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1週目のハイライト #1

出会いと別れ①

アムステルダム行の飛行機の隣は、日本人のお姉さんだった。
緊張した面持ちの私に話しかけてくれたその人は社会人でこれからロンドンに一人旅に行くのだと言っていた。彼女も一人で留学した経験があると、11時間のフライトの中でぽつぽつとお話をした。
アイルランドにも行ってみたいと話す彼女は終始私を勇気づけてくれて、「絶対に楽しいから頑張ってきてね」とアムステルダムのトランジットで分かれるまで一緒に来てくれた。なんと優しい方!
最後にお互いの名前だけ知ったけれど、どこかでまた会えるだろうか、かほるんと検索すればこのnoteが出ることを伝えればよかったと、ダブリン行の飛行機の中で思った。これが旅の一期一会なのかしら。

私もあんな風に一人旅行ってくる!ってできるようになりたいな。
始まりに憧れが見つかるだなんて、幸先が良い。

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出会いと別れ②

ホームステイ先には3人のルームメイトがいる。
私と同じ日にやってきた、パリっ子19歳。
同い年のローマの大学生、優しくて聡明。一番わかりやすいし、話が合う。
そしてバカ明るいスペインのお姉さん。
ステイ先のファミリーのママは、なぜかいつもショッキングピンクの服を着ていて、靴下の左右も違うし、ごはんは基本フライドポテトやら生野菜やらわりとジャンクな感じであるが、ゆっくり話しをしてくれるからとても安心できる。

ロストバゲージと新たな場でのコミュニケーションにものすごい不安を感じていた私をそれぞれがはじめから優しく受け入れてくれた。だからか、今回は不意に泣きたくなることも、言いようのない不安に襲われることも無く、すっと順応していつも通りの私で生活が始められた。これは、私にとってはものすごく大きな成長の実感になった。

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やっぱり大事。受容と共感

今週、何よりも印象的だったのは、初日の授業のあとの家での会話。
自分の意見をなかなか伝えられなかったり、クラスメイトが何を話しているのか聞き取れなかったりすることに落ち込んでいたことに対する「はじめはそんなもんやで」といってくれたイタリ~の女の子の言葉。フランス人の子も私と同じ悩みを抱えていたのをイタリアの子に話したときの返答なのだけど、私は「うわ!みんな同じなんかよ!」という共感と「だから大丈夫、皆慣れるまでそれぞれ時間が必要なんやで」と言われた受容とにとてつもなく安心した。

私は受容とか共感にやはり関心があるようだ。
・ネガティブな気持ちをオープンにできること
・そしてそれを「わかるで」といってくれる人の存在がいること

この二つは外せない要素だと思う。
ネガティブな感情とは、各人の深い感情だからこそ、時にニコニコとかポジティブな表現よりも、大切に扱うべきサインなのではなかろうか。

私が持っていた偏見

初日、ウエルカムパーティーがあったのだが、ロストバゲージショックと身体的疲労でくたくただった私はパーティーにはいかずに家に帰ってきた。その事に対し少なからず引け目を感じ、こういうとき海外の子たちは躊躇なくはしゃげるんだろう、と思っていた。
でも、パリっ子はすぐ帰ってきて、「楽しくなかった」といったのです。「私うるさい音楽あんま好きちゃうねん」と!それに対してイタリアンの彼女も「わかるわ~パブあんま好きちゃうから私全然行かんかった」と返していて私はとても衝撃を受けたのでした。

その時に、「海外の子たち」は皆パリピだと思っていた自分の偏見に初めて気づきました。

自分はどちらかというとフラットな目線で見れていると思っていたけれど、しっかり個人ではなくひとくくりにして見てしまっていた。
同時に、自分の趣味嗜好に関して、これではダメなんじゃないか、と引け目を感じる必要もないんだなと気づかされました。

もちろん殻を破って思い切って行動してみること、飛び込んで参加してみることは大事だし、「嫌だからやらない」はもったいないとも思うのだけれど、好き嫌いはそれぞれあって当然だし、今回の留学はイベントに関しても、どれひとつ強制は無いから自分が「選べる」ということを活かせたらいいなと思えた出来事でした。すごく肩の力が抜けたんだよね。

流されない、は難しい

と、いいつつも、まだまだ日本人全開の私は当初の目標「自分のスタンスを持つ」のハードルの高さを実感中。

授業後一人で観光する時間やランチをするのはとても楽しくて、「え!私ひとりでダブリンうろうろできてるやん!」という充実感。

一方、ルームメイトの子の友達軍団に同行するときや、週末アクティビティに参加する?というような会話になると、とたんに固まってしまう。
みんなはどうするん?ときいてしまうし、皆が行くなら~と完全に二歩後ろついていく良妻状態。
これはまあ日本にいる時からグループの人数が増えれば増えるほどそうしてしまう性格なので、すぐに変わるものでは無いけれど、次は「誰が行く行かない抜きにしてどうしたい?」と自分に問いかけてみないとだ!

とりあえずYES問題

流される、ということに関連しているけれど、会話の中やなにか尋ねられた時に「yes」って返しちゃう。なるほどね、とかわかるよ、という意味もこめてのyesもあるのだけれど、「あんたほんまyesばっか言ってるなア」と言われた(ように思う、違うかもしれん)。
言われたことを確認する意味でももう一度リピートするとか、会話の中ならそれに対する返しをなにかできるようにしたいのだけど、今のところ聞く100%で手いっぱいなのだよなあ~。
と思いつつ、そういえば別に日本語で話しているときも「わかる!」「そうなんや」「まじで!」「やば~」「おっけ~」とか大したこと返してないことに気づき、これは言語の問題ではなさそうな気がしてきた…。

別れと出会い③

そして、今日、イタリアとスペインのルームメイトたちは、帰国していった。
ヨーロッパ勢は多くが2,3週間の留学なので、学校のクラスもおそらくメンバーの入れ替わりは激しいのだろう。
たったの一週間だったけれど、彼女たちと話すのにはなれないながらも楽しかった。私に色んな気づきを教えてくれた。

そして入れ替わるように今日また新しいルームメイトが二人やってくるらしい。
もう私は先輩ルームメイト、になる。なんということか。
私がいる間に何人同棲するのかわからないけれど、それぞれとの出会いと共同生活を楽しめたらいいな、と思う。

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