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【雑文】した〜に〜したーに…【カテゴリ不明】

した〜に〜した〜に…
(カゴの前に飛び出す白ウサギイナバ君)「助けてくださいうさ王子様!」
(兵士1)「無礼者!斬る!」
(兵士2)「あん?おまけにコイツはアレじゃねえかよ。色々なぶって殺そうぜ」
(カゴの中からうさ王子登場)「待て!君の話を聞こうじゃないか」

塀の陰から黒ウサギアマミ君登場。イナバ君の隣につく
(イナバ君)「世の中にはナルシスト、という言葉があります。しかし百人中九十九人が見惚れるような容姿の場合自分に見惚れたところでそれはナルシシズムではなくごくごく自然な感情ではないのですか?」
(うさ王子)「まったく君の言う通りだ」
(アマミ君)「ピグマリオンコンプレックス、という言葉があります。しかしこれもナルシスト同様出来栄えが現実の女性よりはるかに優れている場合は自然な感情ではないのですか?」
(うさ王子)「まったく君の言う通りだ」
(イナバ君)「うさ王子様は分かってくださるのですか!」

(アマミ君)「僕らはラブを極めるうち愛し合うようになってしまいました。外皮にこだわってはいけないのだ、と」
(イナバ君)「街人には石を投げられ、赤十字教団からは疎外され、僕らはもうぼろぼろです」
(うさ王子)「僕は日頃ケージ城に押し込められていてね、おもしろいことに飢えているんだよ。僕もラブを極めてみたくなった」
(アマミ君)「はっ!まさか3(ピーッ)をなさるおつもりでは!?」
(うさ王子)「ノンノン。君たちはラブを極めるために愛し合うようになったのかね?それとも最初から愛し合っていたのかね?」
(イナバ君)「そ、それは…」
(アマミ君)「僕らはごくごく普通の愛さえも知らず…」
(イナバ君)「別れようアマミ君。僕らに残されたものは何もない」
(うさ王子)「ノンノン。何がなんでも極める者同士愛し合うようになったのではないのかい?」


・・・・・
嫌がられたらやだな と画像はお借りせず昔飼っていたうさぎの写真にしました。

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