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四季のフォトスポット

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主として関西地区のフォトスポットを季節別にまとめました。 今後、撮影時期の2か月前に記事を追加する予定です。
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記事一覧

四季のフォトスポット 初夏・向暑の候 

1.京都1_1 当尾の里を歩く ◆岩船寺  古来、都から少し離れたこの「当尾の里」で沢山の僧侶が修行に打ち込んでいた。その名残りか僧侶が過ごした庵はお寺となり、道中には多くの石仏が見られる仏教色の強い土地となったという。  とくに岩船寺から浄瑠璃寺へ至る道は、その昔、僧侶が修行を積んだ道として多くの石仏や石塔が残されている。  京都府木津市にある岩船寺は隠れたあじさいの名所。いかにも山寺といった趣がある三重塔と紫陽花のコラボは風情を感じさせる。 ◆石仏の道  岩船寺から

四季のフォトスポット        初夏・新緑の候Ⅱ

1.木曽路を巡るカメラ旅◆島崎藤村ゆかりの馬籠宿  ―木曽路はすべて山の中である―。 言わずと知れた、島崎藤村の名作「夜明け前」の、あまりにも有名な書き出しだ。  主人公・青山半蔵のモデルは、中山道馬籠宿で代々本陣・庄屋・問屋を務めた島崎家十七代当主・正樹である。  私の「木曽路のカメラ旅」は、藤村の足跡を辿ったわけではないが、藤村ゆかりの「馬籠宿」から始まった。    馬籠宿は、石畳が敷かれた坂に沿う宿場町。  日常から離れ、水のせせらぎ、小鳥のさえずり、街道を横切る

四季のフォトスポット        初夏・新緑の候(5月)

1.京都1_1 綾部市老富のシャガ  水源の里・老富では、四月下旬になると、見渡す限りの神秘的な白いシャガが眼前に広がる。  シャガは冬でも枯れない常緑性の多年草。  人家近くの森林周辺の木陰など、やや湿ったところに群生し、花は短命で一日でしぼんでしまうが、次々と新しい花を咲かせるので、五月中旬まで楽しませてくれる。  ここはミツマタ群生地(三月下旬~四月中旬)でもあり、三月下旬から五月中旬のミツマタ・シャガの開花シーズンには休憩所「花やどり」が開設され、暖かいぜんざい

四季のフォトスポット      陽春    10.長野 11.新潟

10.長野10_1 千曲川河川公園  情緒あふれる町並みが魅力の小布施町は、江戸時代に北斎や一茶など多くの文人墨客に愛された町だ。  千曲川のほとりは町内屈指の花の名所として知られ、北信濃の山々を背景に、菜の花のじゅうたんが広がる。  同時期に開花する花桃、八重桜との競演はカメラマン垂涎の絶景だ。 10_2 大町公園  市街地を見下ろせる東山の中腹に位置する大町公園。   園内には約四十本のソメイヨシノとオオヤマザクラが植えられ、例年四月下旬になると、淡いピンク色の花

四季のフォトスポット         6.三重 7.岡山 8.愛知 9.岐阜

6.三重6_1 三多気 国道368号線から真福院の山門に至る約1.5㎞の参道は、馬子唄にも歌われた山桜の名所。  三多気の桜は、昭和17年7月、桜の樹種ならびに古木の多いことで日本唯一と認められて、文部大臣指定名勝地となった。 「日本さくら名所百選」にも選定されている古桜の並木道が続く景色や、桜が棚田に映りこむ光景を撮るためカメラマンが多く訪れる。 7.岡山7_1 倉敷美観地区  江戸時代に幕府の天領(直轄地)として栄えた倉敷。  その中でも、国の重要伝統的建造物

四季のフォトスポット 陽春      2.大阪 3.奈良 4.兵庫 5.和歌山

2.大阪2_1 万博記念公園・花の丘 春爛漫を楽しめるポピーフェア  万博記念公園では毎年人気のフラワーイベントが開かれる。 四月に開催されるのは、自然文化園西側の花の丘一面に広がる、約三八万本の花畑を一望できる「ポピーフェア」だ。  豊富な花色が特長のアイスランドポピーやシャーレーポピーなど、春爛漫を楽しめる空間だ。 2_2 万博記念公園・日本庭園  四月の日本庭園は、藤、サツキ、山吹・・。  多種多様の花が咲き乱れ、春を満喫できるスポットだ。 2_3 毛馬・桜ノ

