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【オタクのトリセツ②】上位資質の分析と下位資質について

前回の記事で、ストレングス・ファインダーの概要と、僕の受験結果について書きました。


自分の他にも、ストレングス・ファインダーについて「同じ資質持ってた!」とか、「もしかして自分も同じ資質持ってるかも?」という方は活用・参考にしてもらえると幸いです。


振り返ると、上位の10資質は以下の通りでした。

1. 慎重さ:意思決定や選択に、リスクを予測して細心の注意を払う
2. 学習欲:常に学習し、向上することに駆り立てられる
3. 内省:知的な活動や議論が好き
4. 収集心:収集し保管するニーズを持つ(情報、アイデア、人間関係など)
5. 適応性:状況をあるがままに受け入れ、「今」を生きる
6. 運命思考:あらゆるものにつながりがあると確信している
7. 戦略性:状況を予測してシナリオを描き、先の計画を立てる
8. 分析思考:パターンを調査し、インサイトを得て、原因・理由を特定する
9. 公平性:明確なルールを設けて、人々を平等に扱おうとする
10. 親密性:他の人との親密な人間関係を作ることに満足感を得られる


しかし、これらの資質の現れかたは個人差があります。同じ資質でも、他の上位資質との組み合わせによってどのように現れるかが変わってきます。

というわけで今回は、僕の上位5資質がどのように現れてきたのかについて述べます。


1. 慎重さ

これは「実行力」という物事を成し遂げるのに役立つ資質です。大きな特徴としては、以下のとおりです。

・一人になった時に喜びを感じる
・他の人が見えない潜在的リスクに気づいて回避する判断力がある
・自分は相手の事をよく知っているが、相手には知られていないことが多い
・用心深い関係の方が長く続く傾向がある
・事務的な人に見られがちだが、それを認められると嬉しい
・物事を決断するのに時間を要する
・判断する時間が十分あるときに、よりよい決定を下せる

こんな特徴を持っている人がいたら、それは間違いなく「慎重さ」の資質を上位に持っている人です。

僕も思い返せば、人生のいいところも悪いところも、「慎重さ」の気質が表れていました(これについては後述します)。


特に僕が共感できたのは、書籍にあった以下の記述です。


「あなたにとって、人生は人気コンテストではないのです。」


僕自身、競うことが得意ではないというか、苦手でした。そして周りと同じように競うことに熱心になれない自分を、時には責めたりもしました。しかしこれが自分の気質なのだということが分かると、少し諦めも含みつつも安心できました。


2. 学習欲

これは「戦略的思考力」という、情報を取り入れて分析し、適切な判断を下すのに役立つ気質です。主な特徴は以下のとおりです。

・好奇心を源に、人間・本・授業・インターネットなどの情報を集める
・「情報を得たい」というニーズで専門家になれる
・個人プレーヤーで、社交的な雑談よりも一人で思索することを好む
・本能的に、ある人を観察したり、言葉に耳を傾けることで親しくなる
・新しいことを取り入れるのが得意で、変化を起こす人になれる
・学ぶプロセスが楽しいので、成果を重視しないことがある

要するに、自分は根っからのオタクだったということです。

これはもう、受け入れるべき事実のようです。


確かに僕はもともと新しもの好きで、学ぶ過程自体を楽しむ傾向にありました。しかし、飽きっぽいこともあり続かないこともありました。

例えばWebデザインとかプログラミングとか、資格の勉強とかは音速で飽きました。時たま成果が出ることもありましたが、それは副産物に過ぎないものだと捉えていました。


そういえば研究も、新しい研究論文をリサーチしてリストにまとめている時が一番楽しいのです。よく、リストを作ることが目的になってしまっていることがあります。


塾講師時代も「成績も大事だけど、知識を身につけるプロセスが大事だよ」と伝えていました。これは何もおかしいことではなく、自分の生まれ持った資質の影響だったのです。


3. 内省

またまた陰キャみたいな資質が現れました。これも「戦略的思考力」に分類される資質です。以下のような特徴を持ちます。

・途方も無い困難を乗り越えた人について読むと、心が揺さぶられる
・特定の話題に詳しいので、他の人を指導することもできる
・過去の楽しかった体験や知り合った人などに思いを巡らすことがある
・感謝の気持ちを表現しない人を避ける可能性がある
・他の人の目標達成に役立つ情報を提供できた時、互いの理解が深まる
・議論の場を難しくしていると感じられることがある
・一人の時間を好むので、無関心でやる気のない人だと思われる

「え、どっかに監視カメラついてる?」みたいな感じで自分のことをバシバシ言い当てられているので、そろそろ怖くなってきました。


時々ディスカッションが必要な場面で、周りの人に対して「なんでそんな思いつきでポンポン発言できるの?」と感じることがありました。逆に自分が発言したときには「それってどういうこと...?」と理解されないこともよくありました。


また、「今決めろ」と言われることがすごいストレスでした。慎重さの気質も強く影響していたのでしょうが、これも「一旦、ひとりになって考えたい」という内省の気質の現れだったのです。


