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フィルムカメラだけを持って、うみの杜水族館に行ってきた

私は、うみの杜水族館へ行く時はだいたいデジタル一眼レフカメラを持っていくのですが、それについて、最近思っていることがあるのです。

それは、写真を撮ることに時間を多く使っちゃってるなあ、ということ。

水族館って、基本的に明るさが十分ではないのと、被写体が常に動いていることが多くて、ちゃんと写真を撮ろうとすると難しいんですよね。
ずっと同じ場所で写真を撮っていると、他のお客さんの迷惑になりますので、ある程度時間が経ったら他の場所に移動して、お客さんが少なくなってきたらまた戻ってきて…の繰り返しです。
そのため「よし!撮れたぞ!」と思える写真が撮れるまでには、時間がかかってしまうこともしばしば。

まあそれはそれでいいのですが、
それもちょっともったいないかもな、
もっと写真を撮ることを考えない時間があってもいいんじゃないかな、
と思ったのです。
せっかく年パスを持っているので、時間があれば何度でも来れるからこそ、いろんな楽しみ方をしたいな、と。

というわけで、去る2020年6月8日のうみの杜水族館訪問時は、フィルムカメラ1台(Nikon F100)とフィルム1本(24枚撮り)だけを持っていきました。

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おや、この写真を撮れているということは、他のカメラも持っていっているということでは…?(この写真だけ、スマホで撮りました)

撮った写真

フィルムの現像とスキャンは、「カメラのキタムラ 仙台・イオン仙台幸町店」にお願いしました。
このお店は現像機(フロンティア)の設置店舗なので、1時間ほどで現像してくれます。

一応、それなりに撮れているものに絞って観ていただこうと思います。。。

1枚目:飼育員さんによるペンギンへの餌やり

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5枚目:うみの杜スタジアム:アシカの投げキッス

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6枚目:うみの杜スタジアム:ツインイルカジャンプ

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7枚目:うみの杜スタジアム:イルカボールタッチ

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14枚目:うみの杜スタジアム:イルカスプラッシュ

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15枚目:うみの杜スタジアム:インコとイルカのコラボレーション

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17枚目:うみの杜スタジアム:みんなでジャンプ

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19枚目:今日のスナメリ

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20〜21枚目:イロワケイルカ

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24枚目:ツメナシカワウソ

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結局、フィルムカメラだけを水族館に持っていったらどうなったのか

デジタルカメラがあるのに敢えてフィルムカメラだけを水族館に持っていったら、果たしてどういうことになったのでしょうか。

率直に書くと、撮り直すことをしなくなることで、撮る枚数も減り、撮る時間も短くなりました。

撮り直していると、あっという間にフィルムがなくなってしまいますし、フィルムを現像するまで成否がわからないので、そもそも撮り直す必要があるかどうかすらわかりませんでした。
ゆえに、同じシーンはワンカットで終わり。連写もできません。早い段階で、ブレていたらそれはそれで失敗写真として楽しめばいいと割り切りました。何を撮ろうとしたかは、失敗写真でもだいたいわかりますしね。

撮れる写真の総数はフィルムの長さで決まります。
今回私は敢えて36枚撮りではなく24枚撮りを持っていきました。
カメラによって実際に撮れる枚数は異なりますが、Nikon F100の場合、だいたい25枚くらいです。どう撮ろうが、25枚撮ったらおしまいです。
今回、割と早い段階で25枚撮ってしまいました。滞在時間の後半半分はノーカメラ(写真撮影一切なし)でした。
撮り終わってしまったら、あとは写真のことは忘れて、目で見たものを楽しむようになりました。

というわけで、写真も楽しみつつも、写真の無い時間も十分に楽しむ、ということができたと思います。

その気になればフィルムカメラじゃなくてもできるけど

別に自分をコントロールすればフィルムじゃなくても同じことができるだろう、と思われる方もいるかもしれません。それは否定しません。

ただ、フィルムの方が、精神的ではなく物質的かなと思うのです。

フィルムは、枚数の制限もデジタルと比べものになりませんし、撮れた写真の確認も本当にできないのです。しないのではなく、できない。ゆえに、甘えは一切許されない。

おまけに、最近は簡単にフィルムを買うこともできません。デジタル写真のプリントができる写真店であっても、フィルムは扱っていないなんてことが当然のようにある今、フィルムは使い切っちゃったけどもう一個買っちゃおうか、とはいかないのです。買わないのではなく、買えない。ゆえに、使い切ったらそこで終わり。
(昔は自動販売機すらあったのになあ…)

確認しないではなく、できない。
撮り直さないのではなく、撮り直せない。
フィルムを買い足さないのではなく、買い足せない。
こういった物質的な縛り(制限)が、面白いと思うのです。
まあ、これは水族館での楽しみ方に限った話ではなく、現在のフィルムカメラにおける一般論なのかもしれませんが。

とはいえ、今日びフィルムも現像代も高いですし、私も毎回同じようなことをしているわけではありません。あくまで、フィルム好きな私がたまにやる、個人的な楽しみ方として捉えていただければと思います。

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