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わたしの音楽年表③帰熊と再就職

カナダから神奈川に戻り、
半年働いてから熊本に帰ってきた。

この頃が一番ボロボロだったように思う。

一番太っていたし、
一番卑屈だったし、
一番自分が嫌いだった。

友人に「自己嫌悪の塊みたいだよ」と言われたほどだ。

ギターを触る元気もなかった。

生きる気力すら希薄だったのだから、
働く気力なんてある訳なかった。


最初は田舎にある祖母の家に住んだ。
近所や山を散策したり、
ご近所さんにいただいた野菜を食べたり、
大自然に癒された後、実家に移った。


実家と言っても、母も妹たちもいない、
父と再婚相手の家族が住む他人の家だ。

壁に貼ってあった私たちの写真や絵は、
どこにいったのだろうか。

私の部屋は連れ子が使っていたから、
リビングに仕切りを作って暮らしていた。

その家族にはすごく良くしてもらった。
一方私は働きもせず、
漫画を読み、遊びに出かけ、
食べ、飲み、寝るだけの生活。

たまに家事や育児を手伝ったが、
邪魔になっていたように思う。

そんな生活に耐えきれず、
バイトを探して一人暮らしを始めた。

その家族たちも、
どこかほっとした様子だった気がする。


一人暮らしを始めてから、心が落ち着き始めた。
バイト仲間との楽しい時間のおかげでもある。

そろそろバイトの契約も終わるかという頃、
「ライター興味ある?採用探してる会社があって」
と、友人のカメラマンに紹介された。

その編集会社にいたのが、
歌うきっかけをくれた永富さんと、
ぼうしとのっぽの「のっぽ」だった。

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そこから急速に、
私の音楽活動が動き出した。





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