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旅日記 23年3月 まぐろを追い求めて那智勝浦

この頃は特にイーッとなってたんだと思います。
二か月続けて旅だなんて。
心の隙間を埋めるというよりも現実逃避だったんだと。
新山口駅発です。


1日目

ガラーン。
始発、岩国行きに乗ります。
鈍行列車で東を目指します。
私を含めて数名の乗車。
ガラーン。
こういうタイプの窓は周囲に人がいなければ少し開けちゃう派です。

まだ山口県、光駅を過ぎたあたりから明るくなってきました。
柳井市の大畠駅から岩国市の神代駅、岩国市の通津駅から南岩国駅を
過ぎるあたりは瀬戸内で良いながめ。

山陽線大畠駅付近、周防大島へ渡る橋です。

■新山口
↓ 05:03〜07:08
↓ JR山陽本線 岩国行
■岩国
↓ 07:12〜08:08
↓ JR山陽本線 広島行
■広島
↓ 08:11〜09:31
↓ JR山陽本線 糸崎行
■糸崎

岩国駅を過ぎたあたりから徐々に満員となり、
列車の終着・広島駅で降りても人の渦。
広島駅での乗り換えが3分しかなかったので少し焦りました。

この先も長い旅だから心配してましたが、
広島駅からもなんとか座れてひと安心。
まだまだ進みます。

広島県三原市の糸崎駅で乗り換え。

広島駅から1時間20分、乗り換え・糸崎駅発の列車でも座れました。
ここから乗り換え無しで3時間、座れなかったらやばかった。

岡山駅では懐かしい車両が。
出雲市行きがリバイバルカラーで走ってました。
兵庫県に入り相生駅でも乗り換え。
イス取りゲーム勃発。

相生駅で乗り換えをした時、私の目の前で
マナー不足の横暴さにて席取りをしたご夫婦に少しイライラしたけど、
何とか座れて姫路駅からビューンと飛ばす新快速に乗り換えました。

■糸崎
↓ 09:32〜12:18
↓ JR山陽本線 相生行
■相生
↓ 12:21〜12:40
↓ JR山陽本線 姫路行
■姫路
↓ 12:42〜13:43
↓ JR神戸線新快速 野洲行
■大阪

ここまでの乗り換えがどれも3分未満ばかりで心配の旅でしたが、
新快速に乗れて無事大阪まで行けそうでひと安心しました。
ジカンピッタリ日本ノテツドウサイコウデス。

大阪着

新山口駅を5時過ぎに出て乗り換え5回、
8時間40分乗りっぱなしはちょっと疲れました。

無事に事故無く到着。じんわり嬉しい。
お昼ご飯を求めてちょっと街ぶら。
少し歩いただけで久しぶりの都会に緊張。

次の乗り換えまで1時間半あるのでお昼ご飯を求めて徘徊。
決めていたカレー屋さんを求めて探すも、
阪神デパートと阪急デパートを勘違いして迷う。

阪急の店員さんにお店を聞いてたところ、
横を通りかかった紳士が「その店は阪神やで!」と教えてくれました。
やっぱり関西人はやさしい(当方調べ)。

食べるものは決めていたのです。

ボタニカリーさんにて無事に食べられました。
美味しかった!

念願の。
時間に間に合ってよかった。
大阪駅に戻ります。
一駅先の新大阪駅に移動して乗り換え、
特急に乗っちゃおうかな。
イルカみたいなこれに。
乗ってあっという間に和歌山県に突入。

今回は青春18きっぷでの旅でなく、
「西日本どこまで4DAYSきっぷ」というもので、
普通列車や快速だけでなく、特急券を買い足せば
特急も乗れちゃうという優れものにお世話になっております。

特急券はチケットレスで買いました。
指定席でした。
金曜日でしたが車内は5割ほど埋まってました。
座席に座ると、これまで見た事の無い案内がありました。
御坊(ごぼう)駅も通過。

