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この選択をしないと絶対に後悔する。入社理由はそれだけだった

こんにちは、かーず(@kaa_a_zu)です。私は約1年前に 株式会社Gaudiy に入社しました。入社当時、別の記事でその理由について以下のように綴っていました。

業務委託として実際に働き始めてから約2ヶ月が経った時でした。(この会社が)描いているファン国家を作ろうという絵、日本の最大の武器とも言えるアニメ, 漫画コンテンツとブロックチェーン技術の親和性に目をつけたビジネス、Fandomを思想としてクライアントやユーザーを第一に考える姿勢、DAO(自律分散型組織)によるオールオーナーな組織体制、そして何よりもそれを実現しようとするメンバーの見ている方向の一致度合い、どれもが「ここに入社する決断をしなかったら後悔する」の要素になりました。この場所で 時間と熱量を惜しまず費やしたい と強く思いました。

新卒パスをスタートアップに使う選択をした

このnoteには入社後1年間を振り返り、上記の内容、つまり "Gaudiyに入社したことを後悔していないかどうか" について書きます。社名を出して、こんなnoteを書いている時点で察しがつくと思いますが、3分間だけお付き合いください。(特にGaudiyの好きなところ以降については、手前味噌ではありますが興味深い内容になっているかと思います)

簡単な経歴と自己紹介

父親の影響で幼少期からパソコンに触れる環境で育ちました。小5の頃にアラブの春を助長したアノニマスの存在を知り、世界を数人の力で変えることができるインターネットのすごさに気が付きました。その後、「苦しんで覚えるC言語」で初めてプログラミングに触れ、苦しみながらハッキングや競技プログラミングをやってきました。高校時代からいくつかの受託案件をこなし、何とかフリーランスとして生計を立てることができるようになりました。運よくタイやアメリカで仕事をする機会に出会い比較的若いうちに海外で仕事をする経験ができました。なんでもできると思って日米で2度起業に挑戦をしましたが、自分の実力の無さが原因でどちらもことごとく失敗しました(笑) その後、いくつかの会社で経験をさせていただいて今にいたります。好きなことは、ユーザーを意識したWeb開発と、組織作りと料理です。苦手なことは、英語と理にかなっていないルールです。自分のバイブルは学生時代に先輩に教えてもらったサンクチュアリという漫画です。

入社までの経緯

Gaudiyに出会ったのは2020年の6月ごろだったと思います。当時起業をし、デザイナーを探している時に、友人に凄いデザイナーがいると聞いて、@TORAJIRO (現Gaudiyデザイナー 兼 C4C Labs役員)に出会いました。その後同年11月に、創業した会社を私が離れたことを知った TORAJIRO が逆に声をかけてくれました。そこで代表の @YuyaIshikawa に出会い、約半年後の2021年5月に業務委託として入社をしました。つまり、採用しようとしていた人に採用されたという訳です(笑)

当時、@YuyaIshikawaとの1on1で話を聞いた時の印象は、
1. この人が何を言っているのかよく分からない
2. この人は(良い意味で)おかしい、が、間違いなく天才だ
3. 実現できたら面白いし、なぜか分からないが実現できそうな内容だ
みたいな感じでした(笑)

マッチングサービスを作るにしても、コミュニケーションサービスを作るにしても、現代のビジネスは、想像に足ることの方が多いと思います。誰しもが「国家を作る」なんてことを言わないし、大半の人がサービス開発という次元ではソレは不可能だと考えていると思います。正常な判断ができる人だったら流す この内容に、自分はワクワクが止まらなかったことを覚えています。そして、業務委託の期間を経て「Gaudiyに入社する決断をしなかったら後悔する」と感じるようになりました。入社した後に聞いた話ですが、ほぼ全ての人が代表と話して「わくわくした」と言っています。多分ですが、わくわくを求めている人にとっては特に合う会社なのだと思います。

Gaudiyで何をしているか

入社してからやったことを「1. エンジニアリング」「2. 組織改善」に分けて紹介します。

1. エンジニアリング

まず、通常業務についてです。通常業務としては、以下のような開発をしました。

  • Next.JSやApolloを用いたWebフロント〜BFF開発

  • Webフロントのパフォーマンス改善

  • GoやKotlinを用いたAPIサーバーのDDD

  • GCPでのインフラ管理

  • Objective-CやSwift, Kotlinを用いたNativeSDK開発

  • UnityのSDK開発

振り返ってみると、たった1年で色々なことをやっていました。語弊がないようにお伝えすると、弊社に入るとこれら全ての知識を身につけないといけない…という訳ではありません(笑) 私がエンジニアリングにおいて大事にしている思想として「ユーザーのアウトカム最大化」と「サービスのための手段としての技術」があります。必要なことをやっていた結果こうなったという感じです。(勿論社内リソースが足りなかったという理由もあります) ちなみに、上記のうちSDK開発は自身初の試みであり、社内にも知見がなかったためかなり大変だったことを覚えています。弊社内にある "グリットしよう(やり抜こう)" の精神でメンバーと協力し開発をしました。弊社も技術を手段として捉えており、Whyの説明さえできれば、使いたい技術や領域を触ることが出来るためそういう人にとっては最適な環境だと感じています。

