おーい、おばさん!②
「すくすく」って言葉があるけど、あれは正しくその通り。それを教えてくれたのは甥っ子ちゃん。妹の家に行くたび「あれ?またでっかくなってない?」と毎回同じことを言ったりするのがおばさん。「そぉ?」なんて毎日見てるママは気づかないけど、ほんの2、3日で成長している。
そして、いちいち可愛い。あー愛おしい。
この間なんて、ソファーの縁に綺麗に並べているアンパンマンフィギュアシリーズを発見した。
「これ、自分で並べてたんやで。テレビの前に並んでいるところから、こっちに移動させて並べてた」と妹。
その瞬間が見れなくてなんとも惜しい!が想像するだけでも愛おしいのだ。「並べる」という行動が、彼の中では楽しい遊び。そんなシンプルなことを繰り返して、開けたり閉めたり、覗いたり……。乳ボーロを一粒アーンってしてくれたり。何かある度にとにかく褒めまくる姉妹それが母と叔母さん。家族間の阿吽の呼吸もあるが、たまにお互いに「やってくれるだろう」と安堵した瞬間に、ヒヤリとすることも起きるし、おもしろいことも起きちゃう。
先日も、靴の片方を100均のお店に落とし、気づかず20分……。いつ落としたのだろう……記憶を遡って来た道を、下向きながらキョロキョロと戻る。シンデレラの僕を追っかけおばさんと行き違い、店員さんが片方の靴を手がかりに探し出してくれて無事解決。
毎日がハプニングの連続。そんな中をたくましく生き抜くママはとにかくすごい。泣かれても時間の段取りをつけて出かけなきゃいけないし、ギャン泣きの訴えを無視(あるいは慣れ)で連れて行かなきゃいけない時もある。優先事項の並び換えだって、さらに研ぎ澄まされて感覚的、瞬間的になっていくんじゃないかって思う。
こうしてきっと、ママは強く、しなやかに美しくなっていくのだ。
2023年5月19日 香月にいな
ご縁をいただきありがとうございます。
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