私の神様

「尾崎世界観」

私の、神様について。

私がまだ、真っ直ぐで泣き虫な少女だった頃、あれこれあって、人間不信(気味)になってしまった。

そんな私を救ってくれたのが、クリープハイプの曲だった。

"音楽に救われた"と言っても間違いでは無いのだが、どちらかと言うと、歌詞が刺さった。
ただひたすらに、寄り添うような歌詞。
同じ経験を背負って泣いている曲とも、そんな人達を励ます為の曲とも違う。
私の中のグチャグチャを、ただ肯定してくれるような曲だと思った。

癖のある歌声に何度も救われた。
そしていつしか、辛い時、悲しい時、私を安心させる唯一の歌声になった。

それはもう本当に、私は彼を信仰していた。
少し臆病で、不憫な私の神様。

「ごめん」ばっかりでごめん、と言ってしまうところ。
いつもは控えめなのに、近しい人の前では容赦が無いところ。
出すべくして、弱さをさらけ出せるところ。

人間すぎて、愛おしくて仕方が無い。

そんな、変な私の神様。


ー追伸ー
あいみょんになりたかった。
尾崎さんとはっとりさんに取り合われたかった。
ジャイガでマカえんのライブを見て、"初めての涙はクリープに捧げるんだ!!"と思いながら泣いてしまった。
悔しい。
だけど、彼等は最高だった。

あの夏の日の事を、私はきっと一生忘れない。

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