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こんちきしやう佳作どまりや年暮るる

北前 力の句。

今更年の暮れの俳句とは時期が過ぎてますが、目にして思わずうふふと笑いがこみあげたので載せてみました。

この作者については何もわからず…情報がありませんでした。でも、歳時記に載ってるのですからお手本になる句だとは思います。こういう内容でも良いのだ、と思うとホッとします。

必ず詩的でワビサビで高雅で美しい内容で…と言われると「うげげ」となってしまう。かといって浜辺にたむろするヘソピアスには心惹かれない。ようするに、何に目が向くかはもうその人個人の見てるものでしかないわけで。人ならば、嬉しいことも悲しいことも真面目な時もおちゃらけてる時もある。それを封じて「これ」だけと言われたらとてつもなく窮屈に感じる。

ああ、そうか。「俳句」を主とするか「俳句を詠む自分」を主とするかの違いなのかもしれない。自分なら断然後者。自分が全ての定規。世のプロと言われる方々はきっと自分を超える何ものかを見て追い求めているのだろう。

で、追い求めている人を側から見るのは嫌いじゃない。自分にはないものを持ってるので「すごいなー」と思いつつ。

ところで、「自己肯定感を高める」とは良く聞く言葉ですが、成功体験を多く持つ…ことではなく失敗した自分を受容する経験を持つことだそうです。本当かどうかはわかりません。ただ、なるほどなぁ、奥深い言葉だなぁと思ったので覚書として記しておきます。







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