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すくすく子育てを見ながら、自分のやる気の無さを知る。

風邪をひきながら家事をこなし(多少喉が痛いだけの軽症です)ふとテレビをつけてみると、NHKのすくすく子育てがやっていた。
今回は食事の悩みとのこと。
食事、食事…ふーん、食事かぁ…
今5歳児と3歳児がいる我が家は、この悩みに対してドンピシャな世代のママなはずなのですが、あまり悩んでいないのが不思議。

なんだかんだで2児の母ってのがその理由なんだろうけども、それにしたって悩んでない。

何故か。

その結論はめちゃくちゃ簡単で真理をつく。

皆、腹減れば食うんだよ。

まじ卍、私はそう考えているのである。

だから今のところ、便秘とか下痢で悩んでいない我が子たちの食事は超アバウト。
自ら食べたいものしか出さないし、夫と2人で結託して大人が主にメニューを決めている。
そもそもスーパーいって特売品みてからメニューを決めるタチなので、栄養バランスを考えながら好き勝手出しているだけ。

だから今週木曜日の夕食は、麻婆豆腐の残りに、グラタンの残りに、鍋の残り具材をぶっ込んだ味噌汁に、おにぎりだった。
それでもイヤだとかなんだと言って食べなかった場合、食べるものはない。
そういうやり方で我が家は成り立っている。
現に息子はおにぎりしか食べなかった。
味噌汁は汁だけすすり、グラタンのチーズだけ食べていた。
それでも私は放っておく。
とりあえずコメは食べたので、明日の朝低血糖でぶっ倒れる可能性は限りなく低くなったからだ。

食べ物の悩みといえば好き嫌いだが、子ども達にももちろんある。
娘は頑張って多少の野菜を食べる事ができるが、息子は意地でも食べない事が多いため、最近はほぼ放置様子見。
でも気がついたら、イチゴやらりんごやらみかんやらを祖母宅で食べ散らかしているので、

きっと足りない栄養を自ら補っているのだな

と、安心しながら見届ける。
自宅でも突然、野菜食べたりキウイを爆食いしているので、体もでかいし問題ないでしょ、と放置様子見している。

すくすく子育てするにはですね、

おおらかさが大事

なんですよね、としたり顔でかましてみますが、多分コレが通用するのは定型発達のお子さんだろうと感じる。
そうでない場合、とても苦労する場合がある。
が、私はたまたま仕事を通じて様々な精神障碍の方にあったのだが、ほとんどの方は自力で決まった時間にご飯を食べていたので、焦らなくても大丈夫な気はする。

様々な障碍や病気の方が世の中にはいらっしゃる。
それでも病院は朝昼晩と食事の時間を決め、その嚥下機能に合わせて飯を出し、それが成り立っているわけで、みないつかは決まった時間に決まったご飯が食べられる事の証左だと思っている。
(胃ろう腸ろう、様々なケースがありますが、これは口から食べられる方の話をしています。医師、薬剤師から食事の指示が出ている場合、それに従ってください。それはあなたに必要な大切なことです。)

とにかく

用意さえすれば、ほっておいても食べるんですよね。

野菜嫌いはとりあえずひと口食べろと食べさせて、あとは放置様子見しつつ、さりげなく野菜の栄養素的な話をすれば、そのうち(10年くらいかかる)否応なしに食べるはずである。
それでも食べなければ、好き嫌いがあると結婚式に呼ばれた際に惨めだよと伝えればよい。
人前でちまちまフルコースを残す恥ずかしさ、アレコレ好き嫌いを伝える時の痛い視線、何もかも精神にグッとくるので、なるべく好き嫌いは減らすに限る。
ただしアレルギーは食べてはいけない物なので、食べるのはやめよう。周りも勧めるのはやめよう。

それ犯罪。死人が出る。

まー、とにかく私の食育は狂っている。
朝晩はまともなものが出るが、息子との私だけの昼食は悲惨。
息子は生の食パンやチョコパン(チョコクリームが入った5つ入りのやつ)にソーセージやチーズを食べている。私は弁当や残り物、時折カップ麺等を食している。
だからなのかもしれない。
息子はたまーに預かってもらえる一時保育では毎回給食を完食し、おかわりもするらしい。
そうやってまるまるとしてかわいく育っている。
そういや娘も同じ頃に、一時保育先で

わかめご飯5杯食べる

という驚愕のフードファイターっぷりをかましてきた事があった。
なんだかんだ食べる子は元気である。
とりあえず食べているのなら、よかったなと思いたい。

ちなみに私自身は食が細く、便秘がちなガタイの良い幼児だった。
便秘は15歳まで続いたが、高校生になると便秘は改善し、よく食べられるようになった。
電車通学の振動、ファストフードの油分などがよかったのかも知れない。よく分からないが大幅に改善したのでそんな事もあるのだ。
(ちなみに便秘には、食物繊維、水、油分が大事。そのためにはある程度の食事量とアブラが必要なので、ダイエットは即禁止し油物を適度に取り水を飲む事である。また、ケロッグオールブランと納豆は便秘に効くので知って損はない)

私は食事が好きだ。
だからある程度いろんなものを作り食べている。
ある日、めんどくさくて強烈に食卓が寂しかった時、娘は言った。
「今日コレだけしかご飯ないの?」と。
私はその時気がついた。

わーぉ、食育成功してるって!!

当時野菜を一切拒否していた娘だが、食卓にないのは寂しいのだ。
ほーぅ、娘からみた食卓は、いつものアレが普通なのだね。食べなくても欲しいのだね。じゃあこれはそのうち全部食べられるようになるなと感じ、次からは、なんとかいつものクオリティを保つよう心掛けた。
その結果かどうかは分からないが一応野菜も食べている。
牡蠣はまだ、食べられない。


食育はいつもの食事だ。
そして、食事は文化である。
フランスにはフランスの食育が、インドにはインドのソレがある。アフリカにはウガリがあって日本には米がある。
つまりそういう事。
親が食べたいものを食べて(気が向いたらWHOが出す資料なんか見て、栄養バランスを考えよう)親が楽しめば良いのである。
したらそのうち、遊びに夢中の子どもも食べにくるのだ。
うちの子も皆が食べ終わる頃、今更!?なタイミングでやってくる。


戦前生まれの祖母が言った。

「昔はご飯をたべないなんて、そんなことはなかった」

このつぶやきは大いに役立った。
結局お腹が空けば食べるのだ。
というわけで、全然食べないお子さんをお持ちの皆さん、腹が減るまで待ちましょう。
結局はそういう事のはず。
そう信じて、今日も私は生きています。

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