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SRで利用されるOSPFってこれまでと何が違うの?

SRでは、IGPを拡張して経路だけでなくラベル(SID)も配布することができるようになりました。

ここでは、IGPの中でも日本でよく使われるOSPFで、SRで利用されるOSPFとそうでないOSPFでの違いを見ていきましょう。


1. 一般的なOSPF

一般的なOSPFは、以下の手順でルーティングテーブルを作成します。

①隣接ルータのIPアドレス認識
 Helloパケットによりネイバー確立

②経路情報を交換
 ネイバー確立した状態で、LSA(Link State Advertisement)によりOSPFのトポロジ情報(LSDB)を交換。(LSAは後段で記載)

③ルーティングテーブル作成
 SPF(Shortest Path First)の計算処理ロジックにより、LSDBからコストを元に
 最短の経路を算出してルーティングテーブルとする。
 ルーティングテーブルでは、10.0.0.0/8とかの経路を持ってる隣のルータのIPアドレスが集約されています。
 バケツリレー方式で、経路を持つルータまでバケツを渡すことがルーティングテーブルやルータのお仕事です。

さて、この中の処理でSRを利用する場合はどこが変わるでしょうか?

2. SRで利用するOSPFは、一般的なOSPFよりもLSAのTYPEが増えた。でも、利用するTYPEは少なくてわかりやすい?

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