次に、開発改善についてです。秩序がないコードは後々の生産性を落とすため、ルール化をしたり、より良い書き方や代替するべき技術につい共有〜導入をしたり、Webパフォーマンスに意識が向くような仕組み作りをしました。弊社は DAO(自律分散型組織) で "AllOwnerであろう" の考え方があるため、誰もが能動的に動くことが推奨されています。そして弊社のエンジニアは良いと思った策をすぐに導入する能力を持っているため、それらが上手くワークするようなフォローもしました。負債改善について、詳しくは以前 Gaudiyテックブログに投稿した記事があるので、興味があったら見てください。弊社の負債解消に対しての考え方が書いてあります。

2. 組織改善

社外には公開をしていなかったのですが、5月ごろからPdMとして働くことになりました。入社以前からそれ関係のことをやっており、自分一人でやれることの限界を突破するためには強い組織を作らなければいけないと思っていました。Gaudiyにはまだ、ビジネスグロースをするための組織体制が整っていなかったということもあり、その旨を代表に伝えたところ、やらせていただけることになりました。

まず、Gaudiyの戦略に適した理想の組織体制を定義しました。現状と理想との間にどのようなギャップがあるのかを明確して、その課題を埋めるためにはどうすれば良いのかを考えました。一気に組織体制を変えることはできないので、それぞれのメンバーと話し、今動いているプロジェクトやリソースとの照合をしながら段階的に移行することを模索しました。まだまだ課題は山積みで、フェーズが進むにつれて組織体制を変える必要はあるものの、目先の体制についての整理が出来ました。具体的に何をやってどう変わったかは、新体制への移行が落ち着き次第、別記事で紹介をしようと思っています。

Gaudiyの好きなところ

1. 中長期的に活きることを大事にする

ほとんどのスタートアップは目先の業務に取り組んでしまい、グロースに必要なレバレッジの効く新しい概念や技術の導入が後回しになっていると思います。弊社も抱えていたこの問題を解消するために、週の中日(水曜)に通常業務をしない「EMPOWER-DAY」としました。週5日しかない内の貴重な1日を中長期のために割くという判断ができるのは社内にいながらも凄いと感じています。私の場合、ブロックチェーンや経済学のインプットと共有を行ったり、日々の業務に活きそうな技術を試しています。EMPOWER-DAYについては、他のメンバーがnoteで詳しく紹介してくれています。かなり面白く、中長期の生産性が高まる仕組みだと思うので是非見てみてください。

2. 挑戦することが否定されない

Gaudiyのメンバーはまず相手の意見を聞こうとします。頭ごなしに否定をすることは絶対になく、なぜその意見をしているのかの背景を知ろうとします。ベクトルが組織にも向いている挑戦をすることは推奨されるし、フォローをしてくれる人がたくさんいます。私がPdMになろうとした時もそうだし、挑戦したいと声を上げたメンバーが他のメンバーと一緒に形にした場面を何度も見てきました。このようなコミュニケーションに抵抗がないメンバーで成り立っているのが弊社であり、風通しが良く働きやすい環境だと思います。

3. DAO(自律分散組織)を成り立たせようとしている

ブロックチェーンは中央集権ではなく自律分散型な特性を持っています。Gaudiyは、このブロックチェーンの特性を組織にも反映したいと思っています。全員が一律な立場であり、全メンバーが改善をしたい内容についてのプロトコルプルリクエストを発行することができます。プルリクは他のメンバーからの承諾を求め、一定数の条件が定まった時点で組織のプロトコルとしてマージされます。この仕組みを用いて前述したEMPOWER-DAYも出来上がりました。他にも、福利厚生に関するプルリクや会議のやり方についてのプルリクなどもマージされました。このような機械的な仕組みがあることで、心理的安全性が高い状態で各々の理想を組織に取り入れることができています。

4. ブロックチェーンの本質を捉えて手段として活用している

2022年6月現在、ブロックチェーンに対する一般的な意見の多くは「投機的な怪しいもの」だと思います。実際に1枚のNFTが数100万円もしたり、昨日まで100円だった暗号通貨が、今日は50円という話はよくあります。私も、Gaudiyもブロックチェーン×金 の話は好きではありません。私はブロックチェーンがGAMAMやWeb2と言われる世界を代替するものだとは思っていません。ブロックチェーンの面白さは、その人が行った事実に基づいて、その人をインターネット上に形成することができることだと思っています。