広い窓が素敵です。
本当は一つ前の席でしたが仕切りがあり、車内は空いていたので
車掌さんにお願いして後ろの席に移動させてもらいました。
ありがたいです。

しっとり雨模様。
晴れてたら素敵だったろうな。
南紀に入り白浜駅にも列車は止まります。
ここまでで結構な乗客は降りました。
白浜を過ぎると車内はガラガラ、
この車両は何度もウロウロするこの外国人さんと私だけ。
朝5時に出発して、再び暗くなりました。
まもなく。

■新大阪
↓ 15:15〜19:10
↓ JR特急くろしお17号 新宮行
■紀伊勝浦

那智勝浦着

新大阪から4時間弱、紀伊勝浦駅で降ります。

車窓は始めての景色で、
4時間乗ってるという程に長くは感じませんでした。
雨の降りこむホーム、数名のみ降りていきました。
駅名は紀伊勝浦、町の名前は那智勝浦なんですね。

駅前に降り立ちましたが、笑えるくらいに土砂降り。
雨を避けるべく駅前から続くアーケード内を歩きます。

素敵な酒屋さんがありました。
閉店する前に寝酒を買い込みます。
夕ご飯にします。
紀伊勝浦駅から商店街を抜けたところにあるお店。
豪華な二代目定食にしました。
自分を労うためにチラッとエビス瓶。

これで1500円はお得と思います。
那智勝浦のマグロと初めてのめはり寿司、おいしい。

本場でまぐろを。
贅沢させてもろてます!
玉ねぎとじゃがいもと、あとお魚だったかな。
大満足でした。
そして名物の「めはり寿司」。
由来は諸説あるそうです。ごちそうさまでした。

お宿に到着 一泊目

民宿亀の井・別館こいでさん。

チェックイン時間を間違えて予約してて、
特急くろしお号に乗ってた時にそれに気付いて慌てて連絡、
遅れて到着しました(連絡大事です)。
遅れたくせに温かく迎えていただきました。

オンライン決済してパスワードで入室、誰にも会わないサイバー民宿。
Wi-Fi、お風呂、冷蔵庫、空調全部あります。 清潔なのもグッド。
3300円の2割引き、当時行われていた旅割にて、
2000円分クーポンも貰えて実質660円。ええで。

必要十分!
びしょ濡れた服などは右側に見えます、
室内に張られたヒモに掛けて一晩干しました。
紀州南高梅全量使用と書いてますね。
すごくおいしかったです。
明日はいろいろ歩くつもりなのに、
予報では芳しくなさそう。

2日目

かんさいでんき、ほーあんきょうかい。

夜明け前に目が覚めました。起きてもしっかり雨。
布団の中でだらだらしながら地元のテレビを。
関西電気保安協会のCMも見られました。

私の中で好印象のサイバー民宿をチェックアウトし、
昨日は暗がりだった街なかへ移動。

紀伊勝浦駅前。
商店街を歩くと店の壁には有名人が訪れた証を見かけます。
これは良いメンツ。
朝8時前。

朝ごはんを食べに行きました。
二日目もまぐろ道を突き進みます。朝からおいしい。

まぐろ丼。
朝から1800円は背伸びしすぎですが、たまには。
お腹いっぱいで駅前まで戻ります。
そういえばミカン県でもありました。
ずっと降ってる。
紀伊勝浦駅の隣にあるバスセンターで切符を購入しました。
行き先の電光掲示板が毎度おなじみ、
どこへ行くのでしょうかクイズ状態。

バスセンターから乗車します。

乗客7人のうち5人が外国人。
ここに来たらあそこには絶対に行かなきゃですね、
お互い良い旅を。
目的地の一つ前で下車は私だけ。
ここから歩きます。

熊野古道

あこがれの熊野古道。
雨の中、健康ウォーキングします。

お借りしまーす。
写真じゃわかりづらいですが、なかなか降ってます。
杖さん、超助かってます。
それでも何回か滑りました。
歩いて30分程度、熊野那智大社に到着しました。
健康面、家内安全、アビスパの大成功をお祈りました。
護摩焚き。
雨はありましたが寒くなく、
20度行かず位のちょうどよい気温でした。
那智山、ここに来た最大の目的は、
あれを見たかったんです、那智の滝。
すごい。
近づきに行きます。