四季のフォトスポット 陽春       1.京都  

1.京都1_1 花の寺・勝持寺◆桜をこよなく愛した西行  西行が勝持寺で出家し,自ら桜を手植えしたと伝えられるこの寺の境内には西行桜を始め数種類約百本の桜が植えられている。  その大半を占める染井吉野は例年四月上旬に満開となる。 1_2 大原野神社神苑◆四季折々に表情を変える鯉沢の池  神苑の風光は、平安時代より紀貫之など多くの貴族たちの和歌に詠まれ、源氏物語などの文学作品にも記されている。  鯉沢の池には昔から流れ込む川などはなく、池底からの湧き水や雨水だけで美しい

四季のフォトスポット・早春       1.滋賀県

1.1近江八幡・八幡堀近江八幡市随一のカメラスポット  八幡堀は天正十三年(千五百八十五年)に豊臣秀次が八幡山に城を築き開町したことに始まる。  秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけたといわれている。 心安らぐ八幡堀遊歩道  春には桜、夏には柳、秋には紅葉、冬には雪景色と四季を問わずカメラマンが訪れる近江八幡市随一のカメラスポットだ。  花のない一月は、カワ

四季のフォトスポット・早春」       2.京都府

2.1城南宮の梅林と落ち椿 しだれ梅と落ち椿の見事なコラボ 城南宮は、毎年しだれ梅と落ち椿が同時に撮れる絶景スポットだ。  花びらのピンクが際立ち、散り始めのしだれ梅もあり、花びらの絨緞が見られる。  また、落ちた椿が、苔の上 一面に広がり、いろいろな要素が加わり、ワンシーズンに幾度とない景色を作っている。咲き具合や時間帯、風の影響などで、さまざまな表情を見せる「しだれ梅と落ち椿」のつくる絶景だ。 2.2花尻の落ち椿 椿散り敷く花尻の森  京都の市街地から鴨川、高野

四季のフォトスポット・早春       3.大阪・4.奈良

3.大阪府3.1大阪城梅林 早春には色とりどりの見事な花をつけ、訪れる人たちで賑わう大阪城梅林。内濠の東側、約1.7㏊の広さに約1,270本の梅が植えられている。早咲きから遅咲きまで百品種を超え、毎年1月~3月頃にかけて見ごろとなる。 3.2万博公園・日本庭園 椿が早春を告げる日本庭園  日本庭園の早春は椿が主役である。  3月上旬に訪れると、竹藪の緑と椿の赤が描くコントラストが美しい。  蒼い池とネコヤナギの白のコントラストが美しい  コブシは早春に、葉が展開する

四季のフォトスポット・早春      5.兵庫県

5.1灘黒岩水仙郷500万本の野生の水仙が風にそよぐ灘黒岩水仙郷 灘黒岩水仙郷は、今から約180年前に付近の漁民が海岸に漂着した球根を山に植えたのがだんだん繁殖したとされている。   今ではここ淡路島の南部に位置する標高608mの諭鶴羽山系から海を臨む45度の急傾斜7ヘクタールにわたって500万本もの野生の水仙が風にそよいでいる。  花は一重咲きの野生のニホンスイセンが中心で、わずかに八重咲きの花も混じり、1月を中心に12月下旬から翌年の2月下旬まで付近一帯、甘い香り

四季のフォトスポット・早春            6.和歌山 7.三重 8.愛知

6.和歌山県6.1南部梅林一目百万香り南部梅林   和歌山県日高郡みなべ町晩稲に位置する南部梅林は、約八万本の梅が栽培されている日本最大級の梅林としてしられている。  「一目百万、香り十里」といわれる広大な梅林は、 2月中旬前後に見頃を迎え、かぐわしい香りに包まれながら春の訪れを感じさせてくれる。 7.三重県7.1いなべ梅林公園梅花の絨毯が広がるいなべ梅林公園  東海エリア最大級の梅園と言われる「いなべ梅林公園」には、鈴鹿山脈を背景に100種類、4,500本の梅が咲き