はるのことり

春はいいですね

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春はいいですね

最近の記事

柚子と父

柚子は実をつけるまでに何年もかかる。桃栗三年柿八年柚子のボケ十八年。地方によって柚子の大馬鹿だったりと散々な言われようだ。 父が植えた柚子の木も、ご多聞にもれず長年実を結ぶことはなかった。 なかなか実をつけぬことに痺れを切らし「実をつけぬなら切ってやろうか」とプンプン怒りながら柚子に脅しをかけていた。猿蟹合戦か。 その柚子が去年から急に沢山の実をつけ始めた。切られては大変と柚子が震え上がったか。いやいやそんなわけはない。ただ樹木が成熟したのだ。 実がなったらなった

    • お料理好き?

      友人の発したこの質問で驚いた。 自分がお料理が好きじゃないことに初めて気づいたから。 長い主婦生活で、お料理が好きと思ったことは、そう言えばない。どちらかと言えば好きじゃない。嫌いとまではいかないが気が進まない。 あーあ、気づいてしまった。いやいや、気づいて良かった。今まで、夕飯作りの時間になると気が重くて仕方なかった理由の一つが明らかになったのだから。 キッチンを「君の城」と言われた時には、なんだかモヤモヤしたのはそのせいか。 お料理が好きか嫌いかなんて考えたことも

      • 車中泊の旅2019夏2日目

        車中泊の朝ごはんはコンビニと決まっている。 この日もおにぎりや味噌汁で朝食を済ませて、出発! まずは碓氷関所。9時に到着。一番乗りだよと保存会の方が案内してくれた。 江戸時代に作られた物が少し位置を変えて当時の木材でここに再建された。万葉集にも詠まれたと、保存会のおじさんが嬉しそうに説明してくれた。 続いてめがね橋 (碓氷第三橋梁) 明治25年から昭和38年まで鉄道橋として使われていた。レンガ造りアーチ橋は日本最大とのこと。驚くべきはこれをたったの2年で作り上げたこと

        • 車中泊の旅 2019夏1日目

          この夏も、夫と二人で車中泊の旅をした。 長野県の上田城へ着いたのは、午後2時を回った頃。中央道の渋滞が酷かったので、地道へ回ったりしたけど、結局どちらが早かったかはわからない。でもそれも思い出に残るのでよしとする。 上田城は天正11年に真田昌幸が築城し、徳川と戦ったそうだ。大河ドラマの真田丸を思い出しながら散策。 昭和と平成で再建された東虎口櫓門。本丸は関ヶ原の合戦後に破却されて再建はされなかった。 しかし、ここの太陽はジリジリと照りつけて兎に角暑かった。 真田石。縦

          「雨降ってきましたよ」

          朝、ゴミ出しに行こうと家を出ようとしたらバラバラと勢いよく雨が降り始めた。「あーあ、ついてないなぁ」ボヤきながら傘をさしてゴミを出した。 ふと見ると斜向かいの家のベランダの手摺りでバスタオルが濡れ始めていた。「雨降ってきましたよ」とピンポンを押して告げるべきか否か。勇気がいる。数年前に越してき若い夫婦だ。 斜向かいの家だが、付き合いがないどころか、こちらから挨拶して、やっと軽く頭を下げる人たち。そうで無ければ全くの無視をされる。 別に私が嫌われているのではなく、近所の人

          「雨降ってきましたよ」

          グリーンスムージーの一撃

          最近、野菜を食べる量が少ない気がしていたので、ミキサーを購入して久しぶりに日曜の朝にスムージーを作った。 グラス5杯分も出来てしまって、夫に3杯、私は2杯。飲んだ時はお腹の中がサッパリとして気持ち良かった。 しかしその数時間後には、私はうんうんと唸り寝込むことになった。 数年前にスムージーを作らなくなったのは、氷を入れて冷た過ぎたため、お腹が動かなくなる感覚があったのでやめたのだった。 そうならないように今回は常温で作った。 しかし、私のお腹はまたしても拒否反応を示

          グリーンスムージーの一撃

          感動できるのは脳力?能力?

          いつの間にか泣けなくなってしまっていた。 鬱の治療を始めてしばらくした頃から涙が出なくなった。昔はあんなにすぐに泣いていたのに。 ドラマやドキュメンタリーを見ていると、隣の夫は早々に鼻をすすり涙を拭い始める。もう泣いている羨ましいと毎回私は横目で眺めていた。 涙など全く溢れぬ私は無感動人間になってしまったのか?とさえ思っていた。 ところが、鬱の薬の減薬を始めて1ヶ月半が過ぎた今、やたらと感動するようになってきた。自分でも不思議なくらいちょっとしたことに感動する。 例

          感動できるのは脳力?能力?

