見出し画像

華麗なる転職族

確か、今年で芸能の仕事を始めてから10年になる。
ご覧の通り、芸能の仕事だけで食っていけているわけではない。
じゃあどうやって食っていってんの?→もちろんアルバイトである。

この辺を読んでもらうとわかると思うが、私は芸能以外の仕事でやってみたいと思う仕事がほぼなく、エンタメの仕事が好きっていうのは揺るがないんだけど、「お給料がいいから」「安定してるから」とかいう理由でどうしても仕事を選べないのだ。楽しさ重視、やりがい重視。

だから、『芸能の仕事が第一優先だけど』『芸能をやるために生きていくためのバイトはなんでもいいや』それが10年間私のポリシーなのである。
だから、意味のわからない業種で転職をしまくっている。なんでもいい中でも、自分に合っている、合っていない。というのは肌で感じる。

前にも書いたかもしれないが、芸能の仕事は「明日撮影行けますか?」「明日オーディション急だけど行ける?」とか、そんなことが頻繁に起きる。
だから、面接の時は「子供を持つ人が、子供の急な発熱でお休みをいただくくらいの頻度でお休みしてしまう可能性があります」と伝えてある。「それじゃ困るよ〜」と言われたことはなく、大体「ま、とりあえず働いてみよっか」と、言われる。

高校生、短大生の頃、まだ芸能を始める前はシャト○ーゼで働いていた。高校1年生から6年くらい働いたかな。接客も好きで、ケーキ屋さんという人のおめでたい日や幸せな日に立ち会える仕事にもやりがいを感じていた。
すごく働きやすかったけど、絶対にシフトは3人で固定、急に減ると困る。というのが芸能をやる身にとってネックだったため、退職。
この時友達に誘われて、並行してライブスタッフの派遣もしていたため、しばらくの間はライブスタッフとして働いていた。

ライブスタッフの仕事も本当に楽しかったけど、急に休むことになってしまうとこっぴどく叱られる現場だった。また、定年が27歳だったため同世代の人たちとサークルみたいにワイワイ楽しく働けることが本当に好きだった。

しかしながら芸能の仕事をやるためにはこちらも切り捨てるしかない。はて、どうしたものか。と思っている内に、ライブスタッフに誘ってくれた友達が、また違うバイトに誘ってくれた。神か?

「ウチの歯医者で働かない!?急休みオッケーだよ!」
その子は、並行して歯医者で歯科助手として働いていた。のちに私はこの子の結婚式ではスピーチを読むこととなる。今でも大好きな私のパワースポットなのだ。
嘔吐恐怖症の私にとって、歯医者で働くなんて信じられないことではあったけど、持ち前の「とりあえずやってみるか精神」で即採用され、今でも働いていて、多分8年目くらいになる。歯医者の仕事は肌に合う。
きっと、芸能の仕事をしてなくて、バイトをしないと生きていけないよ〜っていう環境じゃなかったら、医療の世界に入るなんてありえなかったと思う。
だから、なんでもかんでも「絶対にムリ!」って思うのはやめようと思い、都内に一人暮らしを始めた。(唐突)

都内に引っ越し、また私は「バイトどうしよ〜」になっていた。(歯医者は八王子)
そして、色々とあり(上の記事をお読みください)、自分が住むアパートの管理会社のおっちゃんと仲良くなり、あれよあれよと面接をし、これまたその場で即採用され、なんと自分の住んでいるアパートの管理会社で働くこととなったのだ。仏陀?

不動産の仕事も、仕事内容は嫌いではなかった。
けども!人間関係があまりにあまりに退屈すぎた。オジサマ×3名と私一人。
雑談は一切なしの7時間閉鎖空間。最後まであのオジサマたちは何が好きで、どこに住んでいるか、結婚してるのかどうかさえ知らなかった。
そんなこんなだったから、たまに来るお客様が神に見えた(声が出せるから)
私の仕事は、物件のチラシ(マイソク)を作ったり、電話に出て問い合わせに答えたり、所謂営業事務と呼ばれるポジションだった。
人間関係や労働環境が憂鬱なことに加えて、労働時間も少なく生活が苦しくなったため、1年ほどで色々と限界を迎えて退職を決意。
したところで、別の友達から「うちの会社で業務委託として働いてみない?」と声をかけてもらう。アッラーなのか?

