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日記

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日記という形式の器の大きさに存分に頼る
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2022年2月の記事一覧

2022年2月18日(金)

在宅。朝は二人で至近のガストに行く。水曜日に妻が忘れていった赤色のニット帽は保管してくれていたようだった。改めて机に置かれた帽子の色味の鮮烈さは、並べられている野菜ジュースやメロンソーダに匹敵するほどだった。始業時間までに自宅に戻り粛々と仕事、夜はJリーグをみる。

2022年2月17日(木)

慢性的に靴下が不足している。本来であれば外に行くときに履いていくという基準に、デザインという意味でも生地の分厚さや摩耗の度合いという意味でも達していない靴下をそれでも履かなければならないという状況が、木曜日あたりにやってくる。今日はそれだけに留まらず、気に入って履いているナイキのモック型のスニーカーがわずかに破れていることに気がついた。いつからそうなっているのかはわからないけれども気づいたのが今日

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2022年2月16日(水)

在宅勤務。たらたらと仕事をできる久々の日だった。朝はコメダ珈琲に行こうとするも改装工事中だった。私はそれを知っていたが思い出すことはできなかった、工事中の店舗を直に見たその瞬間に、改装工事による一時閉店を知らせる掲示を目にしたいつかの日を一緒に思い出した。夜はキーマカレーを作った。添えられた自作の温泉卵の存在が、今日の私のある種の余裕を象徴していた。デザートとしてさけるチーズを食べた。裂く回数が私

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2022年2月15日(火)

いつも行くスターバックスで、別にそこ限定でというわけではないけれども、とにかく始まっていたさくら味というのは果たして何味なのか。それを確かめるにはまずは飲めばいいということはわかっている、けれどもそれ以上に、それを私が頼むことはないだろう、ドリップコーヒーノアイス/ホットノショートデ、マグデイイデス、というセリフ以外を発する未来が見えない。労働して家に帰ると用意されていた鰹のたたきがとても美味しい

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2022年2月14日(月)

誰も彼もが柏レイソルの降格を予想している。夜飯のほうとうには急遽牡蠣が入ることになった。ほうとうというのは漢字変換ができなかった。

2022年2月13日(日)

修善寺のホテルで三十歳になった。起床すると妻から下着を貰った、プレゼントとしては既に財布を貰っていたのでこれはサプライズだった。私が持っている下着に付着している毛玉の総量には目を見張るものがあったから、それを少しでも減らして欲しいという思いが伝わってきた。そのあと貸切風呂に入って卓球をした、朝御飯を食べた。チェックアウトをしてから時間を潰した、足湯においてプリンを食べた。父親から珍しくLINEが来

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2022年2月12日(土)

二十代最後の日。バスで修善寺に向かう。道中の高速道路から感じられてくる空の広さ。蕎麦に付属している生山葵を自力で擦るというただそれだけの行為に嬉しさを見いだす妻に嬉しい。源氏所縁の種々の墓地を見る。風情のある温泉地よろしく川が流れている。「多摩川みたいなばかでかい川も好きだがこういう温泉街のちょろ川も捨てがたい」などと私は言っているけれども、最近はその好きという感情がやってくるのがちょっと無条件が

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2021年11月27日(土)~2022年2月11日(金)

これといった切っ掛けなしに始まった日記を、これといった切っ掛けなしに中断していたのを、これといった切っ掛けなしに再開することにした。記録の、というよりも記事上の見た目において空白の期間ができるのを嫌ってというただそれだけの生理的欲求に従って、中断していたときの出来事を書き記しておく。ただしそれは、川底に根付きその水面から顔を覗かせている岩々の一角とでもいうような、日々の些末な物事というよりも忘れが

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