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日記

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2022年5月の記事一覧

2022年5月31日(火)

朝だけやたらと寒かった、雨も降っていた。ガストで朝の時間を過ごす。久々にコーラを飲む。ドリンクバーで使える氷は粒状ではなく一定の大きさを保っているもので、噛むのに苦労する。途中、今まできいた中国語のイントネーション交じりの日本語のなかでも相当前者を色濃く残して店員に何かを訴えかけている女がやってきた。しばらくすると去っていった。在宅勤務中に実家から送られてきたポップコーンを食べる。賞味期限が過ぎて

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2022年5月30日(月)

疲れているという印象を湛えてしまう傾向にあり、それに気づいているにもかかわらず助長してしまう傾向にもある。甘えている。夜は昨日作って余らせておいた鶏肉と野菜の蕎麦つゆを卵で綴じてご飯にかけるもの。言葉や感覚が磨耗していく? 干上がっていく? 枯渇していく? どの想望が適切なのかはちょっとわからないけれども、そういう瞬間がすぐそこにやって来ているか、あるいは知らずにそれに突入しているのではないかと思

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2022年5月29日(日)

妻の帽子を見に行く。鍔の広めのそれがお似合い。私は帽子が似合わない。頭の形状だろうか、顔のパーツがそういう印象を抱かせるのだろうか。帽子が似合わないという自覚が、それでも帽子を被っているときの表情を曖昧なものにさせていて、似合わない感じを助長しているのだろうか。帽子を二つと、もう一つなにかを買えば割引率が上がるというので帽子を首にかけられるようにするストラップを買っていた。それから別れて私は中野・

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2022年5月28日(土)

古本屋に行って意気揚々と三冊を手渡してクレジットカードを差し出したところ現金のみである旨を申し訳なさそうに告げられた、会計は二千百円のところ私は二千円しか持っていなかった、渋々一つを取り止めて現金で払った、そのあとオオゼキに行った、現金で払えばポイント五倍だったが現金は失われたので渋々カードで払った、という一連のコンボを喰らってしまった、ポイント五倍なのに現金で支払わないなんて何か深い事情があるの

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2022年5月27日(金)

新宿駅と新宿三丁目駅をあまりにもシームレスに繋いでいるあの地下通路で、今週二度目の火災報知器の誤作動、と思っているのだけれどももしかすると違うのかもしれない、火災の火種というのが気づかないだけであったのかもしれない、とにかく鳴り響いた。通行人の誰も彼もが焦っていなかった、どうせこれは誤作動だろうと悠々自適に歩を進めていた、その確信は周囲の人間の焦らなさからもたらされるものだった、それを循環させてい

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2022年5月26日(木)

いつも行く新宿三丁目のスターバックスには最近日替わりで種々の虫がいる。ガラス張りの窓の、せめて外側にいて然るべき大きさのものが平然と内側にいる。外側であれば平面に感じられるその飛行に、立体感を伴わせている。株主総会&取締役会が終わった。非上場企業のグループ会社の儀式的演技の逆に爽快さ。

2022年5月25日(水)

久々に在宅。朝マックに行く。明らかに腹が膨れる。ガラス張りの窓から三鷹駅前の、構造としてはスクランブル交差点と確かに言えるがその呼び方が含んでいる迫力みたいなものは全然醸していない交差点を眺めていた、しかし8時くらいのことだっただろうか、店員のうちのそれなりに権力のありそうな男がブラインドを閉めて回った。家に帰って仕事を始める。実家から荷物が送られてくる。カルディで揃えた異国情緒満載の手軽に作れる

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2022年5月24日(火)

移転先のビルの説明に急遽立ち会うことになった。まだ内装工事が始まっていないので無機質の空間が剥き出しになっていた。部屋の空調の操作の説明に五分も時間を掛けていて、流れる時間の感覚の差異を感じて苛立ってしまった、しかし本来的には私だってそちらの側、時間の流れをゆっくりとさせたい類いの人間であるにも拘わらず立場がそれを許さないのでそうではなくなってしまっていた、投げ出したい。

2022年5月23日(月)

新宿駅から新宿三丁目方面に向かう地下道に火事の警報が流れていた。恐らくは誤報で、みな意に介さずそのまま歩いていたけれども、一応は近くの階段から地上に出た。普段使わない階段で、普段通らない小道。若者が三人、疲弊しているけれども帰るわけには行かないという感じでたむろしているのを横目。終業後に白シャツを買う。生地の質感に気を付けなければワイシャツみたいになる。試着したときに外した眼鏡を忘れる。普段はしな

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2022年5月19日(木)

心身をぐったりとさせる疲弊感が、ここ最近のデフォルトにすっかりなっている。それに同調するような文章を書いていきたいのか、逆に払拭するような明るい質感のそれにしたいのか、自分の欲求の基本的な位相を定めることすらできないから、小説も長続きせず反古にする。捨てた枚数が云々と言っていたのはガルシアマルケスだっただろうか? 羽織ったジャージを半分だけ脱いで、肘の折り目の部分に掛けて引っ張られる感覚を味わいな

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2022年5月22日(日)

日曜日。昨日の疲れがありつつも午前中には活動開始。ペリカンの食パンを、厚切りと言われて思い浮かべる厚みを少しだけ上回るように切ってトーストにする。それに比例するようにバターも厚い塊にして取って、熱で溶かしながら食べる。洗濯をしてカフェに行き、その後ラーメン屋に行く、そして解散。最近は日曜日の午後はいつも家にいる気がする。畳の部屋で、畳んではいるものの仕舞ってはいない布団の山か、あるいはバランスボー

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2022年5月21日(土)

妻の誕生日なので出掛けた。欲しいキーホルダーがあるというので合羽橋に出向く。着いた途端に轟音を鳴らすほどの雨が降り始めたのでカフェ併設のパン屋でやり過ごす。おいおいそんな細身でそんなに脂っこそうなパンを四つも食べるのか? と心配になる女性がいた、妻もその人の存在を目敏く見つけていた。雨もやみ、目的の首掛け型のキーホルダーがあった。そのあとは食パンを買い、道具街をぶらつく。食器屋の陳列棚のあいだを通

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2022年5月20日(金)

同期でありながら部下でもある男と、会社をやめた別の同期二人とベトナム料理屋にいく。やめた同期のうちの一人はとある大学の職員に転職したときいていたけれどもそれが出任せだったというのが判明して笑ってしまった、笑って済ますことができてしまうような、彼は人間だった。その大学の近くのラーメン屋に私はよく行っていた、彼は今日そこにいるのか? という想像をしていた時間を返して欲しい。