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ポーランド旅行記・10日目

ウクライナから戻りました。それまでのことを少しずつ。

今日は夕方のバスでウクライナ行き。午前は空いていたのでねこカフェに行ってきた。まさか人生初のねこカフェがポーランドになるとは。泊まっている家から徒歩10分のところにあるのを、たまたま発見していた。

店に着いたのが11時40分頃、店は11時開店で既に満席。店内で待つことにした。みんな来たばっかりだからしばらくかかるかもね、と言われていたが、5分ほどで空いた。

ねこスペースとエントランス兼注文スペースが分かれている。ねこスペースに入る前にエントランスの写真を、と思ったらカメラのSDカードを家に忘れていたことに気づく。よりによって。一旦帰ろうかと思ったが、足も痛いのでカメラは無しで楽しむことにする。携帯では撮ったが。

猫はほとんどずっと寝ていた。そんなことを気にもしない子どもたちにこねくり回され、起きたら起きたで突撃に遭っている。大変な仕事だ。しかしこうやってがんがん突撃していくのも猫と遊ぶためには要るのかな、子ども、いいな、とかなんとか、隅で紅茶をすすりながら考えていた。しかしよく見ると、割と大人も撫でに行っている。「別に猫と遊べなくても、こうやって平和に寝てるのを眺めてるだけで満足なんですよ」という雰囲気でいても、やはり遊びたい。遊べなくても撫でるくらいはしたい。立ち上がったら猫用ブラシを見つけた。目の前で寝ている猫をひたすら撫でる。たまに肉球を触らせてもらう。

そんなふうに幸せな時間は過ぎた。自分が入った後来たお客だけになり、これ以上いたら本当に帰り時を見失いそうなので、14時ぴったりに店を出た。

家に戻ってウクライナ行きの準備と、部屋の片付けを始める。自分がいない間大家さんたちが使えるように綺麗にしたつもりだったのだが、大家さん家族も数日家を空けるらしい。ただ部屋を綺麗にしただけになったが、悪いことではないだろう。

中央駅に隣接しているバスセンターから出発するのだが、大家さんが送ってくれることになった。代わりに車に荷物を載せるのを手伝う。

ケンタッキーでバス乗車前の夕食。ロシアのケンタッキーはやけに味が薄かった記憶があり、食べ比べようと思ったらオリジナルチキンはメニューになかった。駅ナカの店舗だったからだろうか。代わりのメインメニュー的なHot Wingsが辛いのかどうかで5分くらい逡巡し、結局買った。辛くはなかった。

バスを待つ、が、来ない。同じようにきょろきょろしているお姉さんに声をかけたら同じバスに乗るとのこと。

25分ほど経ったところでインフォメーションカウンターの人に「まだ来なさそう?」と聞いてみた。電話で確かめてもらったところ、10分前に出ていた。乗り逃したらしい。その場で次の便のチケットを訊いて買った。片道65ズウォティなので、2000円ほど。物価が安いことに喜ぶのもなあ、とは常々思っているが、今回ばかりはありがたく思う。

今度は逃さず乗れた。プラハから来ている便らしい。人口密度が高い。通路には下に入りきれなかった大きいスーツケースたち。どこかで買ってきたのか大きなテレビまで置いてある。ロシア語で「そこ空いてる?!」と訊いたら空気が「おお」となった。気がした。おばさんが置いていた荷物をどけて席を空けてくれる。後ろから2列目。大きなスーツケースをまたいで席に着く。バスのテレビは大音量でロシア語のバラエティーを流している。誰が見るんだと思ったら意外と声をあげて笑っている人が多かった。3歳くらいの子供がずっとはしゃいでいる。人が多くて空気が濃くて暑い。タイヤの真上なので揺れる。ケンタッキーでビールを飲まなくて本当によかった。そんな感じでバスは一路、ポーランド・ウクライナ国境へ向かう。

本とか買います。