前回、複利の利回りについて説明しました。
同じ元本で10年運用しても、そこから生まれる利息は利回りで大きく違うと言うことを説明しました。
でも、10万円を10年間で１億円にするには、年利100％で運用しなければなりません。
100％なんて普通の人間には無理だと考える人が殆どでしょう。
こういう時は、期間を伸ばせばよいのです。
期間の長さによっても、複利の効果は爆破的に変わるのです。

まず、前回と同じように、５％の利回りの結果は、以下の通りです。
但し、今回は、元利で１億円になるまで計算しようと思いましたが無理でした。
50年間運用しても、10倍の100万円程度にしかなりませんでした。
５％と言えば、2914ＪＴの配当利回りより低いので、インカムゲイン目当てで何も考えずに株式を持っているだけではダメだということになります。

　　　単利 　　　　複利
当初 100,000円　 100,000円
1年   105,000円　 105,000円
2年   110,000円　 110,250円
3年   115,000円　 115,762円
4年   120,000円　 121,550円
5年   125,000円　 127,627円
6年   130,000円　 134,008円
7年   135,000円　 140,708円
8年   140,000円　 147,743円
9年   145,000円　 155,130円
10年 150,000円　 162,886円
11年 155,000円　 171,030円
12年 160,000円　 179,581円
13年 165,000円　 188,560円
14年 170,000円　 197,988円
15年 175,000円　 207,887円
16年 180,000円　 218,281円
17年 185,000円　 229,195円
18年 190,000円　 240,654円
19年 195,000円　 252,686円
20年 200,000円　 265,320円
21年 205,000円　 278,586円
22年 210,000円　 292,515円
23年 215,000円　 307,140円
24年 220,000円　 322,497円
25年 225,000円　 338,621円
26年 230,000円　 355,552円
27年 235,000円　 373,329円
28年 240,000円　 391,995円
29年 245,000円　 411,594円
30年 250,000円　 432,173円
31年 255,000円　 453,781円
32年 260,000円　 476,470円
33年 265,000円　 500,293円
34年 270,000円　 525,307円
35年 275,000円　 551,572円
36年 280,000円　 579,150円
37年 285,000円　 608,107円
38年 290,000円　 638,512円
39年 295,000円　 670,437円
40年 300,000円　 703,958円
41年 305,000円　 739,155円
42年 310,000円　 776,112円
43年 315,000円　 814,917円
44年 320,000円　 855,662円
45年 325,000円　 898,445円
46年 330,000円　 943,367円
47年 335,000円　 990,535円
48年 340,000円 1,040,061円
49年 345,000円 1,092,064円
50年 350,000円 1,146,667円

次に、10％で計算した結果は、以下の通りです。
50年まで書くのは行のムダだと思いますので、10年目以降は20年、30年と10年単位で記載します。
10％でも、50年では1,000万円程度にしかなりません。
まぁ、5％の100万円から考えれば、10倍ですけど。

　　　単利 　　　  複利
当初 100,000円　 100,000円
1年   110,000円　 110,000円
2年   120,000円　 121,000円
3年   130,000円　 133,100円
4年   140,000円　 146,410円
5年   150,000円　 161,051円
6年   160,000円　 177,156円
7年   170,000円　 194,871円
8年   180,000円　 214,358円
9年   190,000円　 235,793円
10年 200,000円　 259,372円
20年 300,000円　 672,735円
30年 400,000円  1,744,892円
40年 500,000円  4,525,794円
50年 600,000円 11,738,738円

続いて15％で計算した結果は、以下の通りです。
何と、ここで50年後に１億円を突破しました。

　　　単利 　　　　複利
当初 100,000円　    100,000円
1年   115,000円　    115,000円
2年   130,000円　    132,250円
3年   145,000円　    152,087円
4年   160,000円　    174,900円
5年   175,000円　    201,135円
6年   190,000円　    231,305円
7年   205,000円　    266,000円
8年   220,000円　    305,900円
9年   235,000円　    351,785円
10年 250,000円　    404,552円
20年 400,000円     1,636,629円
30年 550,000円     6,621,069円
40年 700,000円   26,785,908円
50年 850,000円 108,363,928円

しかし、我々が働くのは、今のところ22歳から65歳までです。
約43年間ですから、50年はちょっと長すぎます。
そこで更に20％で計算した結果は、以下の通りです。
すると38年で１億円を達成できます。

　　　　単利 　　　　複利
当初    100,000円　 　   100,000円
1年      120,000円　 　   120,000円
2年      140,000円　 　   144,000円
3年      160,000円 　　   172,800円
4年      180,000円 　　   207,360円
5年      200,000円　 　   248,832円
6年      220,000円　 　   298,598円
7年      240,000円　 　   358,317円
8年      260,000円　 　   429,980円
9年      280,000円　 　   515,976円
10年    300,000円　 　   619,171円
20年    500,000円　     3,833,736円
30年    700,000円　   23,737,468円
38年    860,000円　 102,066,760円
40年    900,000円　 146,976,134円
50年 1,100,000円　 910,037,472円

どんな貧しい人でも、アルバイトをするだけで、10万円を用意することはできるでしょう。
それこそ、社会人になって働き始めた最初の給与の10万円で投資を始めれば良いとも言えます。
それを20％の利回りで運用できれば、60歳になった時には１億円を手にできるのです。

しかし実際のところ、50年間運用し続けるなら、もっと利益を手にしたいと考えるべきです。
ですから私は、就職１年目に、無理をしてでも100万円の種銭を作るように言いたいんです。
そしてその後は、一切の貯蓄をする必要はありません。
真剣に投資に向き合って、必要な資産は投資で増やせばよいのです。
老後を考えて、給与からチビチビ貯金するより、最初に100万円を用意した方が、はるかに余裕のある人生になると思いませんか！？