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こんな茶道具あったらいいな

私は趣味でのんびり茶道を習っている。月3回のお稽古を5年習って一人前だと聞いていたけれど、月1回×7年たったいまでも一人前にはなってない。そんな感じののんびりさだ。
そんな私が書くのはちょっと恥ずかしいけれど、言霊ってやつで運良く叶うかもしれないし、誰かがよいことを教えてくれるかもだし、勇気をだして書いてみる。

おしゃれな茶ふるい缶、
があったらいいなぁ。

茶ふるい缶とは、ステンレスの筒に網目の細かい漉し器がついているものだ。 
舌触りを滑らかにするために、抹茶は事前に漉し器でだまを取り除く。

こどもが産まれる前は、半年に一度くらい、家族を相手におうちで抹茶を立てていた。釜はないので卓上コンロに鉄瓶に湯をわかし、薄茶を点てる。道具も一つだけ新しく買ったりして、未熟だけど準備を楽しんでいた。
一度お友達を招待して心ばかりの薄茶席をつくってみたら喜んでくれて嬉しかった。
「またこういうのやってね!」
でも、その一言に私の顔はひきつった。
(茶席の準備って大変なんだよね…) 
でも本当は、もっと抹茶のよさ、茶道のある空間のなんともいえない雅な感じを、友達に自慢したい。
もっと気軽にお茶を振る舞えたらなぁ、と思っている。
で、そのさらりとお茶を振る舞うのに、おしゃれな茶ふるい缶があるといいなと感じている。濾した抹茶を普通は棗にこんもり盛って出すのだけれど、茶ふるい缶からすぐに茶碗に出せたらいいな。茶ふるい缶は裏方な職人気質で、ぴかぴか光る無地ステンレス。そこを、ちょっとおしゃれな柄なんてあっちゃだめだろうか。  

□ここから妄想劇場□

「今日は来てくれてありがとうね。
 抹茶はいかが?」
そう言って新しい抹茶缶の封を切って、
鮮やかな緑色に一緒に感動したい。
茶ふるい缶に抹茶を使うだけ取って、丁寧に濾す。
ほうら抹茶はさらさらだ。
茶碗によそってカンカンに熱した茶瓶から、
ほかほか湯気を感じながら茶碗にお湯を注ぐのだ。

□妄想おわり□

うむいいぞ。
しっかり準備する席もありつつ、
こんな風に忙しい日にも特別な趣向でさらりとお茶を振る舞えたらなと、妄想している。