フランス式複合家族の母 アロマセラピスト、レイキセラピスト、傾聴ボランティア、会社役員…

フランス式複合家族の母 アロマセラピスト、レイキセラピスト、傾聴ボランティア、会社役員、主婦 精神世界、哲学が好きです。

最近の記事

ひとりぼっちの18歳

ムーンライトは夜行列車で、私が暮らす街から新宿まで夜通し走り、朝には新宿についている。一日を有意義に使える。そのまま、また新宿から夜の11時下り列車が出発するので、宿泊の出費も抑えられる。 サポートのいない、一人ぼっちの18才。 やたらと車内が寒く感じられた。 マフラーをしっかり巻いて、コートの前ボタンをしっかり閉めると、足元から上がってくる暖気で身体が温まってきて、自然に睡魔が襲ってきた。 「明日のことは明日考えればいいのだ。」 目をつむると、身体はいつのまにか関東に運ばれ

    • 捨て猫

      3月の新潟中越地区は、また雪が残っている。 高校の卒業式といっても、体育館での式典は寒いばかりでなんの感動もなかった。 「やれやれ、やっと終わった」そんな気持ちしかなかった。 高校3年の時、親と進路の事でもめて、希望の進路はいとも簡単に阻まれた。 理由は「絵を描く事はアソビだから、仕事にはならないと。」 味方をしてくれるかと思っていた母にまで、呆気なく裏切られ、一体全体、この両親は本当に血のつながりのある親なのか疑ってしまうほど冷酷だった。 普通、親って、子どもの応援をす

      • 旅のはじまりは…

        2022の終わりは本当に訳もなくつらかった。 別に余命宣告されたわけでもないし、家族が亡くなったわけでもない、 会社が倒産したわけでもないのに・・・。 それなのに、毎日が理由もなく重苦しく、こころは小さくなって、 いつもなにかに怯えていたような。 濡れた革の袋に、押し込められたような息苦しさは、 どうも自分の内側から感じているみたいだった。 何が起こっているんだろう・・・ 自分でも自分の状態がよく理解できないし、ぴたりとくる言葉も見つからない。 仮に医者にかかったとしても、

        • それでも旅は続くから…

          2023年、1月に誕生日を迎えてから、 なんとなく、心の中の棚卸しが自動で始まってきた。 あれやこれやと思い出すことが多く、不良在庫にばかり目がついた2022。 こんなに在庫を抱えてきたのか、自分は! さぞかし重かろうと。 期限きれから、ドロドロになったものまで、ある。 なんですか?これ? 実際はその背負った荷に気が付かないほどに それはずいぶんと私と一体化し、「在庫と共に生きる」事がスタンダードだった。 いつしか、「在庫がある事に安心感」 それがどんな負の感情であったとし

        ひとりぼっちの18歳