小説好きが、ビジネス書に恋をした


今日は平凡な20代女性の読書について少しの思い出とともに書こうと思う。

■小学生
図書室に行くと決まって借りた本がある。
それは星 新一さんのシリーズと怪談レストラン。
泣ける話でもドキドキする話でもなく、私が好きだったのは不思議な話の世界。
同時に流行した携帯小説。
恋空や赤い糸でどれだけ泣いたのだろうか。
(何度読んでも諦めたハリーポッターは、どうやら向いていないようだった。)

■中学生
正直あまり本を読んだ記憶がない。
図書室も放課後に友達を待つ、待合いスペース感覚で利用していた。

■高校生
湊 かなえさんにハマり始めた。
最後まで読まないと分からない結末にドキドキハラハラ。
刺激を求めていたのか、何なのか。
読書時間は物語の世界に入り込める時間で好きだった。

■20代前半
時は経ち、社会人になり必死に働いていた。
23歳の私はビジネス書を手に取った。
読み始めたきっかけは、ある人に出会ったことだ。
「私、この人を超えたい」
憧れであり遠い存在であったその人と話した時に思ったことである。

何も持っていなかった自分に何ができるのか。
学歴も資格も、お金だってない20代前半。

迷った末に久しぶりに本屋へ立ち寄った。
いつも直行するファッション雑誌コーナーを過ぎ、ビジネス書が並ぶコーナーへ。

マーケティング、起業のはじめ方、ものを売るためのコツ、大人の振る舞い、時間やお金の使い方・・・

私の目指している人になるために必要な知識がそこに全部あった。
早速立ち読みで気になった数冊を購入して帰宅。

家に帰り1ページずつしっかり読んだ。
「あれ、あの人ここに書いてあるようなことしている・・・な・・?」

できる大人が全員読書をしているかは分からないけれど、本に書いてあることと憧れの人たちの行動はそっくりだった。


現在、20代も後半になった。

主な読書活動は変わらず自己啓発のためのビジネス書である。
あれだけ小説が好きだったのに、なぜだろう。
今はビジネス書に恋をしている。
もちろん新刊や平置きされている小説で気になるものは読むけれど、私の書籍代はほぼビジネス書に投資されている。
どんなにお金がなくても、欲しい服より本を優先しているくらいだ。

本を読んだ分だけ自分の経験に活かせると思うと、
20代のうちにできるだけ多くの書籍を読みたいと思ってしまう。

偉大な人たちの経歴や努力を、
2,000円弱で学べるなら読んで損はない。

自然とそれが習慣になり、
いつの日か自分の成長に繋がっていることに気づいた。あの頃目指していた大人に、少しずつ近づいているのではないだろうか。

将来自分が成功した暁には、本を出版したいなという夢を持ちながら今夜も読書をしようと思う。

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Thank you for reading my blog.

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