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「元興寺」 〜世界遺産の蘇我氏の氏寺〜

「元興寺」 〜世界遺産の蘇我氏の氏寺〜

◆蘇我氏と仏教

仏教伝来の時期については、諸説ありますが、日本書紀によると、欽明天皇の552年とされています。

587年には、崇仏論争で、崇仏派の蘇我馬子は、厩戸皇子(後の聖徳太子)とともに、排仏派の物部守屋を打ち破り、仏教が興隆していきます。

 仏法の流布を誓願して戦った馬子は、588年、飛鳥の地に、日本最古の本格的寺院である法興寺(飛鳥寺)の造営を開始しました。

 造営にあたっては、百済から多くの技術者が渡来し、日本最初の瓦も設置されました。この瓦は、今も、元興寺の屋根に使われています。

◆法興寺(飛鳥寺)から元興寺へ

 この飛鳥寺(法興寺)が、710年の平城遷都に伴い、蘇我氏寺から、官大寺に性格を変え、新築移転されたのが、元興寺です。

 元興寺は、東大寺、興福寺、大安寺、薬師寺、西大寺、法隆寺とともに、南都七大寺に数えられ、隆盛を誇りました。

 現在の元興寺は、最盛期の頃からは縮小されていますが、国宝の極楽坊本堂や禅室、飛鳥時代の瓦、五重小塔等、見どころが多くあり、世界遺産に登録されています。

「飛鳥時代の瓦のある屋根」
「国宝の極楽堂と禅室」

◆元興寺の情報

 ・近鉄奈良駅から、東向商店街を南下して、ならまち経由で徒歩約15分
 ・拝観料 500円

「元興寺パンフレット1」
「元興寺パンフレット2」
「元興寺ホームページより」


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