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【感想】光る君へ 第10回「月夜の陰謀」

NHKのガイドブック前編、買いました。
これから放送される内容についても掲載されているようなので、迷いつつ少しずつ読んでおります。(本編感想最後の方でも内容についてちょっと触れています)

一つ驚いたのは、十二単を販売している店舗が掲載されていたこと。大河ドラマなどの現場はともかく、一般人で購入する方はどれほどいらっしゃるんでしょうか。
普通のお着物と違って外に着ていけないでしょうからねえ……。

以下、感想です。






・道綱の「聞いてないよ?」みたいな反応……そうよね。

・為時パパが病気がちな人のお世話をしているの、思わず末摘花を思い出してしまった。手を出した相手の世話を最後まで見ると決めている辺りに。

・恋愛トークで道長からの褒めに嬉しさを隠しきれない様子の行成。
和歌と漢詩の応酬、中身までは理解が追い付かなかったけど行成の解説で理解できたのでありがたい。和歌は人の心、漢詩は志。


・道長のバックハグ、「キャーステキ!!」ってなるのが正解の反応な気がするけど、暗闇の中で後ろから固められるの「動くな。声をあげるな。抵抗するな」とか言われそうでめちゃめちゃコエ~~~って思ってしまった。
(少女漫画に向かない人間の思考回路)

いやたぶん人の来ない場所を選んでるんだろうけど、だからこそね……人違いだったらどないすねん、とか。

・ここの二人のやり取りすごくよかった……。
まひろ、「ボンボンの貴方に貧乏生活ができるわけない(意訳)」、「道長様が高貴な家に生まれたのは使命があるから」とかなり現実が見えていますね。
15歳ぐらいの女の子が、想い人から駆け落ちに誘われて、これだけ冷静に理由を伝えたうえで断れるって立派だ……。

道長は道長で「まひろは時間を与えると考えすぎて動けなくなる」と、まひろのことは理解しているんですよね。でも現実として、まひろみたいに食うに困るような生活をしたことはない。どう生きていくかまで、口ではどうとでも言えても厳しいんじゃないのかな。

「俺の頼みを断るのか」も生まれ育ちから出てくるセリフであると。

・でもまひろが道長に好きだと伝えたことは意外でした。秘めた想いのままになるものだと。
感情と、これからどうすべきか、切り離して考えられるのやっぱり立派なのよ……。


・二人のラブシーンの後に花山天皇と道兼のラブシーン偽装クソ笑った。
あの女房は夜中に何してたんだろう、厠かな。

・牛車動かすだけでも7人ぐらい? 従者が必要で、自動車って便利……。


・兼家パッパ、月をバッグに高笑いするの似合いすぎ~~~

寛和の変の当時、花山天皇は19歳。愛する人を失い、信じた相手に裏切られ、地位も失い、ツラいな……。

・兼家、リスクとリターンが見合うように計画してたってことですかね。成功時、リスクを負う者にはリターンを多く、リスクを負わない者はリターンを少なく。



・「ノブレス・オブリージュ(高貴なるものの義務)」、いつごろからか諸作品で見かけるようになった概念。
この言葉の遡って確認できる初出が1800年ごろのフランスのようなので、近年出回り始めた概念? のようなんですよね。

前述した公式ガイドのインタビューで、脚本の大石先生が道長のことを周囲から慕われる為政者として評価なさっていたので、これらの出来事がその下地になっていくのか、と。

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