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未経験で"広報"を立ち上げて100日でやった仕事15個まとめ

初めまして。オタクマーケターのむきゃと申します。
ここ1年フリーランスしてます。これまでは、サイバーエージェントの女性向けメディアだったり、ママ向けアプリの「ママリ」、献立アプリの「タベリー」で、編集やマーケター、ディレクターとして働いてきました!


フリーになってから起業ネタ考えたり複数会社をウロチョロしてましたが、最近はオタクなメディアの会社で働いています。これまで、SNSメインのマーケティングや運用・企画・ディレクションからデータ分析や、記事・動画・クリエイティブを0から作ることも多い人生でした。大体は数字と向き合ったり、スプシーを自動化プログラム仕込んだりする地味な仕事でした…。

しかし。

3月。現在のオタクな会社で突然代表に「広報やってみん?」と言われたので「とりまオッケー!」と即断したのが約3ヶ月前。

わい「で、何やんの?」
わい「てか広報って何!?」
わい「広 報 っ て な に (死んだ魚の眼)」

と白目を向いた広報初心者の私ですが、そろそろ100日経つかな〜と思い、これまでやってみたことをメモします。※◯ヶ月目はあくまでも目安ですし、もちろん私一人じゃなく協力してくれた方々との成果です。まだへっぽこ広報なので、こんな気持ちで軽く読んでください。(OGPは手書き文字クリエイティブに憧れてるので練習…)

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100日後に死にたくない広報(1日目)

弊社の基本ステータスは以下です。
・社員数:30名(インターンや業務委託含む)
・社風:IT企業だけど、どちらかというと出版社に近い。
・ツール:基本はSlack(やっと導入した…的な温度感)

各項目の横に「★」で、施策おすすめ度を載せておきます。
・★★:絶対やったほうがいい!
・☆☆☆:必須ではないor自社サービス内容による


1. とりま広報を名乗って社内に浸透 ★☆

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とりあえず名乗りました。まずは形から。小さな会社ですが、これまで所属してきた会社と比べあまり横の繋がりが取れていないなぁ〜という課題を感じており、私がやるべきことや役割をしっかり浸透していかなきゃという意図がありました。

あとここからは何日めか忘れましたが、だいたい1ヶ月でやったことを書きます。(zatsu)

2. 広報の仕事を知る(本・人に聞く・ggる)

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情報のリッチさは、ggる<本<<<<<<人に聞く、だと思っています。

そこで、とりあえず最低限の広報知識をwikipediaで摂取。その後Twitterでお見かけした「アカウント名@PR担当」「アカウント名@広報」的なアカ名の方に、図々しくもオススメの広報本をお聞きしました。(その節はありがとうございました…「媒体研究」等、基本のきを教えていただきました…)

とりま5冊ほど読んだ。オススメ広報本はnote最後に掲載します。

100日後に死にたくない広報(7日目)

3. メディアリスト作成
読んだ広報の本に書いてあっ(ry 世の中には星の数ほどメディア媒体があり、取り上げて欲しいメディアはそれぞれ違います。

リストを作ったけど、たいそうなものではありません。元々編集をやっていたこともあり、困った時にヘルプを出せそうなフレンズ等「ご無沙汰だけど元気にやってるかな〜?」と思い出しながらメディアや編集者を書き出しました。

その他にも下記のような人も聞いたり、スプレッドシートにまとめてます。
・社内スタッフでメディアのお知り合いがいるか
・声かけたい、フレンドになりたい人(憧れの人リスト)
・掲載されたい憧れのメディアリスト&PR連絡先

のちに、PRを一斉送信するために最初っからPR  Timesの雛形に合わせてリストを作るべきだったな〜という反省も…。結局、項目を修正しました。
リストの雛形はこんなん。

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そしてこの連絡をきっかけに、クイック・ジャパンwebさんでの連載が決まりましたー!イエーイ!

よく私も愛を爆発させた連載を書いてるので、よければ一読してみてね。


4. 憧れの人(メディア)リストからイベントにお誘い 
ちょうど弊社主催のイベント開催がありました。イベントを楽しんでもらえそうな方かつ、いつかお仕事ご一緒したい方をTwitterで検索。イベントにお誘いしてみました!(こちらは広報になった時期と前後します。)

メディアリストって言ったってどんなメデイアと相性がいいんだ〜と悩む方は、具体的なイベントをイメージしてそこからペルソナ考えると良いかもしれませんね。主催イベントがなくても、やってみたい他社イベントでも。

5. 数字を洗って、アウトプットする場所作り ★★★
憧れの人リストにピックアップした人やメディアと片思いから両思いになるために、そのメディア載せてる(特にトップ掲載)記事を分析。その記事内容に沿った、弊社から出せる数字をとにかくアウトプットする場所を作りました。それがこちらの「オタクマーケティング研究所note」です。

例えばこんな記事が人気です。


上記noteはメディア・作家さん・編集者・書店・電子書籍・BL関係者(TV・映画メディアミックス)、そしてBLファン…と、それぞれビジネスと繋がるような思想で記事のネタ出しをしています。(みんなフォローしてね!!!)

