見出し画像

南米の巨人ブラジルへ 命懸けのパラグアイ・ブラジル国境越えと、20時間のバス移動の後に食べるラーメンは美味い話【前田家の世界一周】

素朴なアスンシオンを去り(詳細のnoteはこちら!)、伝説の日本人宿「民宿小林」を泣く泣く去り(このnoteもぜひ読んで!)、次の目的地へ向かいます。次に向かうのは、ブラジルのサンパウロです。


民宿小林からブラジルのサンパウロへの移動

パラグアイにある民宿小林から、ブラジルのサンパウロへ移動するためには7つのステップを進みます。

① 民宿小林 → シウダー・デル・エステへ行く
② シウダー・デル・エステ → 国境にあるイミグレーションへ行く
③ パラグアイの出国手続き
④ ブラジルの入国手続きをする建物へ移動する
⑤ ブラジルの入国手続きをする
⑥ フォグ・ド・イグアスにある長距離バスのターミナルへ移動する
⑦ バスに乗り20時間ほど耐えて、サンパウロ着

① 民宿小林 → シウダー・デル・エステへ行く
先日、イグアスの滝へ日帰り旅行をした時と同じように(noteはこちら)、民宿小林からシウダー・デル・エステへ行くためにバスに乗りました。国道沿いでバスが来るのを待ち、来たら乗るスタイルです。費用は1人あたり20,000グアラニーです。

サンパウロへ移動するにあたり、パラグアイのシウダー・デル・エステから出発する長距離バスに乗ることもでき、おそらくそれが1番楽です(出国・入国審査も同じバスに乗りながら進められる、間の移動が不要)。

私たちは、ちょうど12月30日の年末に移動することになっていたため、バスの本数も若干少なく、シウダー・デル・エステ発のバスを見つけることができませんでした。そのため、シウダー・デル・エステの先にあるブラジルのフォグ・ド・イグアス発に乗る選択肢しかありませんでした。

シウダー・デル・エステのバスターミナルは、こちらにあります

② シウダー・デル・エステ → 国境にあるイミグレーションへ行く
バスターミナルとイミグレーションは離れた場所にあるため、徒歩で行くことはかなり難しいです。

ブラジルのフォグ・ド・イグアス行きのバスに乗り、バスの運転手さんに「イミグレーションで降ろしてほしい」と伝えてバス移動をすることもできます。が、私たちは大きいスーツケースを持ちながらの移動だったのと、基本的に楽をしたい人間なのでUber一択でした。

パラグアイの出国手続きをするイミグレーションはここにあります。

③ パラグアイの出国手続き
パラグアイ側のイミグレーションに付いたら、建物の中に入り、窓口でパスポートを見せたら終了でした。ほぼノールック。

④ ブラジルの入国手続きをする建物へ移動する
パラグアイ側のイミグレーションとブラジル側のイミグレーションは「Friendship Bridge」を挟んで離れた場所にあります。

ブラジルの入国手続きをするイミグレーションはここです。

この橋を徒歩で渡ることもできますが、クソ暑かったので別の方法を探していました。短い移動ですが、バスやタクシーが出ているとも聞いたので、イミグレーション周りでウロウロしていたら、おっちゃんに話しかけれました。

「タクシー?」

2人で移動すること、スーツケースがあることを伝えた上で値段を聞くと20,000グアラニーとのことで、まあまあ高いですがOKすると、

え?バイタク?

スーツケースあるから無理だよね?とジェスチャーしながら話していると、「大丈夫だ」と言いながら、22キロ近くあるスーツケースを腿の上に載せられました。大丈夫じゃねえわ。なお夫が乗ったバイクでは、座る席が席ではなく、太陽光でバッチリ熱くなった荷物置がおける棒(棒??)だったらしく、お尻が焼けたし、ほぼ全身が落ちてたらしいです。

国境付近は渋滞だったので、バイクで車の間をするすると抜けながら橋を渡れたのは爽快&楽でした。が、普通にスピード出すし、スーツケースで体を固定されているし、重いし、怖かったです。

