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【感想】光る君へ 第13回「進むべき道」

その昔、授業で読んだ古典作品に
「愛人の女性を垣間見たら、自分でご飯をよそっており、気持ちが冷めてしまった」
というものがありました。(伊勢物語 第23段)

現代人からすると「自分のことは自分でするのが当たり前じゃないか」となりますが、当時の価値観では「身分の高い人が、自分のことを自分でするのははしたない」となるらしく。
そんな時代背景を知った上でも「覗き見ておきながら何言ってんだコイツ」と思うばかりでした(笑)

大河を見るようになって、歴史ものの中で「その時代の常識」と「現代の常識」をどれくらいのさじ加減で混ぜるかって難しいのだろうな、と考えるようになりました。

以下、感想です。




・前回から4年経過。みなさんお召し物が変わっていて、また素敵です。倫子様のお着物が毎回素敵……好み。

明子様のお召し物は、以前までの倫子様のカラーリングに似ていますね。
序盤の誰が誰なのかわかってない頃は着物の色で人を判断していたので、テーマカラーみたいなものが決まっているとわかりやすくて有難いです。

私は基本的に演者が誰であるかに興味を持たず、かつ人の顔を覚えるのが苦手なので(だから演者自身に興味ないのかもしれんけど)、実は未だに役名と顔が一致していない人がいます。


・宣孝の御嶽詣の服装、まひろは世間ずれしているというか、貴族の一般常識を知らないから何もおかしいと思わなかったぽい?

なお公式の解説では「あの格好はやり過ぎ」と書かれています。まぁアレが普通の行動だったら清少納言も書き残さないですよね……。

・兼家パッパ……道長とのやり取りを見ていると、兼家自身がボケたフリしてないよね? と思ってしまう。

・まひろと乙丸の大根役者劇場たのしすぎ。乙丸って「をとまる」なんですね。


・女房と下女の違いは何だろう、とググったら「女房 下女 違い」がサジェストされて笑いました。やっぱりあそこ疑問が残りますよね……。

女房は身分の高い人が、下女は身分の低い人がなるものっぽいかなと理解しました。自宅で家事をするのと、他人の家で家事をするの、なりふり構わず仕事を探していても、後者はやっぱり抵抗があるのかな。まぁこれは調べよう。


・倫子様サロンのメンバー、優しい……心配してくれている。
倫子様からのお誘いは断ったけど、どう考えても他の勤め先なんて見つかってないし、道長と顔を合わせたくないからですよね。

・それはそれとして漢詩を差し出される場面は肝が冷える。取っといてるのか道長よう……まひろは燃やしたのによう……。


・小麻呂の出番がなかったことが気がかりです。まさか4年の間に儚くなってしまった、なんてことはありませんよね……? お子さんもいるから別室にいるだけですよね? それとも物語を動かすのにもう猫が必要なくなった? また見たいよ小麻呂……。

猫の健康も現代とは違うから、現代より飼い猫の寿命が短いのは間違いないでしょうけど。
現代のイエネコでも20年生きればかなり長生きだそうですが、小麻呂は何歳の役なんだろう。
いっそ猫又になって、まひろが源氏物語書き終えて、後々の時代に詠み継がれるまで生きて見届けてほしい……(妄想)


・母「アキコさま多すぎない? 道長、お姉さん(詮子)と奥さん(明子)が同じ名前なのは仕方なくても、娘(彰子)までアキコにする?」

わかる。いや、史実通りではあるけど。
たぶん、スッと頭に入ってくるので作品内では和名で呼んでいるんですよね。

どうしても定子さまや彰子さまは「テイシさま」「ショウシさま」の方が馴染みあるけど、「子」が付くお名前は「コ」と読ませる方がやっぱりしっくりきます。



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