大体でも良いんじゃない。
「Oさん…?Oさーん?えっ、、寝てる?Oさん寝てる?Oさん今業務時間中ですよ!汗」
私が所属する部署にプロパーの還暦を過ぎたOさんがいる。分からないことがOさんに聞けば大体のことを教えてくれるいわば生きる歴史。
ただ、もう老眼がひどいのか細かい字が見えにくいと常々ぼやいている。「細かい字を見ようとして目を凝らすから瞬きの回数が減って視力が悪くなるんだよ。昔遠くを見ろって言われたろ?遠くを見たところで、人の視力なんてしれてるから木とかぼやけてるだろ?だから物事は大体で良いんだよ。締めるとこだけ締めておけば。」なんてことを言い出した。
名言ぽく聞こえるが、これは半目を開けて寝るOさんの言い訳だ。起きている時は、細かいとこまで気を配っているのに、眠くなると急にこんなことを言い出すのだ。
みんな出たでたと思いながら、確かに大体でも良いのかもな。なんて思ったりするワケだ。
心のゆとりを持ちながら仕事に取り組むのも悪く無い。時間に切羽詰られたアイデアは、時には良いものが生まれるかもしれないが、気ばかりが焦ってしまい、上手くいく可能性も減ってしまう気がするからだ。
とりあえず、明日はゆっくり珈琲でも飲みながらゆっくりと出社することにする。
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