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自分を信じること=学んで積み重ねること

自分が好きなものを人からバカにされたらどうしますか。

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20代前半、アパレルブランドで販売員をしていたとき、上司や同期の子から「ゆかりの格好はダサい」と笑われていました。

当時の私は、レゲエ音楽や大好きな海外セレブの影響で、ヒッピースタイルやミリタリースタイルが大好き。
ミリタリージャケット、デニムショーパンにでかめのTシャツに頭にストール。リアルファーのポンチョも大好きなアイテムです。
自分が「好きだ!」と思うものに身をつつみ、精一杯のおしゃれをしていました。

大好きなものを選んできているのに「ダサい」。その言葉に悩み、毎日毎日コーディネートが怖く、眠れなくなったこともありました。

…暗い話のスタートかと思いきや、違います。
そうですね。振り返ると確かにダサかったからです。(笑)

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服がダサい=本人もダサいにはならない?

ご存じのとおり、ファッションにはさまざまなジャンルがあります。

ブラックスタイル、ロックスタイル、フェミニンスタイル、アメカジスタイル。もっと細かく独自スタイルも合わせれば、無限です。

当時働いていたブランドは、ミリタリースタイルとモードスタイル(モードとは、パリに関わる物・スタイルなどを指します。パリコレやミラノコレクションなど)を掛け合わせたスタイルだったと、今では解釈しています。

ブランドの基本スタイルはあるものの、ブランド自体やデザイナーの感性もアップグレードされていくので、今は少し違いますが。

彼女たちが「モード」を理解していたのかはわかりませんが、「モードじゃない」「垢抜けない」「カジュアルすぎる」と笑われていました。

「ゆかりはおしゃれだね」。そう言われた経験も少なく、自分のスタイルにも自信が持てなかった私は、とても凹みました。
そして何より、彼女たちはそのブランドのスタッフの中でも、「おしゃれだ、センスがいい」と言われている二人だったんです。

人から認められている彼女たちから、「ダサい」と言われれば「私はダサいんだ」と思ってしまっていました。私は当時好きだったものを選ぶのをやめ、モードと思うものや彼女たちが着ているものを選びます。

それでも「ゆかり、ダサいよ」と。

「同じものを選んでいるのに何故だろう」。そんな風に思っていくうちに、「私自身がダサい人間なんじゃないか」と思うようになっていきました。

ここで、もう一度言いますね。当時の私は確かにダサかったんです。(笑)

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現在はどうなのか

「ダサい」と言われてから、10年以上が経ちます。

今の私は、自分を決してダサいと思っていません。むしろ、パッと選んでも”私の”おしゃれができるようになったと思います。今の私の感性に信頼を置いています。

ただ、見る人によってはダサいんですよね。

現在に至るまで、自分のダサさに長年悩んできました。服が好きで、おしゃれが好きでアパレルの世界に入ったのに、ダサい。私自身がダサいなんて一生変えられないんじゃないかと日々悩んできたものです。

自分が選ぶ服がダサい。選ぶテイストがダサい。感性がダサい。

年月を経て、今、結局私は当時好きだった物・ジャンルに戻ってきました。
ミリタリージャケットにデニムのショートパンツ。フェススタイルにロックスタイル。

オーバーサイズのTシャツは、35歳の私を輝かせてくれるアイテムの1つです。

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自分の好きなものを信じるには、学びが必要

「自分はダサいんじゃないか」「自分が好きだと思うものは、人から見るとひどいものなんじゃないか」。

そう悩まされていた原因は、他でもない自分。好きな物の精度を上げていく学びをしてこなかった自分です。

当時の彼女たちじゃない。

どんなに周りから「ダサい」「理解できない」と言われても、あなたが好きなら離さなくていい。諦めなくていいんです。

自分が好きなものを認めてもらえるように、精度を上げる努力を日々していくことが必要なんです。

ファッションは、見た目の可愛さだけではおしゃれには見えません。

マナーや教養、ライフスタイル、自己理解など、自分自身を向上させていくことで、服がマッチしてくるのです。

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ライターだってそう。
私は文章が下手です。フリーライターとして活動しながら、文章が認められた・誉められた経験がほとんどありません。

それが今の私です。

でも、手放しちゃいけない。私らしい文章、ライターとしての道、私が書きたいこと。信じて努力すること。精度を上げていくこと。

ただ、それだけなんだろうと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます!