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ちむどん振り返り。

こんにちは。体調不良で数日寝込んだ桃子です。
家事の類は今日もお休みし、ぐーたらすることにします。食欲もないですしね。
ご飯作りはしばらく休み、ひたすらにダラダラする所存です。ハイ。

さて、ちむどんどん。
ネット上でも、ちむどんの振り返り、というかあーでもないこーでもないと、厳しいツッコミが繰り出されているとかいないとか。
ヤフコメなんかでは、もう朝ドラ見るのやめた!と怒り狂いながら思いの丈をぶちまけていてなかなかに面白い。というか、みんな熱いよねホントに。

え、私ですか?
ちむどんは好きですよ。
あれは盛大な吉本新喜劇なんでね。
私は結構気に入ってます。

たしかにツッコミどころもたくさんありますし、主人公の結婚式は笑えないくらい残酷な嫌がらせの詰め合わせでびっくりしました。
主人公が振った男を結婚式に出させて、さらには、ぶっつけ本番でスピーチまでさせるなんてね。
笑えなさすぎて

新喜劇でもやらないっつーの。

そんな超過激コントが詰め込まれているちむどんは、一話たりとも逃すわけにはいきません。
作り込まれた美しい物語より、ドタバタばかりでどうしようもない話も、たまには見たいじゃないですか。
吉本新喜劇は山あり谷ありで、皆が一生懸命がんばる姿が見えますが、ちむどんは主人公は高校時代からそのままの成長ゼロ人間。
つまり

中身ゼロ

なドタバタコメディを朝から15分見ているワケですが、私としては何も考えずぼんやりみて楽しめて好きです。
ただドタバタしているだけですし、毎回何が起こるかだけを純粋に楽しめてよいのです。
そんなわけで、怒り狂ってる視聴者さんたちとは裏腹に、このドタバタだけのドラマを楽しく見ております。

9月7日のドタバタは、暢子より賢秀のターンでしたね。
清恵、結婚してたんか!?と誰もが驚いてからの賢秀お怒り事件でした。
つーかさ、賢秀。
ここは

キレるとこじゃねぇ。

お前が支えるところなんだよ。

と、ブチ切れてしまった私です。

ネットいわく、超自己中家族の長男として生まれてきた賢秀。
その名前とは逆張りの、ハイパーおバカが取り柄と言うか、このお話にはなくてはならない笑わせ役。コントの人とでも言うべきか。

夫はなんと

賢秀は嫌いだから、テレビに映ったら即チャンネル変える

ほど、賢秀の愚かさと不真面目さを嫌っており、ああこれこそ役者冥利につきるんだろうなと思いました。
若かりし頃の柳沢慎吾さん辺りが演じていたら、本当にただのアホになってしまい、どうにもならない気がしますし。
(とはいえ、柳沢慎吾さんもそんな役回りが多かった気がします。)

本日木曜日には、すっかり悪役じみていた矢作が、暢子の店と心中する覚悟を見せ、一気にいい人になる展開でした。
でもさー、やめたほうがいいと思うよ。
だってあんまりに無謀だもん。と思ったのは私だけか。


私は暢子のムチャな独立計画に、故・栗城史多氏を重ねてしまいます。
栗城氏は登山家なのですが、彼にはさまざまな評価があり、一概にこういう方でしたよ、とは書けない人物であります。
私から見た彼や、ほかの登山家及びその知識がある方からみた彼の実像は、この記事が分かりやすいかと。

ようは無責任な応援は、時としてその当人を非情なほど追い詰めますよ、というお話です。
ちむどんなんてそれの典型例ですからね。
「暢子ちゃんにはできるって思ってたよー」
と、明るくいう沖縄県人会の会長妻は、実際には驚くほど、何もしません。
沖縄県人会の方々もほぼ同様です。
つーか、暢子に対して

「応援するよ!」

と言ったやつほぼ全員がそうなので、結構タチが悪い(例外は智のみか)
智にしたってね、優しさを間違えてるし。

お話のなかでは、はじめから独立に反対や難色を示した人からのみ、適切なアドバイスをもらっている印象ですが、それも栗城氏と酷似。
栗城氏の場合は、いわゆるアンチと言われる方々や彼を酷評した方々の意見が1番真っ当であり、皮肉にもそのような立場のたちが1番彼を、心から心配していたのでした。

暢子は、それらの反対意見に対し、常に膨れつらで、
「大丈夫です」
としか言いません。
でも現実はちっとも大丈夫ではないはず。

彼女には妊娠による体調不良も味覚の変化も何も書かれていませんが(唯一のリアリティは、暢子役の黒島さんが痩せて顎が尖っていたことか。髪を結んだせいで顎が細く見えるというのもある)
実際にはあんな調子に妊婦が厨房には立てませんし、なおかつ店の経営が傾いているなら、もうストレスでお腹の子に何かあっても仕方ないくらいです。
きっとこのまま順調にお店も立て直し、出産もするでしょう。
さすが、

主人公がなんの成長もなく運だけで渡るドラマ

と言われるだけあるな、とは思いました。

さすがにちむどんはドラマであり、盛大な喜劇なので、かの悲しい事故のようなことは起きないはずです。
でも、あの無責任に、言葉だけは応援しながら実際には一切何もしない彼らを見て、そこだけは非情なほどリアリティだなと感じました。

調子の良い時についてくる人は腐るほどいますが、本当にどん底の時に手を差し伸べてくれる人は、ほとんどいません。
大切にすべきは後者なのですが、それに暢子が気づくときはくるのでしょうか。

本質を見据えないと、成長はありません。
せっかく沖縄返還50年を記念したドラマなのですから、ただの喜劇にせず、もうすこし沖縄のリアルを描いてほしいなと、楽しみながらも、ついつい感じてしまいます。
(時々、取ってつけたようにでてくるいい話だけじゃ、ちょっとね)

とはいえ、好きなんですけどね。
この盛大な茶番(笑)
でも、ドラマみてるみんなは妊婦がただ腹がでかい女だと思っちゃダメだからね。
そういう奴は、リアルに海に沈めるからね❤️
みんな、よろしく頼むよ!





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