猫の爪を切ったことのある人ならわかるかもしれませんが、肉球を押すと爪が出てきます。

座っている太腿で伸びをした時、爪が太腿に刺さり痛い。刺さるたび「痛い」「痛いよ」と言っていたら、ある日ククリの爪は刺さらなくなった。

自分の爪は痛いとわかったのか、伸びのたび
爪が絶妙なタイミングで引っ込めるようになってた。

猫一段ふわり飛ばして花便り

（ねこいちだんふわりとばしてはなだより）

我が腿に爪立てぬよに春の伸び

（わがももにつめたてぬよにはるののび）

戸を閉める爺をすり抜け春の猫

（とをしめるじじをすりぬけはるのねこ）

黄砂ふる甘えたがりの猫を抱く

（こうさふるあまえたがりのねこをだく）