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21世紀スキル ATC21S

「21世紀スキル」として代表的なものは21世紀型スキルの学びと評価プロジェクト(Assessment and Teaching of Twenty-First Century Skills Project (ATC21S))があります。世界でも有名なテクノロジー企業であるマイクソフト、インテル、シスコシステムズがスポンサーとなり、オーストラリア、フィンランド、ポルトガル、シンガポール、イギリス、アメリカが参加して2009年、2010年に大規模評価を調査したもので、既存の伝統的な評価では計りきれない能力やスキルを21世紀ではどのように新しく評価していくかを模索しています。

その中で整理された10のスキルは以下の通り。

思考の方法 (Ways of Thinking)
1. 創造性とイノベーション
2. 批判的思考、問題解決、意思決定
3. 学びの学習、メタ認知
働く方法 (Ways of Working)
4. コミュニケーション
5. コラボレーション(チームワーク)
働くためのツール (Tool for Working)
6. 情報リテラシー
7. ICTリテラシー
世界の中で生きる (Living in the World)
8. 地域とグローバルのよい市民であること(シチズンシップ)
9. 人生とキャリア発達
10. 個人の責任と社会的責任(異文化理解と異文化適応能力を含む)

ATCSは「21世紀スキル」を語るときの指標となるものとして様々なところで引用されています。しかし、これがザ!21世紀スキルかというとそのようなユニバーサルなものは存在していません。それぞれの組織が独自に決めているものが多く、ちなみに日本でいうと「生きる力」が「21世紀スキル」なのだとか。

また、私がアメリカで出会った21世紀スキルは、アメリカ版の21世紀スキルでP21と呼ばれているようで、また別の枠組みとされています。

日本版21世紀スキルって、生きる力➕ICTスキルってことのように解釈されているみたいだけど、本当にそれだけでいいのかな?というのが私の問い。(絶対違うと思うから)

21世紀に関する考察はまだまだ続きます。

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