ちょっと意外だったのは、「感謝の気持ちを表現しない人を避ける可能性がある」という記述です。しかし無意識に僕はそうやって行動していることに気づきました。


僕が好きなアイドルの基準、それはいかなるときも感謝の気持ちを忘れないということです。「いや、ツンツンしてるのが、実は感謝の裏返しになっている子だっているじゃん」と思われるかも知れませんが、そんなのはウソです。感謝は口に出して伝えなければ、そんなのはウソです。

このような僕の強い思いは、この「内省」という資質から来ているということのようです。


4. 収集心

これも「戦略的思考力」に分類されます。僕にとってはこの名称から想像するのとはちょっと違う資質のようです。特徴は以下のとおりでした。

・情報収集の必要性から、複数の書籍を同時に読みすすめる事がある
・アイデアや哲学について考える機会を積極的に受け入れている
・読むことは、雑務ではなく楽しみだと表現することがある
・過去や歴史について考える、または話す人に惹かれる傾向がある
・一つ一つの文章を味わい、考えを検討する時に喜びを感じる
・情報を収集しすぎることが、周囲や自分に負荷をかける可能性がある

マジで読書のことしか書かれていないんですが。。。でもよくあたっています。


僕は「多読」なのですが、いくらたっても「速読」ができるようになりません。これは僕自身が情報ではなく、「考え」を集めることを重視しているからだと思います。


一番気をつけなくてはいけないのは「情報を無制限に収集して、知的・物理的な混乱が生じる」という可能性です。確かに僕はインプット一辺倒になって、すぐに処理が追いつかなくなります。


大きな対バンライブの時に張り切って朝から行ったら、主現場の前に楽しみ過ぎて疲れ切っている人、それが僕です。


5. 適応性

突然、似つかない言葉が出てきたな?と正直驚きました。

これは「人間関係構築力」という資質に分類されます。特徴はこんな感じです。

・人生の何らかの事柄を、その必要に応じて対処する傾向がある
・一定のペースで仕事ができる方が進歩する
・本能的に、予想もしないことが毎日起きると知っている
・何が起きても対処できると自分を信頼している
・想定外の出来事をコントロールしようと思わない方が、人生を楽しめる
・美しい自然に囲まれ、人間の作り出す芸術に魅了されるとQOLが上がる
・期限に間に合わなかったり、約束の時間に遅れがち
・優先順位をどんどん変えるところがある

読めば読むほど、「確かに僕だなあ」と思える資質でした。


僕は計画を立てることはそこそこに得意です。そのおかげで成功したこともたくさんありました。

しかし、計画を立てながらも、「こんなにはうまくいかないよなあ。。。」というのは常々感じていました。そして、計画通りにいったことは実際に多くありませんでした。


結果的に、「あとは出たとこ勝負で!!」と開き直れたのは、適応性の資質のおかげだったのだと思います。

「計画を立てたがる自分と、それを破綻させたがる自分が混在していることは決して矛盾していない。それによって自分を責めないようにしよう。」

これは、今回のストレングス・ファインダー診断での大きな気づきです。


あとは、「人間の作り出す芸術に魅了されるとQOLが上がる」というのもとてもあたっています。

僕はアイドルやプロデューサーが作り出す、「彼女たちでないと表現できない世界観」のようなモノが大好きです。

特にBenjaminJasmineの「忘れな草」は、今でも見ると鳥肌が立ちます。

ベンジャスという、コレットの末っ子かつ実力派グループじゃないと絶対に表現できない、「おさなくて不器用だけど、一途で狂気的な愛」。

古谷完、ズルいよ。


自分の下位10資質

せっかく課金したので、下位の10資質についても軽く触れておきたいと思います。

25. 包含:相手を受け入れる。輪から外れている人を仲間に引き入れる
26. 原点思考:過去について考える、歴史から現在を理解する
27. 指令性:存在感がある。主導権を握り、決断を下す
28. ポジティブ:情熱的で、それを他の人に自然に分け与える事ができる
29. 達成欲:並外れたスタミナがある。毎日、何かを達成していたい。
30. 活発性:アイデアを話すだけでなく、実行することを望む
31. 競争性:進歩を他の人と比較する。勝つために努力する。
32. 社交性:知らない人と出会い、親しくなり、惹きつけて味方にする
33. 未来志向:未来を心に描くことでひらめきを得る。ビジョンを語る。
34. コミュニケーション:自分の考えを言葉に表す・印象的に説明する


読めば読むほど、自分らしくないなと感じることばかりでした。これらの資質を持っている人とは、多分永遠に分かりあえないのではないでしょうか。


同時に、自分はこうなれないという一種の諦めも含んでいます。下位3分の1くらいの資質に関しては、「意識して使おうとしても難しい」事が多いらしいです。


つまり、諦めたほうがいいのです。


むしろ、下位資質がなくても暮らしていけるような環境を作ることを考えた方が建設的です。どうしてもそれらの資質が求められるシチュエーションでは、上位資質で補う方法を知っておく必要があります。


次回は、僕がどういう時に上位資質を上手く使えてきたのかについて、考えてみることにします。

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