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『夜行堂奇譚』を読んで

noteで作品を発表されている嗣人つぐひとさんの『夜行堂奇譚やこうどうきたん』を購入。

怖がりだけど、こういう怪異やあやかしの本は好き。

そこでなぜ惹かれるのか、この本の登場人物を振り返ってみた。

1)夜行堂という骨董店の女主人。
人の姿をした人ならざる者というのでしょうか。
怪異やあやかしの世界に咲く蓮の花。
「魔に魅せられる」という言葉が当てはまる。

2)大野木さん
県庁「特別対策室」に異動してきた唯一の職員兼室長。
怪異やあやかしに関する県民の相談窓口。
つい、肩入れしたくなります。
頑張れ、中年の星✨

3)千早
責任感は強いがどこか不思議な若者。
視えざるものを視ることができる能力者。
この小説の主人公という設定。

他にも、主人公の元師匠や姉弟子といった人物が登場。

いや、もしかすると主人公は怪異やあやかしの方だったりして。

怪異やあやかしは、この世の道理をわきまえない存在として描かれてる。
でも本当は、人間があの世の道理に疎いだけかも。

彼らの振る舞いは、良きにつけ悪しきにつけ狂おしいほど一途。
恐ろしい姿で描かれていても「哀れ」を感じる。

目をそむけたくなる話でも、わらをもすがる思いでページをめくる。
救われることを待ち望んでる想いがそこにある。

毎日、一話か二話しか読み進められない。
でも続きは読みたい。
困ったものです。

もし続編出たら?
ええ、もちろん買いますよ😊

ただ、寝る前に読むのはお勧めしません。
真っ赤な激辛スパイス入ってます😱

最後までお読みいただきありがとうございました💖


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