那智の滝

皆さまにおかれましては、傘を差しながらは危ないのでは、
とワークマンで確保したレインウェアを身に着けた私も
滑るのだけは気を付けて健康ウォーキング。
熊野那智大社から歩いて15分も掛からなったか、
入り口まで来ました。
到着。おお、すごい。

迫力がすごくて、ずっと立ち尽くして見とれてしまいました。
訪れて本当に良かった。

白っぽく映るのは雨と滝からのしぶき。
私の愛機、GR3が濡れて故障しないか心配で、
iPhoneでも撮ったりしました。。
私の人生の中でも最高の滝かも。
日本サッカーの象徴のお守りも買いました。
アビスパちゃんをよろしくお願いします。
スタート時より長らくお世話になりました。
ありがとうございました。
それにしても那智勝浦に到着してからというものの、
常に目に飛び込んでくる那智黒という文字。
バスでふもとに戻ります。
駅前でなく途中で降りて地元のスーパーに寄りました。
なぜか偶然、山口市にある牧場のフェアをやってました、笑。
健康ウォーキングは続きます。
わたし、この日は11kmも歩いたみたい。
(Googleタイムライン調べ)
昨日泊まったお宿を横切り、

まぐろ無人直売所

那智勝浦の街中にはいくつかあると聞いていたので、
散策ついでに立ち寄りました。

片原魚店さん。
こういうシステムの店舗は町内にいくつかあるとの事。
お安いですねえ。

無人直売所と言いつつ、
お魚屋さんなもので、この時はお店の方がいました。
少しお話をして、写真撮っていいですかー、と聞いたら、
どうぞどうぞ、とありがたいお言葉を頂きました。
旅先での優しさが嬉しい。

解体途中でした。

今夜もこの街に泊まるので、夜ごはん用に購入しました。

名古屋行きの特急南紀。
大阪へ行くのと同じく4時間近くかかるみたい。
歩いて港近くのまた違う直売所に来ました。
うまいうまい。
こちらはまた、たくさんの種類がありました。
もちもち?

まぐろの食感を「もちもち」と表現としてるのを、
どこでも見かけます。それならば私もそう意識する事にします。

迷うなあ。
これまでは中トロとか好きでしたが、
勉強になります。
買い物を終えて港近くの足湯に立ち寄りました。
那智勝浦は温泉地でもあります。
私もじつは現在港町に住んでまして(自宅から歩いて数分で漁港)、
こちらでも港町特有の詳しく説明はできないけど、よく見かける景色です。
今から船に乗ります。
また出たな、那智黒。
亀さんがやってきました。
対岸の島を目指します。

お宿に到着 二泊目

到着しました。
その名もホテル浦島。
ホテルの廊下からは太平洋。
部屋のカーテンを開けると目の前に崖。
今回はお値段重視でこの部屋を選びました。
ホテルの中にローソンがあるんです、すごい。
ついに出たな、那智黒。
いろんなパッケージの那智黒が売られていました。
私も買いました、優しい甘さでおいしかったです。

とりあえず荷物を部屋に置いたのでまた、街なかに戻ります。

またもお願いします。
かわいい亀さん。
何棟もある大きな施設です。
あの山の上もホテル浦島、
後ほど登ります。
港に着き、昨日も伺ったお店に寝酒を。
こちらでも地酒についていろいろ教えていただき購入、
自宅への発送もしました。

道の駅的な市場にも行きました。
皆さんお目当てはやはりまぐろでしょうか。

観光客も多かったですよ。
いろいろ調達したので、浦島太郎は戻ります。
ピストン輸送。
一番に乗り込んだ時に撮ったのでこの状態ですが、
結構な人が乗り込んできて立ってる人もいました。
桟橋からホテル浦島へは所要時間は5分ほどです。
小さなお社も有ったり、
うらしま丸っていうんだ。

大洞窟風呂

この宿を選んだ目的は温泉です。
大自然が生み出したという洞窟風呂、感動しました。
(温泉内の写真は宿のHPから拝借しています)

目の前は太平洋。
乳白色でした。
こんな感じの海を眺めながら、
湯船につかれます。
どうやって掘ったのでしょうか。
天然だから掘ってないか。
あの中央の柱もなんだかすごい。
平尾台や秋吉台の鍾乳洞を思い出します。
露天風呂は忘帰洞と玄武洞という二種類がありました。
どちらもしっかり昼、夜、朝と入りました。

