と一緒に近所の公園に行って知り合いを作るという儀式 親からしてみると、結構、勇気が必要だったのではないでしょうか 昨今は、公園ではなく児童館*に行く“児童館デビュー“に変わってきたそうです さて、今回は、幼児ではなく大人のデビューの話 〇車座集会 話は少し変わり、先週末で、怒涛の車座集会*期間が終了しました *世田谷区の28か所のまちづくりセンターにて、区民の方々と区長が対話するもの 4年ぶり

          地域活動デビュー!しよっ

          地域社会には中間支援が必要!?

          「(障害者支援施設の)利用者さんの書いた絵を世に出してくれる会社は世田谷区にありますか?」 障害者支援事業所の代表から質問されたのが今年の7月のことでした その翌日、別の方より「NPOの広報支援をしたい」と相談を受け、 その十日後に、障害者支援事業所のネットワーキングをしている、これまた別の方から「障害者支援事業所を支援する活動を広げたい」と相談されました その時、ブルっと体が震える、ちょっと不思議な感覚が走り、二つの過去の記憶が鮮明によみがえり、脳内で「中間支援」という

          地域社会には中間支援が必要!?

          祝!NHKBS1にでた

          NHKデビューだと思ってたら、そういえば昨年の就任時にニュースにでてたことを思い出しました 〇NHK BS1 今回は、民間企業から基礎自治体の副区長へ、という松村の経歴を取り上げていただきました 「シニア社員がイキイキと働く現場とは ~コント✕ドキュメンタリー シニア戦力化大作戦」 という特別番組です 番組の趣旨は、高齢化社会で、シニアがイキイキと働く事例を個人、会社の両面から掘り下げる、という内容なのですが“コント”とあるのが気になります なんかバカにされるようなら嫌だ

          祝!NHKBS1にでた

          違いを意識するところから始めませんか

          前回、自治体とつながる方法が限られていることを書きましたが、あまり読数が伸びませんでした なんでだろう? 遂に飽きられたか(泣)! めげずに、自治体に興味関心持ってもらうよう動いていきます なぜなら、自治体は、安全安心で幸せな社会を創る生活サービス業なので、顧客(住民)が関心をもって、どんどんフィードバックと関ってくれると、よりよい社会になっていくから 自治体(世田谷区)とサイボウズの違い 珍しい経歴のせいか、ありがたいことに、講義やメディア取材の依頼をいただくことがあ

          違いを意識するところから始めませんか

          定年後の地域デビューは難しい?

          たまに「定年退職したら地域活動してみよう」って聞きます 「定年後に地域で働こうと思ったが、シルバー人材センターに登録するしかなかった」というのも聞いたことがあります 私は偶然にも、地域イベントに参加でき、地域のつながりが広がりましたが、(地域活動デビューしたらティールだった) いちから、地域とつながる、自治体とつながるのは難しいのでしょうか 1,“つながる”って? 一方通行の情報伝達ではなく、双方向のコミュニケーションが気軽にできる状態と、捉えてます 例えば、隣近所の人で

          定年後の地域デビューは難しい?

          地方自治体はサービス業!?

          実は、この4月からDX推進担当部に加え、地域行政部も担当させていただくことになりました 他の副区長さんお二人に超ご負担をおかけしているので、少しだけ気が楽に(世田谷区には教育委員会を除き約30の部がある) 〇地域行政推進条例 爆誕! この地域行政部ですが、23区含めあまり耳にしない部名ではないでしょうか 世田谷区では、1991年(なんと松村が社会人になった年)に地域行政制度を導入し、本庁、支所、まちづくりセンター(以下、まちセン)の3層の行政機能で、安全・安心で暮らしやす

          地方自治体はサービス業!?

          DXは魔法の杖?

          DXに対する世間の期待 「DXは、不可能を可能にするんでしょ」 「DXは、なんでもできるんでしょ」 「AIが何でも決めてくれるんでしょ」 “るんでしょ“3兄弟とでも呼びましょうか。なんか可愛い 最近読めてませんが、星新一さんはじめSF小説が大好きです。 「夏への扉」は捨てられずにいまだに本棚にあります どうも、多くの方が、SFの世界とDXを結び付けて、すごく期待されているように感じます 確かに、空飛ぶ自動車など、SFの世界が現実になりつつありますが、DXはSF世界の実現

          DXは魔法の杖?

          世田谷区流のDXを探す旅

          世田谷区流のDXって何なんだろう? と考える日々が続いてます 以下、考えをつらつらと書きつつ、ご意見をゆるく期待します 今あるもの 2021年3月発表の「世田谷区DX推進方針Ver.1」があり、2022年4月に既存のIT部門にDX推進担当が加わる形でDX推進担当部(40数名)が生まれました ちなみに「担当部」というのは一時的な組織を意味するらしく、お役所文化なんだと思います DX推進方針の3つのテーマとして「行政サービス」「参加と協働」「区役所」があり、そのうち「参加と協

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          まちづくりとかけてDIYと解く

          まちづくりとの遭遇 「まちづくりって、言われてもよくわからないし、自分に関係ない」 こう思われている方も多いのではないのでしょうか 私もそうでした 平日は会社に行って、帰って家で寝る、休日はネットや映画にスポーツと。 住むところも自分で選んだし、近所にはスーパーとどこに行ってもあるお店があればOK お店は、そのうち大規模店のみになるんだろうな、と思ってました また、自治体は、道や公園、学校といったハード面を整備してくれて、あとは加盟率が5割を切った町内会が、昔ながらの仕

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