例えば、AKB48のファンは握手会や総選挙に投票するために大量のCDを買っています。「自分の応援しているアイドルが喜んでくれたら嬉しい」という気持ちの裏では人間の性として「自分が他のファンよりも応援している」「自分は古参だ」という気持ちも存在すると思っています。ただ、それらを証明したり、その事実を別の何かに利用するということは今まではできませんでした。その他にも「毎回チケットの抽選に申し込んでいる」「アイドルの出した全てのブログ記事にコメントをしている」などの事実(= 熱量)を利用する方法は今までにはありませんでした。

ブロックチェーンとNFTによって、これを安全に実現することができるはずで、Gaudiyがやろうとしていることも正にこれです。例えば、特定のコミュニティAで活動した事実を同じブロックチェーンを利用している他のコミュニティBで利用することができた場合、その事実はその人がBでする行動にとって有利に働くようなインセンティブを提供できます。ここら辺については、Gaudiy代表の石川さんが書いた記事がとても面白いので是非見てみてください。

またEthreumを生んだ天才であるVitalikが提唱した論文も、この思想に近しい内容でとても面白かったです。

5. 優秀なメンバーが集まってきている

先日のシリーズBでの25億円調達報告や、昨今のブロックチェーン関心増加もあって毎週のように新メンバーが加入してきます。この人たちの中には、上場を経験したことがあるメンバーや、海外で仕事をし成果を上げていたメンバー、起業をしていたメンバーなどがおりビビるくらい超絶優秀です。事業にブロックチェーンという未知な技術を使っているということもあり、アンテナが高く、挑戦的なメンバーが多くいます。そのため、時間当たりのアウトプットは多いし、経験を元にGaudiyに足りないことを導入してくれています。これだけ多くのメンバーが次々に入ってきても、アンマッチや文化が崩れていることは感じません。これは、「ビジネスを大きくさせるためには、チームワークが良い強い組織が必要だ」ということに全社的理解があり、「お試し入社時の全員1on1」や「既存全メンバーの承諾があった上で新メンバーの加入」という仕組みがあるからだと思います。

Gaudiyのより良くしたいところ

1. 優秀なメンバーが日の目を浴びれるようにする

私は今までさまざまな組織を見てきました。その中でも弊社メンバーは間違いなく優秀だと感じます。分かりやすいのでエンジニアリングについての例を挙げます。

  • サービスは複数コンポーネントから成り立っておりサービスごとのデプロイを自動化しています

  • 3rd Partyにアップグレードがあった場合には、ほとんど1週間以内に取り込んでいます(例えばReactは既に18を運用中)

  • スキーマ駆動で開発をしており、BFF(GraphQL)でもAPIサーバー(Rest)でもインターフェースの自動生成を行なっています

  • フロントエンドの一部にはサーバーサイド駆動UIを用いています(近日中にテックブログが出されると思います)

  • コードテストに加えてAutify導入をして事故を最大限防いでいます

  • IaCを実現するためにTerraformですぐに新たな環境を作れます

ただ、年齢が若いことや外のコミュニティに属していないメンバーが多いため、外部への優秀さ認知は弱いと思っています。見せ方を変えてブランディングができればなと個人的に思っています。

2. メンバーの当事者意識をより強くする

人が増えてきたこともあり、バグの解決に積極的な人とそうでない人や、MTGにおいて発言する人としない人が分かれてきたように感じます。ビジネスグロースを行うためには、AllOwnerでサービスを提供する事が大事だと思っており、組織や仕組みで現状の改善をしていきたいなと思っています。

3. プロダクトをより強くする

シリーズBにはいるものの、弊社はユーザーに提供できる価値を模索している最中です。アウトプットだけではなく、アウトカムを更に重視していきたいと思っています。そのためにもどれだけ思考できるか、思考したものを形にできるかのPDCAを回すことが大事だと思っています。本気で世界に通用するサービスにするためにも一丸となって行なっていきたいです。

4. 認知負荷の是正

今まではメンバーが少なかったために様々なことを全員が知り、利用することが出来ていました。しかしながら、今後メンバーが増えるにつれて認知負荷も増えてきてしまいます。これを解消するために、コミュニケーションフローを作成することと、属人化しているものを標準化していくことが大事になってくると思っています。

改めて、Gaudiyに入社したことを後悔していないか

結論、一切の後悔をしていません。人生において最高の決断の1つをしたと胸を張って言うことができます。これを経て「多分、何事に対しても自責で選択をして本気で行動をした場合には後悔はしないんだ」ということに気が付きました。ただ、"本気で行動できる環境" は必要で、Gaudiyにはその環境が完璧に用意されていると思います。

最後に

読んでくださりありがとうございました。弊社は、ブロックチェーンという手段を使い「IPファンの熱量を最大化させるファンのためのプラットフォーム」を作っている企業です。詳しくは「5分で読めるCultureDeck」や 「Gaudiy Fanlinkのサービスページ」をご覧ください。
結果的に、Gaudiyは勢いがあってとても良い会社だということをお伝えした入社エントリになりましたが、まだまだ課題だらけです。一緒にワクワクしながら働いてくださる方を探しています。興味を持ってくださった方、TwitterやMeetyでの連絡を待っています。


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