このお風呂に入るだけでも行く価値あります。
日帰り入浴もできるそうです(うらしま丸に乗って来れます)。
もっと近くに住んでたなら何度も行きたいなあ。

宿内を散策&夕ご飯

このあともホテル内を散策します。
めちゃめちゃ長いエスカレーター、

登りながら振り返るとちょっと怖かった。
この規模のエスカレーターが一基だけでなく、
何基もあり、上に続きます。
屋上はまた広い庭を超えて、公園というような佇まい。
那智勝浦の街が一望できます。
日も暮れはじめ、エスカレーターに戻ると、
どうやら利用時間を過ぎてたみたいで私は閉め出されてしまいました。。。
なんとか違う通路を見つけて戻れましたが。

夕ご飯はご当地の名物・さんま寿司、
そして無人直売所で買った生キハダまぐろにしました。
酒屋さんで購入した和歌山の地酒も一緒に頂きました。

もちもち!
食後ににローソンへ行きご当地デザート、
ご当地牛乳なども確保。
ケンミンショーで見たことがあります。
覚えてました。
こういうご当地物、大好きです。

食べきれなかった、直売所で買ったマグロは冷蔵庫で一晩冷やして、
翌日も保冷バックに入れて持って帰りました。
季節柄大丈夫でした(おすすめしません)。

3日目

出発が早朝過ぎたので宿の送迎船もバスも出てませんでした。
前日に予約していたタクシーにて紀伊勝浦駅近くへお願いしました。
タクシーの運転手さんとお話ししながらの車内、
この宿すごいですね、と言うと、
以前はもっとお客さん来てたんですよ、などと聞けたり、
外国人観光客が特にたくさん来てね、とか、
この町は漁業と林業が盛んだったけど年々人口もね、
など、いろいろとお話ししてくださいました。

船で行き来しましたが島じゃなくて、陸続き。

朝風呂、温泉で温まった体が早朝のひんやりで、
気持ちいい最終日のスタートとなりました。
紀伊勝浦駅へと続く商店街の端でタクシーから降ろしてもらい、
最後にゆっくり歩いて見て回りました。

タクシーは時間にして10分弱、
お代は1000円も行かなかったです。
堀忠商店さんの前でまた最後に梅酒を一本買ってしまいました。
さらば那智黒。またお会いしましょう。

さらば那智勝浦。

駅舎はコンパクト。
駅前の名所案内板、
昨日の大露天風呂だ。
和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町、
むろって難しい漢字ですね。
6時46分発、くろしお12号。
昨日スーパーで買っておいためはり寿司で朝食です。
初日と違い快晴なので車窓も最高の眺めです。
すさみ、カッコいい駅名。

■紀伊勝浦
↓ 06:46〜10:51
↓ JR特急くろしお12号 京都行
■新大阪

帰りもゆっくり、大阪まで約4時間。
窓が広くてほんといい。
ミカン畑ですかね。
大阪府に入り都会の風景が見えてきました。
このくろしお号は京都まで。
長旅ご苦労様でした。
大混雑の新大阪駅改札内コンコースを抜けホームへ。
行きは鈍行しか使いませんでしたが、

■新大阪
↓ 11:37〜14:55
↓ JR新幹線こだま849号 博多行
■新山口

旅行会社の企画券で安くこだま号が乗られるプランにお世話になります。
こだま号の座席は広くて好きです。
りくろーおじさんの「カツサンド」と「はいチーズ」。
名物のチーズケーキは売り切れでした。
新山口駅到着。

おしまい

現実逃避をするべく旅に出たわけですが、
今回もなかなか楽しめました。
那智の滝を始め、熊野古道へは行ってみて本当に良かったと思いました。

加えてまぐろづくしとホテル浦島・大洞窟風呂、
これは皆様にぜひお勧めしたいと思います。
那智勝浦、私もまたいつか行きたいと思っています。
だけどちょっと遠いんだなー。それがいいのかも。

またしこたま長くなりました。
ではまた。


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