HAMLET｜かぼちゃ

ハムレット好きな場面選手権

抗えない天命と抵抗、覚悟 1位尼寺の場面たくさん好きな場面あるけどやっぱり尼寺が最上で最高。見るたびに好きな場面増えていったけど何度見ても尼寺が一番好きだった。ひとつ動くひとつ息をつくたびに心が動くハムレットが本当に素晴らしくて、特にここは見るたび新たな発見があった。本を落としたのに気づいてゆっくりと近づいたけどオフィーリアは逃げて行った、それはきっとハムレットもわかってた、だってなかなかヒドい別れをしたから。でもそのオフィーリアはハムレットに向けて声をかけてきた、か

HAMLET -ハムレット以外のキャラクターについて-

折り返しまでを見ての感想です。敬称略。オフィーリア：南沢奈央南沢さんの発声が明瞭で動きも快活だから「意志ある女性」としてのオフィーリアを感じる。元来オフィーリアはどちらかというと元々物静かであまり自己主張のないタイプ…お父様に従うのも当たり前のような性格をしていると見られているのではないかなと思うのだけど(いろいろ見た感想だけどそうじゃないかもしれない)、南沢さんのオフィーリアは真逆。だから、後半の登場がより悲劇的に映るなぁと思ったし、そこまで意志ある若い女性が従わざる

HAMLET 9/18 12:30[初日振替公演]

初日の緊張感があった、気がした。ロビーは寧ろ他公演よりカジュアルでどうしたものかと思っていたけれど、上演中は違った。狂気のシーンで少し笑い声が聞こえる程度。特に3幕「殿下、負けますよ」からは空気が、緊迫感が、体を強張らせるようだった。「殿下、負けますよ」ホレイショーが貴族のクローディアスの策略を察した時、思わず両手を握った。終末の始まり。「前兆なんか気にしてはいられない。雀一羽落ちるにも天の摂理が働いている。いま来るなら、あとには来ない。あとで来ないなら、いま来るだろ

HAMLET 9/16 12:30

昼公演だからか若いというか幼い子が目立っていた印象で、笑いが大きく起こり軽い感じの雰囲気だった。感じただけだけど、やっぱり夜のが好きですね。好みの問題だし、夜だから確定ってわけでもないけど。確率の問題？ 3回目にもなると他を見る余裕が出てきて、というか14日夜公演が凄まじく感情の渦だったから、まぁ他にもいろいろ目を向けられるようになってきたわけで。その中で一番面白いと思ったのがロゼギルの描かれ方。よくわかんないまま出てきて殺される脇キャラという認識のされ方が一般的のようです

HAMLET 9/14 18:30

前回は2階サイド席で、今回は1階席。1階席だから、かもしれない、けど。悲しい愛の青年、生きている一人の人間の話だった。発声に気を向けていた気がした10日と違って、声色で人生を物語るような彩りを感じる公演で、もうこんなに変わるのかと心底驚いた。1階席だから聞こえやすかったんだ、と言われたらそうかもしれないけど、でも確かに進化を感じた。変化なき進化をこんなに早く味わうと思わなくて、驚かされるばかりだ。ふうまくんのハムレットは、愛の青年だなと思う。ただ優しくて繊細で、身分に

HAMLET 9/10 18:30

▼初観劇▼ 舞台演出感想グローブ座でやりたかった、と森さんがパンフレットで言っていただけあって、簡素なセットがロンドンのグローブ座らしくて良かった。(と言っても柱がないから一緒というわけでもないけど)　わかりやすい場面転換や舞台道具がないからこそ、同時に違う時間軸や場所を表すことが出来ることこそが強みだったし、場面の切り替えの速さや遠近が美しく思えた。照明もスポットで当てたり印象的な場面はあったけど、やっぱり舞台道具の少なさが一番だったかな。ただし骸骨のキャスターはいただ

気持ちを掬い上げてくれる人

2019年9月8日。 9時、目が覚めた。正確には7時には目が覚めたけど寝不足だったからもっと寝ておきたくてもう一度寝たけど、9時にまた目が覚めた。夕方に夕食をする予定だったから早めのお昼を食べた。ソワソワして仕方ないから吐きそうになりつつ出かける支度をして、昼寝しようとしたけど結局全然寝れなくて、ちょっとフラフラしつつ待ち合わせに向かった。友達とご飯食べつつ、ハムレットの話しつつ、でも緊張して胃が痛くなるから別の話もした。さぁそろそろ行こうかってツイッターを見たら信じたくな

ハムレットに向けた関連書籍読書記録

重い腰を上げてハムレットに向けたお勉強をし始めた。6月頭に岡田将生公演を見てだいたいあらすじは理解したつもりになったし、基本的に事前知識入れずにファーストフィーリングで見たい派なので(物は言いよう)いいやーと思っていたのだけど、ふうまくんからもけんとくんからも予習しろと言われ挙句マリウスからは時代背景など勉強しておくとより良いと言われてしまったので、がんば…る……ということで3冊読みました。Kindleで読めるもの限定、ハムレットだけの著書は電子ではなさそうでした。 ①深読み

ハムレットの報を受けて、ドリームボーイズを思い出した

久しぶりの秋が来るんだなぁと思った。4年ぶり秋、同じ9月に違う舞台で、今度は座長として、また死に至る役柄を。懐かしい。あのとき初日を見てその勢いで書いたブログ↓ 階段数段駆け上っていて、でもそれは勇み足ではなくて着実に1歩ずつ駆け上っていて、その経過を見ました、今日。どれもこれも知っているふうまくんなんですけど、どれもこれも磨きがかかりまくってて知らないふうまくんみたいだった。かっこいい、頼もしい。とにもかくにも、セリフ回しや歌にその意味が乗っていて、考えに考え抜いて声

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