当初、ブログで書く、ちるちるドメインで書く等のアイディアもありました。しかし、老若男女の幅広い読者・ネタ記事ではなく真面目っぽいブランディング・SNSシェア力の面からnoteを選びました。

アウトプット場所を作ることで、各メディアの記者に取り上げてほしい内容を、見本にして置いておくことができます。こちらから記者へ企画として提案し取り上げてもらうことも、記者から検索してnoteへ辿りつくこともできる(はず)…!その一つの成果となったのが、みんな大好き「アプリマーケティング研究所」による「ちるちる」の取材です!(何年も前から個人的にチェックしたり課金していたので、取り上げていただいて嬉しいー!)


https://twitter.com/appmarkelabo/status/1265939108263673858


100日後に死にたくない広報(1ヶ月目)


6. 社内コミュニケーションツールの整備 ★☆☆
弊社はSlackを利用していましたが、同時にTalknoteを使ってたり。そもそもSlackの利用方法やチャンネルが整備されてない状況だったので、チャンネル整備やルール化、絵文字導入をしました。その中で、狙いは二つ。

①社内にも広報的に伝えたいことを発信するチャンネルを用意 
この辺は正直、他noteの1億番煎じなので割愛します。とりあえずコロナが本格化する前に行えてよかった…。

②社内から広報ネタが集まってくる仕組み作り
マーケ広報で情報を共有する場所を用意。まだあまり着手できてませんが、正直ここはもっと改善できるポイントだと思います。


7. YouTubeでオフィスツアー動画投稿 ★☆

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オフィスの魅力である5000冊以上のBL本棚やCDを撮影した、オフィスツアー動画をYouTubeに投稿。メインユーザである腐女子にとって、まさにこの本棚はエデンの園、乙女の箱庭。この動画でいいことが2つありました。
①それまで約1年運用していたYouTubeチャンネルが、この動画でチャンネル再生数のギネスを更新し、チャンネル登録者数アップ。
②「ちるちるに入社したい」ツイート、採用ページアクセス数10X。
会社のイメージアップと採用素材をゲットできました!

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個人情報は消してますが、他にもコメントをたくさんいただいてます・・!

8. 会社HPのアクセス解析&情報補填 


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会社情報を載せているHPで、元々[ブログ]となっていた掲載場所を[リリース]に変更しました。

さらに、リリース情報を更新しました。これまで更新頻度が非常に低かったのですが、実はAbemaTVにスタッフが出演してたりと、意外と露出していました…。(掲載しないのはもったいない)

ゆくゆくは、サービスの細かいアップデート情報もここに掲載して行きたいなと思ってます。
さらに、会社HPで最もアクセスされてるページを把握。次の一手にやりたいことをリストアップしました。

・サービスのインフォグラフィック作成
・主要お取引先明記
・会社の実績
等、「ここに任せればなんとかしてくれそう」という信頼感を与える場所にしたいと考えてます。

100日後に死にたくない広報(2ヶ月目)

(ここまでに、広報的旨味も掛け合わせたマーケ企画のコラボ提案等もあったのですが、コロナやその他で消え失せてしまったので割愛…。)

9. 媒体研究 

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「BL」や「腐女子」で取り上げられてるニュースを片っ端から読みました。特に今回は「新聞や真面目なメディアに取り上げられたい」という目的があったので、新聞やテレビを重点的にチェック。

その結果、キーワードは①海外のBL事情②LGBTQ③ゲテモノ枠、という共通点を発見。上記の優先順位で、関係する企画や案件に絡めて行きました。そして、近しい内容で特集を組んでる新聞記者さんへTwitterからご連絡する…等。正直、「あーいい記事書くなあ好き…」という記者さんへ、片っ端からニュースの感想を送りつけました。ラブみが高まるとすぐ感想を伝えたくなる性分なので、「仕事」という建前で感想をお伝えてでき、個人の趣味と兼ねて美味しいお仕事でした。

その結果、
・某新聞社さんへの掲載決定!→コロナでたち消え
・某オタクメディアさんをイベント記事だす→コロナでたち消え
運が向いてるんだか低下してるんだか…!?という、積もうと思わせる結果でした…。くぅ。

10. 広報としての自社イベント実施の判断

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ご存知の通り、広報になった2020年3月〜期間の世の中は、新型コロナウイルス感染で大混乱。しかし、実は弊社で主催する大きなイベントが3つ予定されていたのです…。

①作家様やメディアをお呼びしてのBLアワード授賞式
②リアルイベント実施やグッズ販売
③声優イベント

どれもたくさんの方々が関わるもので、実施有無や実施する場合の代替方法の判断を迫られました。感情や売り上げを考える前に、あくまでも広報として考えるべきことは、イベント実施の有無による外部へのイメージコントロールにあると思いました。

Webクラスタ界隈では早々に自粛ムードでしたが、出版界隈では実はそうでもありませんでした。そして社内文化が出版に近い弊社も例外ではなく、新型コロナ警戒への温度差で風邪をひきそうでした。

