見出し画像

「続ける」なのか「辞めない」だけなのか

断捨離をしていたら、
2年前に育休復帰者向けの読書会で読んだ
浜田敬子さんの著書「働く女子と罪悪感」
の当時の読書メモが出てきた。
当時思ったことは、その後ワーママとなって
2年後どう変わったのかを考えてみたい。

「働く女子の罪悪感」はこんな本

著書の浜田敬子さんは、
1989年の朝日新聞社に入社し、
AERAの編集長、ビジネスインサイダーの
編集長を務めた華々しいキャリアの
持ち主である。その間で、お子さんも
一人出産されている。
男女雇用機会均等法が今の形に近い
形で修正されたころから、彼女が働いてきた
約30年間の中で、女性の働く環境が
どのように変わってきたか
感じていることがいろいろ書かれていた。

その中で私の心に一番残ったのは、
浜田さんと同じ世代の人は、
出産後、働き方を変えるという
選択肢がなかったということ。
子供ができたら退職して家庭にはいるか、
子供を産んでも何かしらの手段を使って
子育てをしながら、それまで通りに
働くかのいずれかしかなかった。
だから、その世代で子供がいても
働き続けた人は、
本当に仕事が続けたい人だけで、
その後、制度が変わり出産後、
働き方を変えることができるように
なってからは必ずしも本人に続ける
強い意志がなくても辞めないで
続けられている人がいるという話だ。

(それが悪いとはどこにも書いていない)

2年前の私は、「辞めない」だけと即答していた

2年前の読書メモを見ると
私はこの世代の人だったら確実に
やめていただろう。今も確実に
辞める理由がないから
「辞めない」だけだ。

書いてありました。笑
しかも、夫の転勤があれば、
1歳2歳の保育園なんて
すぐ見つからないし辞めるだろうと
思っていました。
そんな娘ももうすぐ保育園空きの
ある年少さんだから、社内で自分の部署が
決まれば、夫の転勤もやめる理由に
ならなさそう。笑

あれから2年、ワーママになった私はどうなったのか

ワーママになった一年目の、昨年度、
私は言ってしまえば裏方の裏方で復帰し、
いわゆるマミトラだった。

(裏とか表の表現は好きでないけど、
 例えるために使わせてもらいます)
ただ、希望する仕事にアサイン
されるためには裏方の裏方でも
成果を出し、裏方の裏方として
評価されることがまず大事だと思い、
裏方の裏方でも仕事はきっちりこなしたし、
そこから学べることなどを学ぶようにしていた。
(例えばクラウドやセキュリティー)
その努力があってからか
ワーママになった2年目の今年度は
裏方になった。

裏方になってから、大規模開発
プロジェクトの全体に関わるとある機能を
作ることというのが私の仕事となった。
「だいたいのことは決まっているから
あとは作るだけだよ~」と
いわれていたものの蓋を開けて
みたら何も決まっていなかった。
(あるある。笑)
私の仕事は作ることなのに
何も決まっていなかったら
作れないじゃん!ということで、
「それぞれの立場の有識者から
色々な情報を聞き出し、
全体の合意形成をはかることができる。」
という自分の強みを生かして、
プロジェクト内を奔走する日々を過ごした。
その活動の中で、
優秀な技術者たちから色々と
学ぶことは楽しかったし
目立つ活動ではなかったが、
自分のことを評価してくれる人が
現れたのも嬉しかった。
そのおかげか、今は裏ではなく表に立ち、
お客さんと同じ方向を向いて進めていく

という仕事にやりがいを感じている。

「続ける」理由を少しずつ見出しているけどまだ意思は固まっていない

このように私は少しずつ「続ける」理由を
見出しているが、まだ「続ける」という
確固たる意志にはなっていない。
それは私が属している業界である
ITの技術にさほど興味がないことが
原因となる。ITの技術が素晴らしいことは
言うまでもない。もちろん。
今の日本のIT後進国っぷりを考えても
今の仕事の社会的価値はまだまだあるし、
やりがいも持てると思う。
(後進国にした要因はこの業界に
あるとも思うけど)
でも私はどちらかというと
技術の力より人の力に興味がある
ということに仕事をしている中で
気づいてきたのだ。
もちろん今の仕事を「人の力」への
興味を伸ばしながら続けたとしても、
それがやりがいにつながる機会はたくさん
あるはずだ。しかし、今の業界、形
である必要もないというのもまた事実。

なので、しばらくは今の仕事をしつつも
この「人の力」への興味を伸ばし、
本業に生かしつつも、やはり会社員だけでない
キャリアという道もあきらめずに模索したい。
会社員として、組織の中で働くという
道も一人ではできないことができる
という点と、よりたくさんの人に会える
という点では私は好きだとも思っている。

相変わらずの迷走ぷりですが、
2年前と比べれば自分が少しいい方に
成長して変わっていたのは、
なんだか感慨深いです!

それではみなさんよい一日を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?