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『烏は主を選ばない』シリーズ全6冊

阿倍智里著
文藝春秋


4月にNHKにてアニメ放送されると聞いて読んでみた❗

あらすじ
人型をとっているが、彼らには烏の翼がある。
山内という異世界。
山神さまによって開かれ、この地を司る族長一家を宗家。
その頂点に君臨すべく使命を持って生まれる金烏きんう
東·西·南·北の有力貴族の四家によって治められる。

山内には百年もの長い間、金烏の誕生が待ち望まれていたが、金烏不在中の代理を務めた南家が多大な力を持つようになっていた。

百年ぶりの金烏としてこの世に生まれた若宮は幼いころから代理貴族からの刺客から逃れるため外界への遊学を余儀なくされた。
熾烈な後継者争いの中、「日嗣の御子ひつぎのみこ」として山内に戻ってきた若宮は護衛兼近習として四大貴族、北家の雪哉に目を付けるが…

こんな時、空が飛べたらいいのに。
ヒーローがピンチの時、素早く鳥となって危機を脱出する!
そんなカッコよさを神の眷属としてしられる八咫烏やたがらすを主人公にすることで実現化したものがたり。

キャラクターも美しく魅力的。
抗えない運命を背負った金烏である若宮は感情を持たない。喜怒哀楽を知らないがゆえにその行動や発言は冷たい。
が、正室となる浜木綿はまゆうや側近となる雪哉はそれが金烏としての特別なものであると知る。
そして、幼なじみで護衛の澄尾は若宮の一番の理解者だ。

北家において「ぼんくら」の烙印を押されていた雪哉はひょんなことから若宮の側使に任命される。

若宮の容赦ない命令に「ぼんくら」の仮面を脱ぎ捨てずにはおれなくなる雪哉。

生まれもっての負けん気と機転のはやさが明るみに出てしまい、若宮に仕えることになってしまう。

嫌われて追い出されたいと願う度に裏目に出る雪哉を逆手にとって楽しむ若宮。

ふたりのやり取りがやがては相棒同士のそれになって行くのがおもしろい‼️完全バディものである。


後宮に渦巻く姫たちの正室の座をめぐるバトルも、大奥を覗いているようでおもしろい‼️

四家それぞれの思惑に犠牲になるもの、自ら挑むもの。女同士の戦いがまくを開ける‼️


烏百花は番外編

全6巻なるものがたり、たぶんアニメは最初の2巻分ぐらいまでだろうけど、楽しみに待ちたい🎵

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