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燃え尽き症候群

夢や目標を追いかける時、人は燃える。

それはもうメラメラと。

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でも、一旦その夢や目標が達成されるor諦めざるを得なくなると、メッラメラ燃えていた闘志は一瞬でシュン…となり、いわゆる燃え尽き症候群の状態になってしまう。

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私は留学前、色々な将来を描いていた。
何とかしてなりたいもの全部なってやろうくらいにも考えていた。
二足の草鞋どころか三足でも四足でも履いてやるって思ってた。
35歳超えて留学しても戻ってきた時仕事ないよって言われたけど
「うっさいわ、やってみな分からんやろ。」
って思ってた。

要は、燃えていた。

留学の準備がトントン拍子に進んだこともバッファーになっていた気がする。
ともかく、自分の選択は間違っていないと感じていた。




留学しなければ良かったとは1mmも思わない。
留学しない人生の方が絶対後悔する自信がある。




でも、今私の中に残っているもの、それは

「無」

だったりする。




昨晩、留学先の大学院で知り合った日本人とLINEしていて(お互いの故郷での)就活難しいねぇって話をしていた時、彼は言った。

「今僕が確信していることは、やりたいことが何もないってことだけです。」




そう、私だけじゃなかったのだ。
自分の中からやりたいことが一瞬にして消え去ったのは。




特に私達2019年留学組って、2018年頃から目まぐるしく人生が動きっぱなしである。
(私の場合)
2018年夏→本気で留学決意&出願準備開始
2018年冬→退職&実家帰還&本格的に出願準備開始
2019年春→進学先確定
2019年夏→渡英
2020年春→コロナで学校close&国毎lockdown、そして帰国
2020年夏→卒論終了


もう、あまりにも色々あり過ぎて、正直訳分かっていないのである。
頭と心がちぐはぐになっている。

でも、それが夢が消え去ることに繋がっているのか?




目標が行動の時、つまり留学とか東大合格とか結婚…といった人間の動作の時、その目標が達成されると目の前に何もなくなってしまう。

行動はあくまでも手段だ。

留学してどうなりたいか。
東大入ってどうなりたいか。
結婚してどうなりたいか。

そういった行動の先を見ていかないといけない。
言い換えると
「こう生きていきたい、その為には留学が必要だ!」
みたいな感じ。

私の場合留学の先に見ていた(気がする)ものはあったんだけど、それはどう生きたいかではなく、新たな別の行動だった気がする。

生き方なんて分かんないよ、家族の在り方も何もかも分かんないのにさ。
なんて思うのも事実。


じゃあ、もうここで終了なのか?

もちろんそうじゃない(と信じたい)。

しかも今みたいな誰も先が見えない時代、いくら自分の生き方が決まっていてその為の取るべき手段が見えていた人であっても諦めざるを得なくなったことはあるやろうし。




敬愛するミュージシャンの方々が言っていた。

僕達も夢は武道館ライブとか思ってたらそこで燃え尽きてただろうけど、そうじゃなかったから。
単純に3人で音楽をやり続けたいって思ってただけだったから、武道館ライブが終わってもすぐに次のツアーのこと考えてた。
(中略)
仮に燃え尽きたとしても、社会に出て明日やろうって思うことをやっていくしかない。
社会に出たら見えることもあるから。
明日やろうって思うことを積み重ねたら気付けばまた夢が出来てるから。




いつもいつも立派な夢や目標を持っていないといけないわけじゃない。
そんな人生、疲れちゃう(と思う)。
でも、何もない状態も正直(私の場合は)辛い。

社会に出るしかないって思って就活してるけど、就活自体に何も見い出せていないから油断したら廃人みたいになりそう。

人材派遣会社を経営している友人のサポートがなかったら一生就職出来ない気さえする。




何となくだけど、私達みたいな今自分の中に何も感じなくなっちゃってる人って世界中いっぱいいるんだと思う。
そして、それってもうちょっと時間が経った頃にじわじわと効いてきて、もしかしたら自殺者とか精神疾患抱える人とかもっともっと増えちゃうんじゃないかって思ったりする。

だから、何とかして自分を保たなきゃいけない。

いつもよりダラダラしてる毎日かもしれない。
いつもより趣味に没頭してて私大丈夫か?って不安に苛まれる毎日かもしれない。
気付けば誰とも喋ってなくて物凄い体硬くなってるかもしれない。

でも、それでもいいから。
奮い立たなくていいから。
倒れなければそれでいいから。
今を生き抜き、数年後笑って元気に生きてる人間が勝ち。

有り得ない程シンプルな人の生きる意味を今体感させられているのかもしれない。




「変わらないことが成長。だって周りが変わって行くんだから」
by坂崎幸之助





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