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男色 女色

だんしょく、じょしょくではなく、おとこいろ、おんないろ。

今は変わってきているが、私が子どもの頃は、青色は男の子の色、赤色は女の子の色だった。洋服でもなんでも、色が選べるときは青を選ぶのが自然な流れ。赤いTシャツを着たり、赤いものを持つのは恥ずかしくて嫌だった。

そんな折、小1のときにゴレンジャーが始まる。今も続く戦隊ヒーローの元祖、アカレンジャーがリーダーだ。軽く混乱が起こる。唯一の女性レンジャーがモモレンジャーはいいとして、男のくせにアカレンジャー。しかもリーダー。

わだかまりを持ちつつも、赤=女色の思い込みから抜けられない私は、アオレンジャーに感情移入しながらゴレンジャーを見続けた。アオレンジャーはゴレンジャーの二番手格で、参謀、クール、知的といったイメージ。これはこれで悪くない。

いつしか、セルフイメージを重ね合わせていたのだろう。長らくアオレンジャーの人生を歩んできたような気がしている。トップに立つのはどこかのおっちょこちょいにまかせておけ。私はチームを裏から支えるクレバーな実力者なのだ。劉備ではなく孔明の立ち位置。今もそのようなポジションが居心地がよい。

しかしどこかで、スポットライトがあたるアカレンジャーが羨ましかったりすることもある。今でも好きな色はブルー系なのだが、冒険的に赤を着たりすることもある。おとやさんの企画「あなたのインク画描きます」では赤が全面に出ていて嬉しかった。

ゴレンジャーの放映開始が、赤=女色の刷り込み前だったら、私の性格も今と違っていたかもしれない。


※「私のテーマカラー」の企画に出しそびれた。



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