見出し画像

シクレストを飲んだ感想

シクレストは本邦の向精神薬では唯一にして無二の、舌下錠かとおもいます。ようするに、すぐに効く薬です。通常の薬の場合、薬は飲み込んで内臓から吸収される訳ですが、シクレストは口の粘膜から吸収されます。

普通の薬がきいてくるまでたとえば1時間くらいとしたら、舌下の場合、つましシクレストの場合、10分足らずで効果が得られます。

薬の効能的にはクエチアピンやジプレキサの仲間とされてますが、飲んだ感想を言えば若干違う感じもします。意外と眠気が強く鎮静作用があると思います。今すぐ寝たいとか、今すぐ気分の不調に対応したい、とか、スピード 感のある対応が必要な時に役に立つと思います。

ただし飲み方に注意があって、シクレストは口の中に入れると溶けてしまうんですが、舌の下に入れて10分くらい(だったと思いますが)うがいとか食べたりとか歯磨きをしてはいけません。また『飲み込んではダメ』なのです。飲み込むと吸収率が激減して効果が得られなくなります。

ついでに言うと、この薬、めちゃくちゃ苦いです。たしかMeijiから出てる薬だったような気がするんですが、この薬には菓子の技術は使われてないと思います。それほど不味いです。

ただ、そのデメリットさえ乗り越えればすぐに薬効が得られます。すぐに寝たい、寝逃げしたい、などの時にすごく有効だと思うのですが、何故か頓服使いされてる患者さんをみたことがありません。何故なのかはちょっとわかりません。

エビリファイ、ジプレキサやリスペリドン が頓服使用されるのは何度も見たのですが、どれも聞いてくるまでにはある程度時間がかかります。だからシクレストこそ頓服に使えそうだと思うのですが私の浅学では不明です。

クエチアピン やジプレキサほどではないですが、私の場合、食欲は若干亢進することがありました。飲んでる間、体重は増えなかったと思います。

ちなみにですが、ジプレキサザイディスやリスペリドン液も吸収が早いのではないか?と思う人もいるかもしれませんがこれらは口腔粘膜からは吸収されないので、シクレストのように口の中に入れっぱなしでも即効性は期待できませんのでご注意を。


もしもよろしければ、記事を書くモチベーションが上がり、より良い記事を書くために、わずかで結構ですので、サポートしていただければとてもうれしいです。