          ミモザ

          ふわふわでモコモコで愛らしい姿のミモザ。見ているだけで幸せになり、春が来たなぁと思う。 我が家から見える所にミモザの木があり、毎年春になると甘い香りを漂わせながら、お花をモコモコと咲かせていた。 そのお家の方がミモザを選定するのが窓から見えた時には、飛んでいって両手で抱えきれないほどのお花をわけてもらってほくほくしていた。 その方は元々植木屋さんで、色んな木を植えてはいるが、切り花としては楽しまれないのだ。 私にとってはとてもありがたい話。 しかし数年前の台風でそのミ

          「なにみてんのよ!」

          まだ幼鳥さんの頃 遊んでますね〜 「!!」 「なになに?」 「なになに?」 「なんで写真撮ってるの?」 「あなたが可愛いからよ」 #文鳥

          「なにみてんのよ!」

          ことりのとりこ

          物忘れの激しい人を指して揶揄するトリアタマという言葉があるが、実に失礼な言葉だ。鳥を知らない人が作った言葉ではなかろうか。三歩歩けば忘れると比喩されたのは、鶏の表情が読めないからだろうと推測する。 鳥たちは実に賢い。 私は子供の頃に文鳥を飼ってからというもの鳥類が好きだ。その時の文鳥も賢かった。 大人になってからは文鳥やインコを何羽も飼ってきた。今は文鳥が二羽いる。 これが実に感情豊かで、性格もみんな違って面白いのだ。甘えるし、怒るし、嫉妬はするし、意地悪もする。

          ことりのとりこ

          宝物

          この季節になると思い出す。 数年前に大学院を卒業した息子が久し振りに帰ってきた時のこと。 就職までのほんの数日間だが、それでも私は嬉しくて嬉しくて仕方がない。やっぱり顔を見たいものなのだ。 「就職おめでとう」と就職祝いのプレゼントを渡すと「ありがとう。生まれてこの方祝われてばかりだな」と嬉しそうに受け取ってくれた。 意外だった。私は彼にたくさん苦労をかけた。まさかそんな言葉が出るとは思ってもいなかったので、救われた気がして私は感激して涙が滲んだ。 『生まれてこの方祝

          鬱からの脱却

          実は私は長いこと鬱を患っている。 治療を始めて10年以上になる。 一応鬱は治ったと思うので、薬の量を減らしている最中だが、鬱の薬の減薬は離脱症状が出て辛いのだ。今、まさに起こっており今日は一日絶不調でひたすら横になっている。 眠たくはないので、寝転びながら記事を色々と書いている。 * さて、鬱の成り行き。 あることが原因で、私自身を許すことが出来ず、生まれて来るべきではなかったと責め続けてきた。 来る日も来る日も、昼夜問わず自殺の方法を考えることに取り憑かれるよう

          鬱からの脱却

          幸せな思い出

          昔のアルバムをめくっていたら、思い出が次々と蘇ってきて泣きそうになっている。懐かしくて、幸せな思い出の数々。 上の写真は、ロサンゼルスの家の近所で消防車がとまっていて、息子がはしゃいでいたら一緒に写真を撮ってくれたもの。 因みに写真の中の息子はまだ子供だが、現在はとっくに成人して巣立ち、社会人になっている。 「イエローストーン国立公園」 色合い的に冷たそうに見えるけど、90℃もあるアルカリ泉。絶対に中に入ってはいけないのだ。 「セコイア国立公園」 人物との対比でこの木

          幸せな思い出

          グアヤキルではカーステレオは取り外す

          「こんな所に日本人」と言う番組をよく観ている。綺麗な景色だけを見せる番組と違って、少し裏っぽい所が見れるのが面白い。 主題は海外で活躍している日本人の紹介だが、タレントさん達が海外で日本人を探す過程を見せるほうが主なようだ。 実際には一人でふらりとは行け無いような場所ばかり。映らないところには、通訳やガイド、護衛などスタッフが大勢がいることは容易に想像できる。 気軽に旅ができると間に受けて、辺鄙な海外へ出掛けたりしたら、どんな目に合うかわからない。 海外は油断したらヤ

          グアヤキルではカーステレオは取り外す

          ゴミ出しが

          ロサンゼルスのゴミ出しは、大きなゴミ箱にゴミを入れて通り沿いに出しておくだけ。 収集車からアームが伸びてきてゴミ箱をむんずと掴み、荷台の上で逆さまにするとドカッとゴミが落ちて回収される。 ハイテクと言うか、合理的と言うか…まぁ楽でいいんだけどね。 * ロサンゼルスに引っ越して、1ヶ月も経たない頃、何時ものようにゴミ出しをしようと玄関を出た。 背後でバタンとドアが閉まった瞬間、冷や汗が吹き出した。オートロックなのに鍵を持っていないことを思い出したのだ。 「うわあぁあ

          ゴミ出しが

          改名しました。 「はるかあき」から「はるのことり」です。 春に浮かれている小鳥みたいでいいかなと。

          改名しました。 「はるかあき」から「はるのことり」です。 春に浮かれている小鳥みたいでいいかなと。