今度はSNSマーケティングの仕事で、なんと初のフルリモート。
SNSは好きだし、色々と調査したりするのは楽しかったけど、フルリモという働き方が私にはキツかった。
私にとって、通勤時間、出社っていうのはメリハリをつけるために結構大事なんだな、と学んだ。
あと集中力もないし、人に見られてないとダメな性格ということもわかった。
こちらは、友達が会社を離れるかも、ということになり退職。
数ヶ月は退職金が出るけど、さてどうしよっかな…という時に前事務所のマネージャーから「事務所で事務のバイトしない?」と声をかけてもらう。ガウタマ=シッダールタなのか?

事務所でのバイトは主にHPの更新などをしていた。
けど、自分が所属している事務所でバイトするのは、個人的にはあまり精神衛生上良くなかった。
嫌なことも色々あったし、言われたし、感謝もしているけど逆に退所するきっかけの一つにもなったから、結果的にバイトさせてもらってよかったのかもしれない。
1年くらい働いて、所属タレントでバイトとるのをやめることになった、と言われある日突然破門。

また野良フリーター芸能人に戻った…どうしよう…と思っているところで地元の新年会があった。そこでまたあのセリフを聞くことになる。

俺の会社で働かない!?

で、出た…!
引き寄せの力ないぜハンパ…なんかもう怖くなってきたなんなら。
次の週くらいにオンラインで面接をして、n回目のその場で採用。
それから、今月で1年経つ。そして、私を誘ってくれたメンズの同級生は半年ほどで私を取り残して辞めていった。
「ハァ?」と言いたいところだったが人の新たな門出はめでたい。私は引き続き働くこととなった。
今の会社は超絶スタートアップのイケイケ会社である。私は基本的にカスタマーサポートでお客様からの問い合わせに答えている。
社風もイケイケで、営業の人が金髪だったり、服装もなんでもOK。健康診断のジャージみたいな格好でもOK。「今日こそは怒られるかな?」「さすがにスカート短スンギる?裸スンギ?」と、毎日のようにビクビクして出社しているが春夏秋冬一周まわったので多分もう怒られることはない。

リモートと出社を組み合わせての仕事がOKだから、生理で朝起きるのがどうしても無理な日なんかは本当に助かっている。
朝だけリモートして、薬飲んで身体が楽になってきたら午後は出勤したりして、本当に精神肉体衛生上良い環境で働けている。
同世代の人も多いので、休日も飲みにいったり終業後飲みにいったりカラオケ行ったり本当に良くしていただいております。

え?自分で振り返って自分の人生綱渡りすぎてめっちゃ怖くなっちゃった。爆

芸能の仕事を軸に生きてる私って、「強制的にどんな転職でもしないといけない人」に自分でなってたんだけど、逆にこの人生じゃなかったら絶対にこんな異業種を飛び回ったりはしていないと思う。
もう、生きるために「やるしかない」から、どんな仕事でも融通きかせてもらえるなら頑張ります!って感じで働かせてもらってるんだけど、それはそれで色んな経験ができて楽しい人生なのだ。想像もしない業界で働くことになるからね。
かといって芸能の腰掛けでやってるわけじゃなくて、どの仕事も「身になるといいな〜!」と思ってやってるのが自分の良いところだと思う(急に自分褒める)
だから、「異業種すぎて無理」とか思わないでどんどんチャレンジしていったらいいと思うよ!(急に誰?)

以上のことから導き出せたことといえば。

・多分絶対に無理な仕事はない
・孤独に仕事するのが本当に苦手
・月〜金フルタイムで土日休み!より、今日20時間働かなきゃだけど明日から3日間休み〜♪とかの方が好きな働き方
・色んな人と働きたい

つまり、芸能の仕事で忙しくなりたいんだが?爆

というわけで転職綱渡り人生の私の一生でした。振り返ってみたら自ら応募して働いた職場、シャト○レーゼしかないじゃんよ。本当にありがたやですね。

追伸
不動産の退職後、管理会社に家の更新に行ったところ、たまたま社長がいらして、「一ヶ月に一度、ニヶ月に一度でもいいからもう一度働いてくれないかしら?🥹」って言われて、「久しぶりに働いたら楽しいかも!!!」と思って久しぶりに1日だけ出勤したら相変わらず死ぬッッッッッッほどつまんなかった。
もう絶対行かない。

P.S
「もしかして永瀬ってめちゃくちゃしごできなの?」
って思うような記事だけど、私は人当たりがいいだけで、仕事はなんにも、からっきしできません。爆
(分かりやすく書いてるけど、ところどころダブって働いてる時もありました〜)

おしまい

この記事が参加している募集

転職してよかったこと

仕事について話そう

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?