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Selectionと戦った10,000時間:最終章 - 品揃えのLife Cycle Management

サマリーSelection PdMの仕事を要約すると”商品を獲得し、売れる土俵に乗せ、売れ筋を作り、利益を最大限に確保する、そして時には品揃えから落とす決断をする”という商品のLife Cycle Management。その最後の部分の利益担保のためのAmazonの取り組みと仕組みに関し説明。Selectionと戦った10,000時間の最終章 売上と利益、どっちが大事なんですか?ある全体会議のときに新卒のバイヤーの子がこんな質問をした: ”年間ターゲットでトップライン(売

マネジャーとプレイヤーの分離~マネジメントは誰が担うのか?

プレーイングマネジャー問題ってのがあると思います。 マネジメントを担う人間が、プレイヤーとしても優秀で、プレイヤーとしても活躍する。そうすると、本来、マネジメントに使うべき時間が取れなくなるという問題です。 前職でもその問題にぶち当たりました。 ベンチャーだったということもあり、創業期は社長も含めて全員がプレイヤーです。創業期なんてそもそも人数も少ないし、マネジャーなんか要らないわけです。 ところが、人が増えてきたり、対外的な仕事も今までのノリでは通用しないようなシビアなも

BizDevキャリアへの10の質問

BizDevキャリアの『プロ経営者(CxO)への登竜門』としての関心の高まりを感じるが、まだ選択する人は多くない。採用面談でよく質問される10の質問形式で、BizDevへの解像度を高めてほしい 1. BizDevのミッションって? BizDevのミッションは、"非連続"な事業価値を創ること。連続の事業を上手に運営して、売上・利益を管理するのはGeneral Managerの仕事。 BizDevは、事業開発に注力して、"非連続"な挑戦にコミット 2. BizDevの役割っ

ベンチャーとしてのデットとの向き合い方に関する考察 -10Xの事例-

こちらのプレスリリースの通り、今般弊社10Xは15億円規模の借入を実施しました。 このnote執筆の背景として、(スタートアップにとってのデット調達は現時点では必ずしもシンプルで使いやすい・簡単なものではないですが*)今後間違いなく資金調達の重要な選択肢の一つとして成長していく領域と思いますので、借りる側・貸す側両ステークホルダーにとって我々の事例が少しでも参考になればと思い、今回の意思決定やプロセスの裏側を記載させて頂きます。 借入実施の理由-成長しながら同時に稼げる体

カミナシで取り組んだ6ヶ月。SaaSスタートアップのGo-To-Market 実践編

顧客に求められる素晴らしいプロダクトを作れたスタートアップは、次は何に取り組むべきなのでしょうか。 こんにちは、ノンデスクワーカー向け現場管理SaaSを提供するカミナシの河内です。 今回は、そんなお題の記事を書いていきたいと思います。 先日カミナシは数多くのスタートアップ企業が参加したIVS LAUCHPADで優勝することができました。 評価いただけた理由としてプロダクトのUIUXや市場のユニークさに加え、リリース後の約6ヶ月でリード数や受注数、MRRなど事業成長を証明

収益計画を複数シナリオで比較したいとき

かなり昔ですが、収益計画の作り方について、社内で勉強会を開きました。その時の内容は下記noteにまとめています。 弊社の収益計画も基本これに則っているものの、その後色々と進化を遂げており、最近確立できてきた複数のシナリオを比較したい時に使うフォーマットを紹介したいと思います。ベースとなる収益計画は、上のnoteで作ったウィルキンソン屋(社内販売)のものをそのまま使います。 先にアウトプットイメージを説明します。それがこのシナリオ比較部分でして、normal/positiv

50人の壁に先手対策!スタートアップバックオフィスで経理の業務フローを構築し直した話。

「保険業界をアップデートする」というミッションを掲げ、InsurTech領域においてB2B SaaSを展開するスタートアップ、株式会社hokanでバックオフィスを担当しているともこです。経理財務、労務、総務、法務などを兼任中。 日々いかにカオスなスタートアップバックオフィスの業務を効率化し、いかに事業に貢献するか奮闘しています。 先日弊社に2人目バックオフィスが入社してくれました。オンボーディング資料としてhokan経理オペレーションの仕組みをまとめたので、noteにする

ビジネスモデル図解ツールキットを無料で配布してみた(追記あり)

チャーリーです。 ビジネスモデル図解をかんたんに編集できる、ビジネスモデル図解ツールキットをつくったので、ご紹介します。 ビジネスモデル図解ツールキットについて(追記)2018年に「ビジネスモデル2.0図鑑」が発売されたこともあり、4年以上もの間、おかげさまでたくさんの方々にビジネスモデル図解ツールキットを活用いただいているようです。ありがとうございます。 ビジネスモデル2.0図鑑はこちらの記事で全文公開しています↓ 予想以上に活用いただいたこともあってか、Googl

デザイナーの僕が40歳からメンズコスメのD2C事業を始める話③ 〜ブランド編〜

はじめにこんにちは佐々木です。2020年夏より、新規事業としてメンズコスメのD2Cブランドを立ち上げるまでの道のりをnoteに綴っています。 前回は、課題やコンセプトを元にどのようにプロダクトをつくっていったかを話しました。3回目である今回はいよいよ完結編、世界観やトーン、デザイン、果たしてどんなブランドになったのかを、一足早く公開します。 前回までのnoteはこちらをご覧ください デザイナーの僕が40歳からメンズコスメのD2C事業を始める話① 〜コンセプト編〜 デザ

メンズスキンケア・ブランド『LOGIC』 クラウドファンディングを3週間やってみて

はじめにこんにちは佐々木です。『LOGIC』は2020年6月4日より、クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)にて先行販売を開始しました。 (noteの記事にクラウドファンディングのプロジェクトを埋め込めるようになったそうです!) おかげさまで、開始25分で目標金額の30万円を達成し、公開初日で目標金額の528%となる1,585,870円(6/4 22:00時点)に到達。当初用意していた在庫がほぼなくなり、追加も行いました。あれから約3週間が経ちましたが

PEが教えてくれた企業変革のポイント

最初に私が2年間の北米へのMBA留学を経て、選んだ就職先はPE(プライベート・エクイティ)だった。PEファンドの詳細は、以下のリンク先でよくまとめられているので、詳細説明は譲るが、簡単に言うと、銀行や生保・損保といった機関投資家のお金を預かり、その資金で5年前後の間に10社程度の企業を買収。基本は各社50%を超える株式を持ち、経営陣の強化、積極的な事業投資や事業の強化を行うことで企業を変革し、5年程度の保有期間を経て、最終的にその企業を第3者や株式市場に売却することでリターン

スタートアップ資本政策の6箇条

もともと有料ノートだったのですが、出してからもう3年経つので無料公開としました。最近買ってくださった皆さん、申し訳ありません。それだけの価値があると思ったら「サポート」欄から投げ銭してください。(2019年2月11日) ------------------------------------------------ スタートアップの資金調達について重要なことがあまり世の中にシェアされていない気がする。そのために、才能があるのに投資家にいいようにやられて大変な目に遭っている