かぶねこ読書レビュー vol.2
おつかれさまです、かぶねこです。
今回はこちらの本。
✅ 内容紹介
『炭鉱のカナリア』とは何らかの危険が迫っていることを知らせる前兆を指す慣用句の1つ。炭鉱内で有毒ガスが発生した際に、人間より先にカナリアが察知して鳴き声が止むことに由来する。
金融市場において、金利はまだ表面化していない景気の動きをいち早く知らせてくれるシグナルとなり得るそうだ。
例えばリーマンショック。これは突如としてバブルがはじけたようにみえるが、実は金利の状態も景気減速を示しており、注意深く観察していれば暴落に巻き込まれずに済んだそうだ。
✅ 所感・レビュー
📝3つの金利で景気は予測可能
重要な3つの金利指標。
短期金利
長期金利
社債利回り
特に中央銀行が操作する短期金利、市場の将来展望を踏まえた需給で決まる長期金利、この2つの金利差は景気と密接に関係しているそうだ。それぞれの金利の詳細はこちらの記事を見てみてほしい。
金融市場には『四季』に似たようなサイクルがあるという。春の強気相場から始まり過熱の夏、減速の秋を経て冬の弱気相場が訪れる。そして、再び春が訪れるという。
四季の変化と長短金利差(=長期金利ー短期金利)の動きには連動性があり、これを常にチェックしておくことで、今がどの位置にいるかを感じ取ることができるということだ。
(※追記記事)
📝 すべては米国から始まる
世界の中心はどこか。世界の基軸通貨は『ドル』。ドルは世界中(日本や欧州、新興国など)を血液のように巡っている。つまり米国の金利動向、ひいては景気が全世界に影響を及ぼすということだ。
だからこそ、世界中の投資家がFOMCの政策動向に注目している。マクロ経済の動きを軽視して、この企業が業績好調だとか増配だとか、他人の言うがまま人気銘柄などに乗っかっていては失敗してしまうだろう。
✅ おわりに
金利というのは、株と直接関係ないのかと思っていたし、正直難しそうでよく分からないとも思っていた。しかし、投資に取り組むならそんなこと言っていられない。損するかどうかは、すべて自己責任の世界なのだから。
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