なお、言われていた20,000グアラニーは1人あたりの金額だったので、普通に嘘つかれました。ただ、めちゃめちゃ良い思い出になりました。ポジティブ。

⑤ ブラジルの入国手続きをする
死ぬかと思いながら橋を渡ると、ブラジルに入国するイミグレーションがあります。

とてもスムーズな入国の流れでしたが、パスポートに押されたスタンプがほぼ見えなくて、不安になりました。

⑥ フォグ・ド・イグアスにある長距離バスのターミナルへ移動する
ブラジルに入国した地点から、フォグ・ド・イグアスの長距離バスターミナルまでの距離がまた離れています。

フォグ・ド・イグアスの長距離バスターミナルはこちらです。

何回も言いますが、またここもUberで移動しています。


⑦ バスに乗り20時間ほど耐えて、サンパウロ着
バスターミナルには、Subwayやその他カフェ・レストランが3件ありました。両替所や荷物を預ける場所があったりと、設備は整っていました。もうここからはブラジルなので、急にブラジルの通貨であるレアルが必要になります。トイレは有料なので、早急に現金が必要です。

Plumaと呼ばれるバスを事前に予約していたので、チケットの発券をPlumaブースで行うのみで乗ることができました。

出発時間の15分前くらいから乗車し、時刻通りに出発しました。ここから20時間です。

(ちなみに)ブラジルのバスチケットを買う方法

南米各国と同様に、ブラジルの都市間の移動ではバスが多く使われます。私たちも数回バス移動をしました。

ブラジルでバスのチケットを購入する方法は2つあります。1つ目は、バスターミナルでチケットを購入する方法。2つ目は、ネット購入する方法です。

① バスターミナルでチケットを購入する
バスターミナルに行くと、多くのバス会社がチケットカウンターを出しています。

バスのカウンターが多すぎて、逆に迷うし、何が良いのかもわかりません。私たちなりのTipsは、「バスカウンターが大きい会社で買う」「目的地の種類が多い会社で買う」でした。やはり大手はカウンターが大きく、目的地も多様です。場所によっては、待合室が準備してあったりもします。値段は多少高いかもしれませんが、トラブル時も安心ですし、バスもきれいな印象があります。

チケットカウンターで購入する時には、特に気にしなければいけないことはありません。大体の会社でクレカが使えますし、つたない言語でも理解してくれます。

トリッキーなのはオンラインで購入する場合です。

② ネットで購入する
特定の日に長距離バスに乗りたい時って、事前に席を予約したいじゃないですか。少なくとも心配性の私はそうです。

多くのバス会社のチケットは、オンライン購入ができます。ただ、外国人にとってはハードルが高いです。というのも、多くのサイトではCPFと呼ばれる納税者番号の入力が必須になっています。

https://www.gov.br/mre/pt-br/consulado-toquio/nihongo/ryoujigyoumu/cpf/cpfnotoroku

CPFの入手は容易にできるものではないので、観光でブラジルに来ている場合の入手はほぼ不可能と考えて良いです。

サイトによってはダミーのCPFを入れて、決済ができるところもありました(Pluma、1001と呼ばれるバス会社は、この方法で突破)。このやり方で1度バスに乗ってみましたが、問題なく乗車できました。

仮にCPFの入力が難しい場合は、「Brasil by Bus」と呼ばれるサイト(こちら)をお勧めします。このサイトは外国人向けに作られている、バスチケットの総合購入サイトです。Guanabaraと呼ばれるバス会社のチケットを購入する際に使用しましたが、ここではCPFの代わりにパスポート番号を入力することで購入ができました。オフィシャルサイトのチケット金額とも差はありませんでしたし、ぼったくりサイトでは無いはずです。

ブラジルの長距離バスに乗ってみて

フォグ・ド・イグアス→サンパウロの移動では、Plumaと呼ばれるバス会社を利用しました。移動時間は20時間くらいだったと思います。私にとっては初めてのバス泊の経験でした。

南米を旅してきて揉めたことはほぼ無いのですが、Plumaとは初っ端にバッチバチに喧嘩しました。

事前に隣同士の席で予約・決済をしていたのにも関わらず、チケットが発券された時には何故か別々の席に。バス会社へ抗議をするも、我関せずでした。満席でもないのに。

夫と2人で日本語、英語、スペイン語で文句を言いまくっても、あっちいけ!みたいな感じでクソおじに無視され続け(←根に持っている)、ブーブー言いながらバスに乗り込みました。もう、仕方がない。

しばらくすると、若いお兄さんが乗ってきました。何やら紙に手書きで書きながら、別の席で隣同士になるように調整してくれました。

調整できるやんけええええ!!!さっきの怒り返せ!!!