そんな背景があり(ちなみに警戒の温度差は仕方がないことだと思ってます)、割と実施モードで進行していたので考え方としては以下を採用して頭を悩ませていました。

・「実施するなら、社会風潮に逆らって今実施しなきゃいけない理由を説明する」
・「その理由を考える(実施の判断をする)」

具体的に出した理由はここでは出しませんが、何か進退の判断を広報の見地からせねばならない時に考え方のご参考までに。

100日後に死にたくない広報(3ヶ月目)


11. 初めてのプレスリリース&PRTimesハック 

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広報の花形といえば?そう、広報の花形プレスリリースです!(多分)

もともとSNSマーケをしていたということもあり、私の場合はまずPR Timesのハックから始めました。

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・どんな記事がPR Timesのトップ掲載を獲得し、人気記事になる?
・SNSでたくさんシェアされている記事は?
・PVを集めてる記事・企業の特徴は何?

…などです。どれもSNSマーケの基本のき。詳細は長くなるので別記事にメモしたいな〜と思ってますが、1つだけ具体的にいうと「にじさんじ」さんのPR力が凄まじいので、広義「オタク」な会社としてベンチマークにしています。(プレスリリースを所属VTuberもSNSでシェアしてたりと、ちょっと特殊ではありますが…)

一発目だし、初手なので予算取りにくいし、とにかく試す!と思って使ってみたプレスリリースツールはこちら。この辺はむしろおすすめください…。

・PR Times:月に1本まで無料
・ValuePress(無料版):配信10媒体だけだけど無料
プレスリリースゼロ:無料
ぷれりり:無料


12. プレスリリースをメディアへ送る ★☆
あとは、絶対載せて欲しい〜〜!と思ってる片思いメディアさんへは、アピールポイントや訴求のコピーを変えたりしながらメールを送りました。

15送って1媒体だけ取り上げてくれてました。でも、メールきっかけかは分からない…他のプレスリリースからかもしれない…。

成果はPV、DAUが前年比30%増でした!

13. 代表の言葉を全社向けに発信(しようとした) ★☆☆
これも広報の仕事のうちかなとどこかで読み(失念…)、とりまやってみよう精神なため「この機械に何か伝えたいことありますか?」と正面から代表に切りかかりました。しかし、これはむしろ私が読み取って、確認して、言葉を補足しつつ伝えるべきものだなあ〜と思います。結果、やってません!!

そもそも代表はあまりビジョナリーなことを話すタイプの方でもなく、実行のタイミングや空気を読んで伝えるべき時に伝えるなきゃなあという反省があります。

14. 自分がバズるように仕向けてみた
バズれ〜と祈って放ったのは、言うてこれだけかな。
お風呂10分(盛った)で作った画像は、小バズ程度でした〜。
オタクの会話でバズれるようになりたいね。

以上!!!

え?15個もないって???そうです、1つ消しました!!!()
最後の1つは、ババーン!!!と別noteで成果発表したい(できるとは言ってない)ので、その日までお待ちを。。!

おすすめ広報本

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初心者視点で良かった広報本はこちら。

1)【小さな会社】逆襲の広報PR術/野澤 直人
まさにスタートアップ等小規模の会社に関係することが多いので、今回ご紹介する本の中で一番発見が多かった本です。メディアリレーション・パブリシティ獲得の話がメイン。


2)広報入門-プロが教える基本と実務 (宣伝会議の基礎シリーズ)
メディア視点で広報の手段を考えよう、といった内容がメインです。元々メディア出身の広報なので取り上げたいようなネタはわかってるつもりでしたが、広報と絡めて今読むと新しい発見がありました。

3)広告の基本 この1冊ですべてわかる
広報の前に広告を理解する本。SNSやコミュニティー知識があまりない方はこちらもオススメです。すでにSNSマーケやってるよ〜という方は、そこまで新しい発見はないかも。


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・Twitter:媒体研究の9割これ()。検索力を駆使して関係者アカウント、人気記事や番組等チェック。
・NewsPicks:ビジネスマンが何に興味持ってるかチェック。
テレビでたぞう:取り上げられた番組チェック。

日経テレコン:あまり使えてないけどいいらしい…。

【まとめ】そんなこんなで

今回は広報なりたて1週間めとかに拝読した以下記事にインスパイアされて、どうにか書くことができました。

(読んだ直後に思い立ち、「インスパイアした記事書きたいです!」とDMを送りつける…)

他にもおすすめの本を教えていただいたり、疑問にご丁寧にお返事いただいたり…ありがたいことこの上ない…。

今回初めてかつ突然広報になったわけですが、めちゃくちゃ天職では…?と思ってます。例えば、ライター→編集→SNSマーケ 兼 クリエイティブ編集 兼 データ分析、という経歴が全て使える点や、人が好きな性格等…。代表が私が広報的なことを「得意そう」と思ったことがきっかけでしたが、見抜いていただいてよかったです!感謝!

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