自然こそが私たちの家であり、私たちにとっては自然のなかにいることが家にいることを意味します。私たちが探索を続けている、空間は膨張し、時間は存在せず、物体は本当はそこにないかもしれない、そんな奇妙で、多様で、驚異的なこの世界は、私たちから遠い存在ではありません。私たちのもって生まれた好奇心が見せてくれる、私たちの家の姿にすぎないのです。私たち自身がつくられている構造についてもおなじことがいえます。私たちは、ほかの物資がつくられているのとおなじように、宇宙の粒によってできていて、苦しみ嘆いているときでも、喜びあふれて笑っているときでも、いつだって世界の一部でしかありません。それ以外のものであることは、私たちにはできないのですから。