とりあえず、Plumaは今後使わないし、自分のnoteにも酷く書いてやると心に誓い、お兄さんにはちょっとありがとうと思い、一件落着しました。

といいつつ、ここは南米。いつ他の乗客が乗ってきて「これ、私の席よ」と言われてもおかしくないなと思っていたので、20時間ずっとドキドキでした。

まあ、速攻寝たんですけど。

サンパウロに到着

さて、バスに乗って20時間。ご飯休憩がいつなのかよく分からないまま乗っていたので、ろくに食べることもないまま進んでいました。そして、いくら寝ても着かない。初めての深夜バスは、シンプルにきつかったです。

目の奥が真っ黒

やっと、やっと着いたサンパウロ。

サンパウロのバスターミナルはこちら(Google Map)

パラグアイの素朴な雰囲気とは打って変わり、超シティです。だって、電車はエアコンがついていて、電車の中に液晶画面で広告が流れていました。

サンパウロには、Barra FundaとTietêと呼ばれるバスターミナルがあります。私たちはTietêに到着しました。なんとなくこちらのターミナルを選びましたが、結果、大正解でした。ターミナル直結でLinha 1の電車が走っていて、街中に出るのに超便利。

そしてLinha 1には、ブラジルの中で(というか中南米の中で?)1番大きな日本人街であるJapão - Liberdade駅があります。駅名に「日本」が入っているレベルってすごい。

サンパウロに来た理由、それは二郎系を「博多 一幸舎」で食べること

Liberdadeで行きたかった場所。そう。メキシコに入った時から狙っていたところがあります。それは、

博多 一幸舎です。Google Mapはこちら

なぜ、ここに来たかったかというと、それは「二郎系が食べれるから」

私は生粋の麺好きです。日本では、ラーメンは週1で絶対に食べていましたし、うどん、蕎麦、パスタ、そうめん、きしめんを含めると毎日何かしらの麺を食べていました。そして、世界一周に出る1年前くらいに、はじめて三田にあるラーメン二郎に行ってからというもの、二郎にドハマりしてしまいました。

「ラーメン」はグローバルフードになりつつありますが、二郎系は流通していません。でも、私は、二郎が食べたい。TikTokのAIは私の欲望を読み取り、二郎をすすりまくる動画ばかり見せてくるし、限界でした。どこかで二郎が食べれないものか。必死に探したところ、サンパウロにある一幸舎で食べれることがわかりました。

https://www.brasilnippou.com/2023/230209-23colonia.html

20時間のバス移動の後は、さっさと滞在先に行ってシャワーを浴びるべきです。ただ、私の優先順位は清潔感よりも二郎でした。疲れている夫にも頑張ってもらい、直行です。

ヤサイ、ニンニクはデフォで入っています。マシとかはできない。
麺はしっかり太い。

気持ち的には「ブタ1枚、ヤサイ、アブラ、ニンニク」とコールしたいところですが、さすがにコールのシステムはないので、目の前のご馳走を噛み締めさせていただきました。スープは辛めの、しっかりとした二郎系でした。ここ、ブラジル?

ちなみに一幸舎、めちゃ人気です。お店に入るまでに30分ほど待ち、入店後もずーっと満席でした。

大満足でした。やっぱり、二郎はうまい。

まとめ

このnoteの頭から最後まで、色んなことが起こりました。居た国も違います。でも、すべてが36時間以内に起きました。

日本で暮らしていた頃の1日半と、世界一周に出てからの1日半。同じ時間なのに、濃度がまったく違います。世界一周中だからといって、毎日これだけ濃いかというと、そうではないです。そして、濃いから素晴らしいわけでもありません。穏やかに過ごしたいぜ、と感じることも多いです。

時間は全員が平等に持つもの。人生の選び方で、こんなにも時間の使い方が違うものか、とふと思った経験でした。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

もしよろしければ、こちらもフォローをお願いします!
X 👉  https://twitter.com/kaychan_i
TikTok👉 https://www.tiktok.com/@ruiandkay

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?